<デジモノ 編> 2011年2月5日 日記より
しばらく書いてないな〜と思って、
恒例の自分語り、 マイベスト 10本物シリーズ。
今回は「デジモノ」
AV機器、PC、何でも有りのごった煮。
本当に好きだったもんな〜
『DST-BX100』
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200008/00-0828/
2000年、
BSデジタルチューナーの初物。
SONY版。
アナログハイビジョンを経由しなかった者にとって、
あの美しさに出会った衝撃は今でも忘れられない。
BSD初期の高品質な番組の数々、
セルソフトより、 WOWOWのHD放送映画がの方が高画質だった捩れ現象。
TVが最も楽しかった時期。
人生通してもそうはない。
同時期に、東芝のチューナーも使っておりましたが、
画質が段違い。
向こうが、丸みを帯びた柔らかい質感なのに対し、
こちらは、場合によっては粗を見せる事をも厭わない
エッジの効いたキッチリした絵作りがステキです。
クッキリマニアに最適の嘘の無い一機種。
コストダウンと無縁に作られた初物SONY製品の
志の高さに痺れてください。
・タイマー予約機能無し
・AAC出力無し
・i-Link無し
・番組表が1chにつき3枠分を全て表示
使い勝手においては、どう考えても、"足りない"製品ですが、
独特なデザインの美しさも合わさり、
番組含めた高級感を彩ってくれる名機です。
細かい点では、
AAC非対応のAVアンプ向けの製品として、
AACデコード機能を搭載、アナログ6本で5.1chが出力できるのが珍しい。
『RD-H1』
http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddrec/
東芝 隙間産業の究極系。
ヲタクのヲタクによるヲタクのための一機。
当時、ロクラクやRecpot等の動作の不安定な怪しげな製品しか無かった
「DVDドライブレス ハードディスクレコーダー」市場に、
一石を投じた伝説の一品。
DVDドライブ非搭載の思い切りのよさ、
市価の半値以下の「31,900円」という価格帯。
(250GBのHDDを単体で買ったところで15,000円以上の世)
加えて、東芝通販サイトの専売製品。
全てがマニアックで、一般顧客に売る気無しです。
名機たる所以は、
まずは、DVDレスが実現した高速起動。
当時は10数秒以上かかるのが当たり前の中、
この機種の所要時間、なんと3秒。
究極のエアチェック専用機です。
そして、
PCとのLAN接続を前提とした数々の機能。
番組の予約設定や、タイトル名の入力などは、
全て、PCのブラウザ上で行う事が可能で、
リモコンでの煩雑な入力設定など行った事は一度もありません。
極めつけは「ネット de ダビング」
東芝レコーダー同士で、LAN接続による番組のコピーが可能だったのです。
他のハードディスクレコーダーに移せば、
DVD保存も可能という寸法ですね。
公式サービスではありませんが、
これで、PCを擬似東芝レコとして認識させる事により、
PCへの番組コピーもできました。
編集も、エンコードもそこからは自由自在。
単体ではDVDレスでありながら、
稀に保存欲が生まれた時は、PC側でいくらでも弄り倒せたのです。
「コピーワンス」が広まる前、そんな時代もあったという
アナログ時代の自由度を象徴するようなマニアックな一機。
『YAMAHA RX-SL80』
http://jp.yamaha.com/product_archive/audio-visual/rx-sl80_silver__j/
みなさん「デジタルアンプ」に抱くイメージはどうでしょうか。
軽い、安い、浅い。
オイラは、確かにそんな偏見がありました。
これを見事に覆してくれたのが
このYAMAHA初のデジタルアンプです。
YAMAHAが乗り出しただけに、中々の音が出ますよ。
とは言っても、
最大の特徴はその薄さですね。
これにより、AVアンプ特有のクドサが無く、
どこにでも飾れるすっきりとしたデザインを実現しています。
そして、圧倒的な省電力。
TVスピーカーの変わりに常用できるスマートさがオンリーワン。
音量の最大幅は確かに狭いのですが、
一般的な使用環境において、それは必要だろうか。
バナナプラグ以外ありえないという程、
良いスピーカーを使っているのでなければ、
このスマートさとを測りにかければ、
迷うにたる一品ではないでしょうか。
『ALL-IN-WONDER RADEON』
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001007/etc_aiw-radeon.html
PCパーツのけるマルチメディアの代表格。
名機中の名機でしょう。
当時のハイエンドゲームを全て遊ぶ事ができた
水準以上のグラフィック能力に加え、
S端子入力を含む動画のキャプチャ機能、
TVチューナーを一枚のボード上に搭載。
DVD再生支援機能をグラボ側に持たせるという発想も
このあたりからの物です。
それでいて、当時のAti最大の特徴である
「滲みの無い2D画質」を保っていたのだから驚きの一品。
(文字がクッキリ綺麗)
これほど贅沢でかつ、
時代を先取りしていたハイセンスなボードがあっただろうか。
オイラのWindowsゲー三昧も、
映像のエンコード、保存好きも、
全てはこのボードが育てたようなものです。
何でもボックスとして、PCに全てが求められた
時代の象徴と言えようか。
『FOMA F900i』
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20001007/etc_aiw-radeon.html
第三世代FOMAの初代ナンバー。
FOMAの高級ハイエンド路線はココから始まったと言ってもよい。
「もっさり」の呪いもねw
当時「電話以外」の面における
クオリティの高さは群を抜いてました。
携帯をガジェットとして遊ぶというスタイルを確立した機種だと思います。
100万画素を超える実用レベルに踏み込んだカメラ、
(それまでの携帯カメラなんて玩具さ)
動画撮影、また録画素材全てを使えた着モーション。
また、mp4形式での動画としての規格による裏技ですが、
実質的な携帯音楽プレイヤーとしての機能を搭載したのも、
間違いなくこれが初物です。
開発側も狙っていたのは間違いなく、
(閉じても再生が続き、フォルダ内の連続再生が行え、
かつ、サイドボタンで、音量調整や、曲送り機能があった)
「性能の富士通」を決定的にしたエポックメイキング。
当時としては、遊べる内容が非常に多く、
触るだけで本当に楽しかった携帯です。
『PLAYSTATION3』
今さら説明の必要あるかな。
オイラが人生で知る限り、
最も優れたAV多機能ボックスです。
むしろ、
できない事を探す方が難しいのではなかろうか。
オプション機器を必要とはするものの、
Blu-rayを観る事も、CPRMのディスクを読む事も、
地デジを録画する事も、WMV/DivX等のエンコードファイルを読む事も、
MP3も、AACも、ATRACもWMAすらも再生可能。
ゲーム部分は、世のハイエンドゲームの9割はプレイ可能で、
多様な周辺機器が発売され、
自由なプレイスタイルも保証される。
インターネットのブラウジング機能も持っていて、
プリンタや、マウスやキーボードも接続可能。
(標準ドライバで動くなら無線物も可)
7台のBluetooth機器を認識可能で、
チャット用のマイクも、Webカメラも、
汎用品が基本的に繋げる。
内部のHDDは2.5インチのシリアルHDDの汎用品と交換可能。
データの置き場としては、外付けのHDDも認識可能で、
本体側へのコピーも、本体側からのコピーも自由。
写真置き場としても、動画置き場としても一級品。
特筆すべきは、それら全ての操作性の良さ。
音楽プレイヤー、ジュークボックスとしての使い勝手の良さは、
初めて、iTunesと匹敵する物と出会ったと言えます。
TV画面前提のフォントや構成は、
一々、「モニタの前」に移動しない事を元に設計されているため、
部屋内における生活スタイル次第ではむしろ上でしょう。
起動の手軽さ、早さは言わずもがな。
iTunesのアプリ起動と同じ程度の時間で機械そのものが立ち上がります。
詰め込むだけ詰め込んで、
それが、全てシンプルな体系の元に纏まっている点に
Windowsやその他のマルチメディア機と一線を画す
ハードウェアとしてのクオリティの高さがある。
要するに、史上最強って事だ。
『MA-10A』
http://www.roland.co.jp/products/jp/MA-10A/
音楽を聴くのが好きな人は、
アンプなり、スピーカーなりで、
自身の求める範囲に応じてですが、
多少なりとも、好きな物を用意していると思うのですよ。
ただ、それがPC側のスピーカーとなると、
途端に、薄くなる方が多い。
当たり前ですね。
本格的に聴きたければ、
PC側から、直接アンプにも繋げるわけですから、
アクティブスピーカーなど不要です。
それを考慮して、PC専用のアクティブスピーカーに仕える
ギリギリのラインを「1万円」と設定するなら、
これは最強です。
というより、他に無いコンセプトの製品なんですよね。
上記のように、PC専用のスピーカーというのは、
極めて半端な位置付けになりますので、
本腰を入れて作られた物が少ないのです。
後は、ONKYOくらいだろうか。
実質的なローランドですが。
実に堅実で、硬い良い音がなりますよ。
PCならではの気軽なスタイルと、音質の傾向もマッチして、
これほど、長い間、お世話になっているスピーカーは無いため、
ランク入り。
『Sound Blaster Live! Digital Audio 2』
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20000919/creative.htm
先のALL IN WONDER RADEONの親戚みたいな代物です。
「PC=多機能マルチボックス」の時代が生み出した化け物。
特筆すべきは、その出力の多さ。
専用MIDIのIN端子/OUT端子、
光同軸、光角型、IN/OUT端子、
Line入力x2系統、5.1chのアナログ出力等。
本当に何でもあり。
PC用のマルチスピーカーゲームを遊ぶために、
フロント、リアにアクティブを繋ぎ、
光同軸から、AVアンプに繋ぎ、
MIDIポートを外部のMIDI機器に繋ぎ、
Line2からその音声信号を再度受け取る。
内部でCD-ROMやキャプチャーボードの専用端子を受け、
全てを一括で管理する。
PCの楽しさの全てがココにあった。
音質は所詮は4桁後半級。
後のSBLive5.1chにすぎないのですが、
これだけ豪華なパッケージで遊び方を提示してくれる製品は、
今後あるのだろうかと。
ちなみに、バンドルゲームとして、
本格派の名作洋ゲーがフルバージョンで3本付属しますw
(全て、マルチチャンネル音声のお試しとして)
『Roland SC-55』
GM音源の先駆けですね。
これ一つでPCの音楽遊びが広がります。
MIDI入力キーボードとあわせれば、
一通りの遊びはできました。
また、楽譜をスキャナで読ませると、
自動的にMIDIで演奏してくれるソフトとか、
楽しい物が多かった。
当時は、まだまだ業界はMIDI全盛機でしたので、
ネット上のフリー素材でも、ゲームでも縦横無尽の活躍をしてくれました。
携帯の着信音にも使えたくらいです。
こういうのを別段、
本格的なDTMをやってるわけでもない人が欲しがる理由は、
「偽者は嫌」の一言に尽きるでしょうね。
作者がGMを前提として作った音源を
「それっぽい音」で再現された状態で聴きたいか? ですね。
GMのつもりで作ったなら、GMで聴きたいのは自然なお話。
基本的にはファルコム信者としての購入です。
ファルコムゲーは、WAVE収録と、MIDIバージョンの
二種類の音源をオプションで選べた作品が多かったのさ。
伝説の名機と言われているのは、
これのmkII側なのをお間違いなくw
『HyperHyde eXtreme』
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/1134.html
コンセプトの一人勝ち。
「ヘッドフォン型 MP3プレイヤー」
ワイヤレスのヘッドフォンが珍しかった頃、
一見するとそう見えるが、
実は、それ自体がMP3プレイヤーという
話の可笑しさに負けました。
未だと、このサイズを耳にかけて街を歩くのは、
割と恥ずかしいスタイルですが、
当時は良いも悪いも、例が少ないのでしばらく使ってましたね。
(本格的なオーディオ物を自慢気に使ってる人は居たが、
それとは全く異質のデザイン)
ソコソコ値段もするものですし、
ヘッドフォンとしても、MP3プレイヤーとしても音質は悪くなかった。
MP3というジャンル自体が、
市民権を得る前の製品ですので、
目立ったもん勝ち、
楽しんだもん勝ちの一品です。
容量はMMC(マルチメディアカード)の32MB。
32MBですよ、奥さんw
128kbpsで5〜6曲入れて終了です。
「30分くらいの使用」を前提として、
それを、定期的に中身を総入れ替えして使っていたのですから、
その厳選が、如何に音楽を聴く上で愉快であったかは、
想像していいただけると思います。
毎度の事ながら、10本じゃ全然足りねーよ。
まぁ、こんな所で。
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