オオトラカミキリ
Xylotrechus (Ootora) villioni (Villard,1882) 


  体  長    21 〜 30mm

  出現時期     7 〜 9月


ササの葉上で静止するオオトラカミキリのオス
飯田市 2017.8.27(次も同じ)

  長野県では主に亜高山帯の針葉樹林内で稀に発見される大型のトラカミキリです。トラフカミキリ同様スズメバチに擬態するカミキリとしても知られています。
  寄主植物は主にモミ属やトウヒ属の生木で、シラビソに幼虫が食入した場合、樹幹にさほど目立った痕跡はありませんが、低標高地のモミの場合はヤニの漏出や下の写真のように渦巻状の食害痕を残します。
  飯田市のモミの多い林で散策中、ササの葉上で1頭のオスと遭遇しました。寄主植物の高所を生活圏にしているため目に触れにくいカミキリですが、このオスは何らかの理由で地上付近に降り立ったようです。


背面から


古い食害痕と脱出孔(モミ)
飯田市 2014.9.19


一覧に戻る