北海道1周&礼文島へ…一人でキャンプツーリング第2弾
〜前編〜

写真で綴るツーリングレポート

時 期:1995年 夏
日 数:9泊10日
バイク:SUZUKI GSX400S KATANA
燃 費:17〜20km/l
走行距離:約3500km

1995年7月14〜15日 東京→青森→函館→洞爺湖

前年、お盆の頃に夏休みを取って北海道に行ったのですが、結構混んでいたのと、ラベンダーが既に終わっていたこともあり、今回はやや早めに休みを取って行くことに。
前回同様、金曜日会社が終わってから、家を出て徹夜で東北道をひた走り青森へ…。今回は8時頃青森港発のフェリーを予約していたので、遅れる訳にもいかず、気合で走る。しかし、途中で眠気で朦朧として来るので、パーキングの芝生で仮眠を取りつつ向かいました。フェリーの4時間半はヒタスラ眠り、北海道上陸後は行ける所まで行く!ということで、先ずは道東方面を目指す。

今回もキャンプツーリング。で、今回はなるべく温泉地のキャンプ場に泊まり、キャンプ&温泉を楽しもう!という計画。しかし、1泊目は適当な場所がなく、初めてキャンプ場以外の適当な場所でのキャンプとなりました。あまりヤタラな所にテントを張るのは禁止されているので、慎重に禁止場所以外を選んだ結果、洞爺湖畔の写真の場所になりました。洞爺湖温泉街(下の写真の向こう岸に見える街の灯が洞爺湖温泉街)の反対岸という感じで、当然周りには誰もいません(^_^;)夜は温泉街の花火が遠目に見えましたが、怖いのなんのって…。人や車が通るだけでも怖い。更に熊やらジェイソンやら得体の知れない色んなモノが襲ってくるのでは!?という恐怖の為、レトルトの夕食とウイスキーを飲んでさっさと寝ました。











←控えめな1人分のキャンプファイヤー。

1995年7月16日 洞爺湖→ウトナイ湖→釧路湿原

北海道の夏は非常に朝早くから明るくなるので、キャンプをしていると、寝るのが早いせいか、起きるのも非常に早い。この日は3時半頃には明るくなり始めたので、仕方なく?早起きして、紅茶とパンを食べてテントをたたんで5時半には出発。
最初に寄ったのが「ウトナイ湖サンクチュアリ」。ここは野鳥が沢山保護され生息しているらしいので、湖の周りを散策するコースを歩いてみる。しかし、鳥に関しての知識や双眼鏡などが無いので、見つかったのは下の「フンコロガシ」だけ。しかし、ちゃんとフンを転がしている実物にお目に掛かれるなんて!かなり感動して写真に収めました(^^)
この日は釧路湿原付近のキャンプ場で1泊。途中見つけたオートキャンプ場はキレイでしたが、区画整理されてまるで建売住宅の分譲地のようだったのでパスして、もっと寂れた所でキャンプしました。

フンコロガシ

1995年7月17日 釧路湿原→クッチャロ湖→宗谷岬→稚内

天気の悪い道東から、網走を抜けてサロマ湖方面へ向かう途中、登りでダンプを抜かしたら(黄色線またいで)目の前に見慣れた白と黒の車が…(>_<)逃げよぅ!と思い、小雨の降る中人には言えないような速度で逃げたものの、信号に捕まり、青になった瞬間に追いつかれ御用(T_T)でも、黄色線の違反だけで許してくれました(^_^;)逃げようなんて考えちゃいけないですね〜。次に来たのが「クッチャロ湖」。こちらは「ウトナイ湖」のようにうっそうとしていない開放感のある湖でしたが、あまり見るべきものは無い感じでした。ピクニックでもするには良さそうな場所でしたが…。

せっかくツーリング前に免許を更新してゴールドになったのに、誕生日前に捕まり早くも次回のゴールドが無くなった…。
気を取り直して、サロマ湖を眺めつつ、穏やかなオホーツク海沿いの道を走って宗谷岬を目指す。途中、道路脇から鹿の親子が飛び出して、前を走っていたダンプが急ブレーキを掛けてました(^_^;)でも、無事に林の中に消えて行きました。

←最北端・宗谷岬は今回で2回目。この日は天気良かったです。この年の道東は雨続きのようでした。

この日は稚内市内を見下ろせる高台にある公園のキャンプ場で1泊。他にもライダーが何人かいました。その1人から温泉の情報をもらって市内の外れにある温泉へ。結構大きめの温泉に入って、この日も早めに就寝。翌日は稚内港からフェリーでいざ礼文島へ!

1995年7月18日 稚内→礼文島

今回の旅のハイライト「礼文島」です。「礼文島」と聞くと、昔「熱中時代」という教師モノのドラマで先生役の水谷豊が最後に転勤で「礼文島」へ行ってしまう、という話をいつも思い出します。昔は、遠いんだろうな〜、くらいにしか思いませんでしたが、実際に行ってみると、ホントに地の果てまでやってきた感アリアリで、会社から「すぐに帰って来い!」と言われたとしても、東京までは2日か3日はかかるだろうな〜、とか考えてました(^_^;)そうすると、何だか首輪が外れた犬のような妙な開放感を味わえるのでした。

たしか、島の北側の灯台のある丘だったと思います。人がいないせいか、聞こえるのは風の音だけ「さささっーー」という感じ。時間が止まったような、世の中に自分だけになってしまったのでは?と思える程の静かさです。この辺りの緯度になると大きな木もあまり育たないようで、高山植物のような低い草花が一面に生えていました。
そこへ1台XJR1200がやって来て、話すと、その人は「十勝24H耐久」でオフィシャルをやってきた、と言ってました。

最北限の地「スコトン岬」。変な名前。最北端と最北限はどう違うのか?未だにわからないが、とにかく礼文島では一番北にあたる場所。崖の下に漁師小屋がありました。冬は寒いんだろうな〜、と思いつつ周辺を散策。桃の形をした巨大な岩や、ぱっくり割れた断崖(地蔵岩)などを見てまわりました。←これが地蔵岩。

「澄海岬」近辺の海。とにかくキレイ。「澄海・スカイ」と言うだけある。まるでブルーレットのようです。トイレみたいであまり良い表現ではないかもしれませんが…。緑の丘と青い海、その間を走る道路。天国のようです(^^)でも、冬は当然ながらかなり厳しい寒さなんでしょう。←利尻島が良く見えます。

小腹が減ったので、早めの夕食を、と思い港の観光案内所で「どこか美味しい店教えて下さい」と言って教えてもらった居酒屋さんで、魚を食べる。先ずは店のお勧め「ホッケのチャンチャン焼き」。開いた生のホッケの中心に甘めの味噌と刻み葱を乗せ、尻尾の方から焼けて来た部分を味噌と一緒に崩しながら食べる。これが最高にウマイ!当然ビールを飲みつつ、他にシシャモ、身欠きニシンを注文。至福のヒトトキ(^^)ホッケのチャンチャン焼き、また食べた〜ぃ!これを食べる為に、また礼文島へ行きたい気分♪

礼文島のキャンプ場。1ヶ所は無料ながら、あまりいい感じではなかったので、有料の方を選んだ。天気が悪くなって来たので、このように高床になっているとありがたい。でも、寝心地はあまり良くないけど(^_^;)

後編に続く…