<Fable2>  2008年12月31日 日記より


Fable2ですね。 

とにかく豪華なゲームです。 
豪華っつよーか、派手。 
よく喋る、よく動く、よく反応する。 
プレイ中は慣れてしまうけど、直後に他のRPGで街を歩いても、 
あまりにも静かで虚しくなるほどでさぁ。 
とにかく、自分が何かをしたならば、その反応が周りから欲しくなる。 
システム上の効果として数値で表すというのではなくて、 
もっと単純にプレイヤーの感情だけに訴える部分で、 
とにかく、自分を見て欲しい。 

寂しがりや向けなのかな(^^;; 
普段から、自己アピールが強い人程に馴染む気がします。 
まぁ、うぜぇゲームですよ。 

前回からそこの評価は変わらないんですが、 
今回も、これだけ入れ込めるとは思わなかったですね。 
細かい要素は増えてますが、基本、清く正しいfableですから。 
衝撃は既に数年前に体験済み。 
それが、子ども絡みのクエストでどれだけ焦ったかですよ。 
この作品の場合、結果がどうなるか見当もつかないから、 
やる方も必死なわけですよ。 
ホントに、どんな結末も可能性としては有り得るんですわ。 

そこで、 
今までのクエストとは全く違うモチベーションだった自分に気づいた時、 
オレ、どんだけハマってるんだと…… 
奥さんはどうでもよくても、ガキは可愛いに決まってるw 
家族の特別感というものが、本当に嫌味なく自然に沸くゲームですね〜 
見事。 

二度目が楽しいゲームではないと思います。 
ダラダラ無駄な時間を取られません。 
一発の密度を楽しんでください。 

RPGの場合、「自由」という言葉が難しいですよね。 
一人歩きしてて、どういう方向でそれを言ってるのかが、 
宣伝で使われても全くわからない。 

オイラの場合、マルチシナリオが自由度の高いゲームだとは思いませんね〜 
1本道が、2本道になったって、3本道になったって 
結局、ただ繰返すだけっすからね〜 
それはただ、道"筋"が多いゲームでしょ。 
(まぁ、デアラングは至高の一作なんだけどw) 

それに対してFableは、自由に「振舞う」ゲームです。 
プレイヤーがアナログにそれを感じるゲーム。 

でも、このゲームにハマッタ大抵の人は、 
そんな無茶なプレイはできないと思います。 
「自由」に振舞うからこそ、あんま変な事はできないんじゃないかな。 
だって、自身の感情の思う通りに行動すりゃ、 
人前で奇声を発したいとも、暴れたいとも、人殺ししたいとも 
普通は思わないでしょ。 
その自身の良心の通りに"自由に"振舞えば、まぁ自然とそうなるわな。 

そこまで心を捉えてくるのがFableの作り出す世界観の肝ですね。 
これが全て。 
逆に、ココにのっかれない人にすれば、 
ただ薄味の淡白ゲームだと思います。 
それも全て。 

ただ、人をノセる努力は全力で向こうがやってくれますよ。 
空気の湿度まで感じられる程の演出の細かさ、光源処理、 
練りこまれた5.1chの音声配置も全ては、ひたすらそれだけのために。 
これがあるからこその"贅沢"ゲーなんだ。 

このあたり、なんで特別かと言うと、 
FableはFableでしかないんですよ。 
洋RPG大好きっ子の視点から見ても、Falbeは他には無い。 
例えば、オブリなんかは大傑作ですが、 
珍しいか、他で味わえない要素で満ちているかと言うと、 
まぁ、本当に"よくできた大作"ですよと。 
こう返さざるを得ない。 



あと細かい所。 
ガーゴイル探しは5.1chの見せ所ですなw 
これが簡単に見つかった人程、良い環境を使っているかと思います。 
前後左右の方位性はもちろん、 
意識すれば高低差まで耳から認識できるかと思います。 
HD機だ、次世代機だなんていいつつ、ゲーム側が使いこなさなきゃ意味がない。 
こういう点で何らかの形で応えてくれるのがニクイね〜〜 


若干気になったのは、クエスト発生の淡白さ。 
昔からクエストには「巻き込まれ発生型」と「ギルド型」があるのですが、 
Fableはもちろん後者。 
前作は、英雄ギルドが組織として機能していて、 
そこに依頼が舞い込む→主人公に連絡という形式がとられていたので、 
この方式でも不自然ではなかったのですが、 
今回は強引だよね〜 
ここについては、巻き込まれ発生の方が好きです。 
コレが世界を歩き倒す探索の楽しみに繋がるかんね。 

もっとも、Fableは狭い世界を遊び尽くすタイプですから、 
馴染まないとは思いますが、 
メニュー画面から選択していく入り方は、 
もう少し、何とかならなかったかな〜と。 

中身は、、、いくつか楽しいのがあったね。 

あと、アクション部分。 
これ、単調だけど良くできてません? 
HPがすぐにゼロになるので、 
原則「敵の攻撃はくらっちゃいけない」のが大前提。 
このあたり、既にRPGってよりはアクション系の設計かと。 

武器を構えている状態でアナログスティック+Aボタンさえ押せば、 
クルっと回って敵の攻撃は全て回避できる。 
このシステムが良いスパイスになって緊張感を高めてます。 

オイラはガンスリンガーさんだったので、 
「銃のみ」です。 
いついかなる場合も基本は銃だけ。 
「Yボタン長押し」→「Lトリガー引込」→「照準を頭にロック」→「ぶっ放す」 
→「敵の首から上が飛ぶ」 
このアクションがとにかく面白い。 
敵の動きをみつつ、駄目なら即、前述の行動で敵の攻撃を直前で避ける、 
距離をとって、構える→撃つ→撃つ→撃つ→撃つ→避ける→距離・・・・・(ry 

後ろに逃げ道さえあれば、基本的にいくらでも続けられるので、 
とにかく、袋小路に追い込まれないように、 
地形を把握しながら陣地取りをするのが面白い。 

あとは、一撃! この気持ちよさ。 
ゲームにゴア表現が必要かといわれれば、絶対に必要だと断言します。 
もちろん無理に入れる必要はないけども、 
世界観やプレイ感覚に直結する要素なら100%です。 
ヘッドショット無しに、Fable2のガンプレイは成り立たないと思いますよん。 

全体の話にも戻るけど、 
ゲームにおいて、必要かどうかなんて論調自体が野暮なんですよ。 
そもそも、人生にTVゲームは要らないと思うよw 
特に、Fableという作品自体がアナログの塊ですからね。 
必要論で言えば、95%くらいの要素は無くても一緒。 
でも、それがあるからプレイヤーが世界に入り込んで楽しめるという事実ね。 
無駄なものに全力を注ぎ込む丁寧さが、見事に実を結んでるわけでさぁ。 



モリニュー。 


彼がこの方向性に来たってのは意外なんですよね。 
基本、簡単操作なんですよ。 
技術的、知識的な意気込みがなくとも、 
楽しんでやる! という意識さえあれば万人が享受できる面白さ。 
『Black & White』の頃からすれば信じられない話でしょ。 
あれは、複雑なルールを突き詰めた先に面白さがあるという感じの作品でしたから。 
これだけの大御所が、きっちり時代に合わせて作風を変えてるんだもんな。 
大したもんだわ。 
まだまだ、現役をアピールできたかと思います。 

なんたって、前作からわずか4年で続編が出たしな!! 
これは、MSパワーかw 

RPGももちろん良いけど、 
この人のゴットゲームはまたやりたいの〜

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