ハイイロハナカミキリ
Rhagium (Rhagium) japonicum Bates,1884 


  体  長    10 〜 17mm

  出現時期     4 〜 7月


オオシラビソ倒木の下面に静止するハイイロハナカミキリ
伊那市(南アルプス)2012.7.25

 山地にある針葉樹の倒木や伐採木に集まるカミキリです。
 成虫の後食は御嶽山の高標高地でハイマツの花粉を食べる個体を数例観察したことがありますが、低標高地での訪花は全く見たことがなく、高標高地に限った行動なのか興味がもたれます。
 近縁の ホンドニセハイイロハナカミキリとは細かな相違点がいくつかありますが、一見して黒っぽくコントラストが強く感じます。両種とも短い触覚、大きな複眼を持った特異な風貌など、とても個性的な形態をしています。各種針葉樹の樹皮下の蛹室で夏頃に羽化した成虫は、その状態で越冬し4月中下旬には羽脱してきます。


ハイマツの花粉を食べる
木曽郡王滝村(御嶽山) 2010.7.22


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