カラフトヒゲナガカミキリ
Monochamus (Monochamus) saltuarius (Gebler,1830)
体 長 11.5 〜 19mm
出現時期 5 〜 8月
アカマツの倒木に飛来したカラフトヒゲナガカミキリのオス
東筑摩郡山形村 2007.7.16
フィンランド、ロシアタイガ地帯、ユーラシア大陸東北部、サハリン(樺太)、日本では本州、四国に生息します。地史と氷河期との関係でサハリンに分布しているのに北海道、青森県にはいません。
アカマツの植林地が多い松本地方では数の多いカミキリですが、松枯れが進むと近縁のマツノマダラカミキリの勢力に押され減少する傾向があります。
マツノマダラカミキリ同様マツノザイセンチュウを保有することがありますが、マツノマダラカミキリに比較すると保有数は極めて少ないようです。
本種を含むヒゲナガカミキリ族のカミキリはニセマツノザイセンチュウ、クワノザイセンチュウ、タラノキザイセンチュウなどマツノザイセンチュウ近縁種(いずれも木を枯らすことはない)を媒介することが知られています。アカマツのほかカラマツ、トウヒ、ツガなどマツ科を寄主植物にしています。
アカマツ伐採木上で交尾姿勢をとるペア
松本市 2008.6.06
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