アオスジカミキリ
Xystrocera globosa (Olivier,1795) 


  体  長     15 〜 35mm

  出現時期      6 〜 8月


ネムノキに静止するアオスジカミキリのオス
下伊那郡泰阜村 2014.7.30(以下同じ)

 世界的にも分布域の広い種で、日本では東北南部から西に分布しているカミキリです。暖地では普通種ですが、長野県では主に伊那谷で生息記録があります。
 伊那谷の中部以南では、本種の幼虫が食害したと思われるネムノキの立ち枯れや衰弱木を見かけます。灯火にもよく集まるようですが、成虫を見る機会はなかなかありませんでした。
 夜行性であるため、日が暮れるのを待ってあらかじめ目星をつけておいたネムノキを一本一本見て回ることにしました。
 泰阜村の幹線道路脇にあるネムノキを見回っていたところ、根元から1mほどの幹にオスを発見。この個体は全く動く気配がなく、写真の姿勢を保ったままです。しばらく撮影していると、こちらの気配を感じたのか草の繁みの中に落下。この日は1頭だけの発見に終わってしまいました。


同 上


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