ホウノキトゲバカミキリ
Rondibilis sapporensis (Matsushita,1933) 


  体  長    8 〜 13mm

  出現時期    7 〜 8月


ホウノキの折れた枝を歩行するホウノキトゲバカミキリのオス
北安曇郡小谷村 2013.7.31(以下同じ)

 近縁のトゲバカミキリによく似ていますが、背面が黄灰色の微毛に被われ淡色に見えること、前胸背板の側部突起が発達していることなどで区別できます。
 見た目もトゲバカミキリに比べ華奢でほっそりとした印象です。(正確には後肢腿節の剛毛列の有無で判断:本種には無い)
 寄主植物はホウノキやコブシ類で、撮影したホウノキでは積雪で折れて垂れ下がった枝に数頭が集まっていました。歩行しているオスの個体を追跡すると、生木の葉の付け根付近に移動し、静止姿勢をとる場面が何度か観察されました。
 長野県では主に北部で採集例があり、産地は局所的で個体数もさほど多くありません。


枯れ枝で静止するメスと思われる個体


前胸背板の側部突起は強く突出する


生木の枝の先端付近に静止するオス


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