クロハナカミキリ
Leptura aethiops Poda,1761
体 長 12 〜 17mm
出現時期 6 〜 8月
コバイケイソウの花で採食するクロハナカミキリのオス
木曽郡王滝村(御嶽山麓) 2015.7.14(以下同じ)
本種とムネアカクロハナカミキリは非常によく似ているため、この2種の野外識別は極めて困難です。ムネアカクロハナもオスは前胸が黒くなり、また本種も北アルプスの高山で発生するものにはメスの前胸が赤くなるものがあり、さらにオスとメスで識別点が異なるなど複雑な様相を呈しています。
主な識別点は、オスでは前胸の長い毛が密にあること(ムネアカクロハナはまばら)、メスでは腹端の先が凹状(ムネアカクロハナは凸状)など、捕らえて細部をルーペなどで確認しないと判断できません。
ムネアカクロハナより高所に生息し、写真の2個体は標高2000m付近で撮影したものです。アカマツ、スギ、クリなどを寄主植物にしています。
ショウマ類に訪花したメス
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