ヘリウスハナカミキリ
Pyrrhona laeticolor laeticolor Bates,1884 


  体  長     9 〜 13mm

  出現時期     5 〜 6月


ガマズミに訪花したヘリウスハナカミキリのオス
伊那市 2013.5.24

 鮮やかな朱色をした美しいハナカミキリです。長野県では各地に記録がありますが、姿を見ることの少ないカミキリです。
 寄主植物はハイノキ科のサワフタギやタンナサワフタギなどで、メスは立枯木に好んで産卵します。
 しかし条件のよい立枯れは少なく、かつてニセシラホシカミキリを撮影した長野市の群落も、開発等により今は見る影もなくなってしまいました。
 今冬(2013年)、一念発起して見つけた伊那市の山林は比較的太い立枯れが多く、5月に入り何度か同地を訪れていたところ、立枯木を歩行する1頭のメスを見ることができました。
 後日、近くに咲くガマズミの花上で採食中のオスを発見しましたが、この地でも個体数は少ないようです。
 メスは上翅が幅広くほぼ平行、オスに比べ肢は黒化する傾向があります。


サワフタギの立枯木を歩行するメス
伊那市 2013.5.16


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