工房山里は古いオーディオ製品の修理をする工房です

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修理代金の一部に充当されてはいかがですか

SONY 機種限定<定額修理> 14,800円

 

 対象の型番
 TC-K222・333・555 <ESA・ESG・ESJ・ESL>

 上記以外の機は同じ症状でも異なりますので、対象外となります。

上記のシリーズに限り、<定額修理>の対象になります。
機の状態は<早送り・巻き戻し・再生>動作ができず、<イジェクト>のみ動作をする機が対象です。
ただし同じ症状でも、故障部位や範囲に依って対象外のものもあります。同じ症状でも、経年劣化に依る<ロータリーエンコーダ>の接点不良も多くあります。

タクトスイッチの交換   4,440円
通常料金=12,800円

上記の修理と併せてタクトスイッチを交換した場合、一般修理よりもお安く交換させていただきます。タクトスイッチの接点が不良になると、各ボタン操作に誤動作が発生します。この機会に交換をお勧めします。

 ●電源回路などの電解コンデンサ交換のお奨め
電源回路を含むすべての回路に於いて、電解コンデンサの静電容量が経年劣化で低下しています。電解コンデンサは内部熱でも容量が変動しますので、製造から数十年経過してるものは交換することをお奨めします。また、カップリング・コンデンサがマイカや旧フィルムタイプを使用している場合は、新しいフィルムコンデンサに交換したほうがいいでしょう。併せて、トランジスターやICの足が黒くなっているものは、かなりノイズが出ていますので、これらも交換が必要です。


  矢印は<ロータリーエンコーダ>を駆動するベルトで、通称<モードベルト>といいます。このベルトが劣化して伸びたり、破断すると、再生ボタンを押しても動作をしません。<送り・戻し・イジェクト>は正常で、再生動作のみ出来ません。
  黄色で囲った部分は、左右のリール回転を感知する素子になります。この素子が不良になると、メカは動作しません。
青い矢印が<ロータリーエンコーダ>になり、経年劣化で接点不良になると、各動作が誤作動するようになります。
分解して接点を洗浄・研磨をおこないます。
この写真は<表面実装型コンデンサ>が経年劣化で、電解液漏れを起こしてプリント基板を腐食させているものです。
指で触れると、簡単に外れてしまいます。矢印のチップ抵抗も腐食しています。ここまで腐食していると、プリント基板のパターンが破断していますので、導線でバイパスして改造をしなければなりません。大変時間と手間を要します。
 
上の写真はアイドラタイヤが溶けて、ドロドロになっています。モーター軸にもこびり付き、これらを除去、洗浄、拭き取りをおこないます。

下の写真は、フライホイールやプーリーに溶けたベルトがこびり付いた状態です。

いずれも分解して溶けたゴムを除去し、アルコールで洗浄、拭き取りをおこないます。これも時間と手間を要す作業になります。

「再生できない…」といっても、機に依っては時間と手間を要す修理になります。  
 
 
~SONY TC-K777ES~ESⅡのメカになります~
こちらのメカは古いグリスで固着しているものがほとんどで、メカはすべて分解してオーバーホールする必要があります。同時に、ベルト、アイドラ等の劣化しているゴム類も交換します。また、この機はモーター制御回路にも問題が多くありますので、電子回路もある程度の修復やオーバーホールが必要になります。5個装着されているリレーもすべて交換したほうがいいでしょう。アースラインの浮き、問題もありますので、修理にはある程度の費用が必要になります。当時の逸品・名機で、ヘッドが摩耗していても音はすばらしいものがあります。
青く囲ったパーツは、ヘッドプレートの滑りを良くするもので、外れてしまっているものが多くあります。この場合は、旋盤で削りだして製作しています。
 
~TEAC V-6030S・8030S の検出スイッチ~
このスイッチ(写真上・左)は付け根の部分から折れてしまう厄介者で、個人修理のページでは接着剤で苦労されている写真をよく見かけます。 この欄右の写真がオリジナルのスイッチで、写真上・中央のものは、オムロン社製のものです。オリジナルとは穴の口径と位置が違いますので、装着にはそれなりの技術を要します。ネジ穴を少し広げると、スイッチ本体を壊します。口径の合うネジを用意し、別に穴を開けてネジタップを切ることをしますが、大変な手間と時間がかかります。最近は工業用の瞬間接着剤で固定しています。接着剤で固定する前に、必ず位置決をしてから固定します。個人に2年ほど数使用していますが、接着剤でも問題ありません。 このような小型検出sw、各種検出素子は多くストックしておく必要があります。機に依っては、タクトsw、リレー、リモコン受光素子等々、数百、数千とストックが必要です。 このメカは<SANKYO製>のもので、ヤマハ、ナカミチ、ケンウッドと、多くの機で使われています。
また下段にも関連記事がありますが、同社特有のリレースイッチ(カムギアで動作)があり、これも接点不良になる厄介者です。併せてリレー駆動用モーターも劣化しますので、オーバーホールが必要です。簡易な方法は、DC5V以下の電圧を印加して、しばらく回転させるとカーボンが削れて良くなることあります。メイン基板に端子が接続されている場合は、この端子を抜くか、必ずモーターの+線を半田コテで外して電圧をかけます。このほかに、リールモーターもよくダメになります。個人の修理ページを真似てモーターを分解したが、逆に壊してしまったという修理も入庫します。モーターを分解するとき、必ずブラシをダメにしてしまいます。個人修理は直るときは直りますが、ほとんどベルト交換程度までです。個人修理は壊すことを覚悟してやらないといけません。 修理に失敗した機の修理はお高くなりますよ・・・!
 
  『電源が入らない』という故障で入庫しました
まず中を見ると、電源回路の電解コンデンサが液漏れしていました。電解液がすべて出たのでしょう・・・! 基板に電解液が流れ、部品、基板のパターン共に腐食していました。シャシも腐食していましたが、腐食具合から年数が経過しているように見えます。基板裏のパターンを見ると、腐食が著しく、パターンが所々で破断していました。破断部分をジャンパーで修復すると、かなりの高額修理になってしまいますので、同型機のジャンクを入手して基盤毎交換しました。もちろん、電解コンデンサは新しいものに交換しました。電解液が漏れている機をよく修復しますが、これほど流れ出しているのは希ですね。
   
■お馴染みの<sankyo製>のメカです■
左の写真はこのメカで問題になるリレースイッチです。この駆動用モーターが回転しないので、オーバーホールしてあるモーターに交換しましたが、メカの動きが安定しません。ギアをよく見たところ、ギアが欠けていました。欠け部分を見ると、何かで強く擦った跡がありましたので、修理サイトの真似をしてギアを回そうとしたようです。
固くて回りませんので、ギアを欠いてしまったものと思われます。ということで、このカムギアも交換しました。こちらの写真はリールモーターになります。回転のトルクがなくなっていましたので、分解して見ると、整流子が真っ黒、ブラシもカーボンで黒くなっていましたので、これを磨いて接点クリーナーを塗布しておきます。モーターは無理に開けると、ブラシをダメにしてしまいますので、慣れない方にはお奨めできません。再生時は約4vで動作しますので、4~5vの電圧を印加して数時間回転させる方法もよく修理サイトで見かけます。しかしながら、このように真っ黒になっていると、一日回転させておいてもダメでしょう。モータートルクは回復しません。丁寧にオーバーホールしたモーターを多く持ち、交換しては直してストックしておく・・・、そんな繰り返しです
 
こちらの基板は、電解コンデンサの電解液が漏れた基板です。廻りの部品も酸化していますが、基板の裏面がひどい状態でした。パターンが腐食して、所々でパターン破断を起こしていました。この破断したパターンをジャンパー線で繋ぐのも時間と手間を要しますので、手持<oh済み>の基盤と交換しました。このような場合は、時間の余裕があるときに、腐食した部分を取り去り、エッチング等々で修復しますが、この基板の場合はジャンパー飛ばしで修復しないとダメなようです。

後日修復することにし、基板を交換して修理完了です。とにかく古い機器を修理しますので、多くの部品取り機、部品をストックしなければなりません。sony、pioneer、kenwood、teac、akai(a&d)、aiwa等々、これらの主なメーカーの部品取り機や部品の在庫を多く持ち、機構部品は必要に応じて自社製作をしています。
とくにゴムローラー、ゴムベルト類は当然ながら出来る限り製作しています。一部のオープンリール機のキャプスタンローラーは特注していますが、1個が1万2千円もします。何とか製作出来ないか、研究~思案中です。キャプスタンベルトやアイドラタイヤはnbrゴムを使い、その他はウレタンゴム、シリコンゴムを使います。特にシリコンゴムは液状ゴムを予め製作しておいた型に流し込んで製作します。ワウに影響を及ぼす機構部品は、それなりに繊細で神経を使います。プラ製プーリーやゴム系の旋盤加工は、個々独自な方法を研究、試行錯誤して行っています。
初期の半導体(tr・ic)、検出素子、cdl素子、小型の検出スイッチ等々、昔のオリジナルパーツのストックも数千を超えました。シルクハットと言われた東芝の370シリーズ、日立の角形458シリーズ、筒型のゲルマニュームトランジスターなども多くストックしています。これらは現在市場にはなく、補充も儘なりません。時々ヤフオクで昔のパーツが出ると、賺さず落札てしまいます。特にリレーは多く使いますので、新旧問わずに入手しています。   
 
メカが動かないから『ベルト切れ』・・・と申されますが、メカ部を制御している制御回路、モーター本体にも問題があることも多くあります。当然ながら製造から数十年を経て居るのですから当たり前ですが・・・。 本ページ上部に記してある≪定額修理≫の対象機であっても、メカのベルト(ゴム系消耗部品)以外にも、ロータリーエンコーダーの接点不良、リールモーターの故障、キャプスタンモーター(ダイレクトM)の故障、回転検知素子の不良、キャプスタンローラーの摩耗、等々があります。メカの修復が終わって仮に装着して諸機能の確認をすると、再生にノイズ、再生バランスが悪い、録音レベルのバランスが悪い、録音が出来ない、録再生音が歪む、ドルビーが効かない、キャリブレーションが不安定、等々の問題が出ることもあります。 
テープデッキの場合は、まずはメカを正常に動作するようにしてからが基本になりますので、修理費用もそれなりにお高くなってしまいます。修復を完了したメカを本体に装着するまでは、諸機能が正常に動作するかどうか分かりません。ここから先、修理を継続するか、しないかは、お客様の判断になります。万一その時点で修理を断念(キャンセル)されたときでも、その時点まで修復した料金はかかってしまいます。この辺の料金につきましては、お客様と十分な協議させていただきます。

これとは別に、オーナー様、別の個人修理屋さん、法人修理屋さんが修理に失敗したもの、改造されたものにつきましては、通常修理より修理費がお高くなります。最近は中古市場で入手される方が増えてきましたが、この機器のなかには、部品取りされた機、個人で修理に失敗した状態の悪い機、使用環境や保存環境が悪く、機の状態が著しく悪い機も同じです。上の写真にもありますが、電解コンデンサの電解液が漏れたまま長期間保管されていると、金属フレーム、プリント基板のパターンまで腐食させてしまいます。修理不能か、修理しても高額修理になってしまします。

以上を十分にご理解をいただいたうえで、修理のご依頼をいただけますよう、節にお願い申し上げます。








 ★古い音響機器を蘇らせるお手伝い★

オープンリールデッキ・カセットデッキなど、製造から数十年経過した古い機器を蘇らせましょう。
アナログの温もりのある音、ノイズも含めて懐かしい音を聴いてみませんか。

状態が著しく悪い機以外は、かなり綺麗な状態にまで復元できます。ただし、とりきれない汚れも当然ありますので、この辺はご理解ください。また、深いヘコミやキズも修復できません。キャビネットの(金属製のもの)ヘコミやキズは、車の修理と同じ<板金・塗装>で修復できることもありますが、塗色がオリジナルものがありませんので、類似したものになります。
木製部分はなかなか難しいものがありますので、状態を見ながら判断させていただきます。

 ★ONKYO製の機器について
年代に依っては、パネルの印字が消えることがあります。
このために、同社の前面パネルのクリーニングはおこないませんので、予めご理解・ご了承ください。
クリーニングに使う洗剤をかなり薄めて使用しても、前面パネルに印刷された文字が消えてしまいます。他社ではまずあり得ない問題ですが、同社のみご理解をお願い致します。

オーバーホールは修理も含めたもので、内容もそれぞれ異なります。
またオーバーホールをする範囲、程度にもよりますが、なるべくお客様希望のご予算に応じられるよに努力致します。

最近はテレビでも放映されていますが、レコード盤、レコードプレーヤーが復活とか・・・!
一般でも未だにカセットテープをお使いの方が多くいらっしゃいます。国内ではカセットテープの製造はしていませんが、海外物が100円ショップで売られています。当時物を今入手しようとすると、ネットオークションあたりで多く売られています。ただし、メタルテープになると少なく、あっても高価な値がつきます。
当時の高級デッキといわれる機で、メタルテープに最適なキャリブレーション値で記録してみたいものです。もちろん、メタルテープにはドルビーは必要ありませんね。なるべく圧縮しない音で録音し、アナログそのものの音を聴きたいものです。
私も個人的な趣味で、数多くのカセットデッキ、DAT、オープンリールデッキなどのテープデッキ、レコード盤やレコードプレーヤーを所有して、日々アナログの音を聴き込んでいます。案外とテープのヒスノイズ、レコードのパチパチ音も、なかなかいいものですよ。 
   
   

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