アカゲラ
(キツツキ目 キツツキ科)
松枯病の媒介者であるマツノマダラカミキリの有力な天敵として近年注目されているキツツキです。
松本・安曇野地域では松枯れ被害が甚大で、行政やNPOなどがアカゲラのねぐら用巣箱を設置するなど様々な取組が行われています。
枯れ枝に耳(目の下方付近)を押しつけ、穿孔している昆虫を探している様子が観察されますが、どのように材内の幼虫や蛹を感知するかは不明です。
松枯れ被害木でアカゲラの穿った穴を見ると、マツノマダラカミキリの幼虫を一発で掘り当てており、その精度の高さに驚かされます。
長野県内で繁殖するキツツキ類は、本種の他にオオアカゲラ、アオゲラ、コゲラがいますが、アカゲラが最も穿孔性昆虫への捕食率が高いとされています。
ヤナギの枯れ枝に飛来したオス(安曇野市 以下同じ)
耳のある部位を枝に押しつけている
同 上
アカゲラが幼虫を掘り出した跡
冬季は松の実や果実を食べることも多い(メス)
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