スネケブカヒロコバネカミキリ
Merionoeda (Macromolorchus) hirsuta (Mitono et Nishimura,1936) 


  体  長    10 〜 14mm

  出現時期     7 〜 8月


ネムノキを歩くスネケブカヒロコバネカミキリのメス
下伊那郡泰阜村 2014.7.29(以下同じ)

 写真のように肢、特に後肢の腿節には黒色の、脛節には金色の長毛を密生させた特異な姿をしたカミキリです。長野県では伊那谷の南部で記録のある種です。
 夜行性のアオスジカミキリを撮影する目的で、駒ヶ根市から天龍村にかけネムノキの衰弱木や立ち枯れを事前に探していました。泰阜村の一角にさしかかり、弱ったネムノキを見ていたところ、枯れ枝を歩く1頭のメスを発見。しばらく歩き回った後、飛び去ってしまいましたが、本種もネムノキをホストにするため飛来していたものと思われます。オス(未撮影)は前胸が黒いことで区別できます。
 過剰とも思われる肢の毛の束。飛ぶと花粉玉をつけたマルハナバチのようにも見えますが、何らかの生態的な意味があるに違いありません。


歩き方はガニ股歩き


側面から


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