赤切符への道 1  2003年11月28日


『11月6日』
あれは忘れもしない 11月6日いつもと違う道で帰ろうと思ったのが悪かった。
太子町の田舎道でちょうど山陽自動車道の高架下を通り過ぎようとした時に 気休めに付けているボロいレーダーがいきなり けたたましく叫びだした。

次の瞬間には 鬼のように顔を真っ赤にした人が何かを叫びながら 激しく手が千切れそうなくらい旗振りながら私の車を止めようとする。

最近はレーダーがポツンと置いているだけなんですね〜。

「スピード出とんのに 25メートルくらいで止まれるか〜!教習所で習たやろ〜!ボケ」っと思いながら その時は またスピード違反か〜『金無いのに』くらいにしか考えていなかった・・・

案内された場所に車を止めると ウレシそうに ニコニコした若い警官が近づいてきて レシートみたいのをビリッと破り

警官「ここの制限速度知っとうか〜?40キロやぞ!」
警官「はい!33キロオーバーね!」
警官「裁判所から呼び出しがあるから 印鑑と10万円位 持っていっとけよ!」

っと言うことで 赤切符切られました。

「10万円か〜」いきなりの現実に頭がかなり混乱する
10万あれば アレも買えるのに・・・コレも買えるのに・・・
かなりブル〜!

免停は何回も経験しているが 一発免停は初めてやから 取り合えず ネットで調べてみると

・裁判所から呼び出しの手紙が来る。
・裁判所に行く。
・警察官の取り調べを受ける。
・検察官の取り調べを受ける。
・罰金金額が確定する。
・罰金を払う

と言うぐあいに進んでいくらしい事が解った。
殆どのサイトで赤切符を貰ったらそれが免許証の代わりになると書いてあったが 私は赤切符も貰ってないし 免許所も手元にある。まあ〜ええか〜

『11月25日』
とうとう神戸地方検察庁姫路支部姫路区検察庁からのお手紙が来た。
11月27日の朝10時に検察5Fの担当○○の所まで出頭せよ!

『11月27日』
ネットでかなりの人数が集まるらしいと書いていたので 駐車場が無くならないうちに行くことにする。
交通渋滞も予想していたのに 付いたのは9時前 駐車場もガラガラ誰もいない!

9時までボーっと車で コンビニで買った『時間潰し用』の雑誌を読んでいた。
10時までかなり時間がアルが 取り合えず 行ってみることにする。
エレベーターで5階まで上がり 辺りを見渡すが・・・

「誰もおらんやね〜か〜!」
「それにしても エラいとこに来てもたな〜! 部屋 全部 取調室いうて書いてあるし〜」

通りすがりの人に 手紙を見せると 快く案内してくれた。

時間早いけど 取り合えず コンコン

「すんませ〜ん!」
「手紙来たんですけど〜」

エラそうな人が4人一斉にこちらを向く!
その中でもイチバン エラそうな人が私から手紙をむしり取り
「担当者が電話中なんで待合室で待っといて」 と言うので待合室と書いてある椅子だらけの部屋で待っているが 依然 誰一人いない。

2分位して いきなりスピーカーで 私の名前が呼ばれた!
緊張しながら さっきの部屋に行くと 人の良さそうな人が私を呼ぶ。

まず免許証で住所と名前の確認される。
そして 違反場所 スピードの確認
取り合えず 全部『ハイ』

検察官「なんでこんなスピードで走っとったんや!」
「急いどった」っと答えようとした時!!
検察官「ま〜チョット踏んだらコレくらい出るわな〜・・・」
「はぁ〜」 なんちゅ事言うねん この検察官 チョット踏んで10万かい!
検察官「間違いなかったら名前書いてハンコ押しとって」
検察官今 裁判官忙しいから 罰金決まったら手紙で知らせるから 指定の口座に振り込んどいて〜」
「はぁ〜」 忙しかったら 俺の事なんか別にええんか〜!
検察官「これで終りね〜」
「もう帰ってもええんですか〜?」
検察官「ええ」

この間 数分で終わり

ナンか拍子抜けするくらい呆気なく終わった。

 赤切符への道 2へ