(2017.4.22掲載,2019.5.26更新)
ヘルシンキとその近郊の地域交通は,フィンランド国鉄(VR)の首都圏交通とヘルシンキ地方自治体交通(HSL)の異なる企業体の交通機関を同一切符で利用することができます。
これまでこの切符は,自治体ごとのゾーン制でしたが,2019年4月27日から人々の移動の実態に合わせたゾーン制に変更しました。このゾーン内での移動か,ゾーンを跨いで移動するかによって料金が異なってきます。
切符は,1回券(kertalippu)と有効期限内何回でも乗り降りできる昼夜券(vuorokausilippu),そして通勤通学定期券の3種類があり,それぞれの切符は,ヘルシンキを中心に4つのゾーン(A,B.C.D)に分かれています。
スオメンリンナのフェリーは,別料金(大人5ユーロ,12h 有効)となっています。
ゾーンAはヘルシンキ中心街,ゾーンBはヘルシンキ新興地区.ゾーンCはヘルシンキに隣接した郊外都市地域.ゾーンDはそこから離れた郊外地域です。ゾーンAのみの切符はありません。
ヘルシンキを中心に歩く方は,ゾーンA・Bの日数分の昼夜券を買っておかれると便利です。ただし,ヴァンター国際空港を往復利用し,且つヌークシオなど郊外に足を延ばそうと考えている方は,A・B・Cを買っておくと割安です。特にバスの運転手から一回券を買うと割高です。
購入場所:停留所等の自動券売機,R-キオスク(ヘルシンキ市内至る所にあり,ヴァンター国際空港内にもある),スーパーマーケットなどでも買うことができます。
使い方と有効期限:路面電車やバスの運転手から買った1回券は,降車するまで有効です。時間内であれば乗り換えも,往復もできます。ゾーンと有効時間の関係は次の通りです。
昼夜券は,上記のゾーンごとに,1昼夜〜7昼夜まで7種類あります。ICカード券で,最初に乗り物に乗った時にカード読み取り機にかざし,この時点から期限内有効です。
地下鉄車内にはカード読み取り機がありません。エスカレーターでホームに降りる手前にカード読み取り機があります(見落としやすいので要注意)。
不正乗車:有効期限切れで乗車した場合,または無賃乗車した場合は,80ユーロの罰金がその場で科せられます。無賃乗車の場合は,これに1回券分の料金も徴収されます。これは現地人,外国人旅行者の区別なく徴収されます。
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利用前に以下のページもお読みください。
Näin käytät joukkoliikennettä(フィンランド語)
How to use public transport(英語)