低速飛行を続けるも、長年に渡り中々落ちない不思議な趣味
模型の一覧
古
↑
↓
新
・TAMIYA 1/24 BMW Z3 Roadstar
・展示された写真が見つからず。
そこらに置きっ放しの一枚のみを発掘。
しかもバックショット。
Z3は、ロードスターを意識した2シーターオープンでありつつ、
正面を向けば、如何にもBMWなゴツイ顔というギャップがイイのだけどね。
残念ながら、前からの写真が無いんだな。
未だに街中でたまに見かける人気カーですよ。
また同じ理屈で、いかついデザインや構造ながらも、
実は、どんな鮮やかな色でも合うオシャレな車という二面性も良い。
水色が有名だけど少し渋めに濃い青で塗りました。
ちゃんと公式に存在する色ですよ。
濃い色は磨くとよく光るんだ。
キットとしてはこの時代のタミヤは基本的にハズレは無い。
・TAMIYA 1/24 CLK-DTM チームD2
・新生DTMを見事に彩ったベンツの名車。
2000年度、シュナイダーの優勝カーですよ。
プラモデルとしては、キ○ガイデカールキットと呼んでます。
一枚、一枚のサイズが大きいので、常時ソフターと睨めっこ。
作業時間で言えば、最も長くかかったキットかもしれません。
その割、下地で手を抜いた記憶が残っておりますがね。
おかげでどーにも銀が汚いな。
脂の乗り切ったタミヤによる完璧なお仕事が拝める傑作キット。
この定価が2000円程度だったと言うのだから、ホントに良い時代ですよ。
なお僕は車好きというよりかは
あくまでレースの観戦の方が好きなんです。
スポーツとしての競走をTVで眺める趣味の派生からの模型。
車はそれを構成する一パーツとしての入口なわけです。
中でも、2000年からの新生DTMはもっとも熱いレースと言ってよく
ドライバーの死力が味わえる本物の競技でしたね。
・FUJIMI 1/24 Ferrari 575M マラネロ
フェラーリによる12気筒エンジンカー。
しかも置き場はフロント。
エンツォはシャレだからノーカンでと言わんばかりに、
開き直って作られた本気カーだな。
フェラーリのスーパーカーでありつつも、
実に地味なスタイルが何とも好きなんですよ。
フジミのフェラリーシリーズは、
簡素な作りながら、どれもデキが良いですよね。
普通に組んで飾る分には、十分なギミックはありますし、
価格も控え目でお勧めなのです。
タミヤのように脅威の「一発抜き」技術を堪能すると言うのとは、
少し違いますが、作って見ればとっても堅実な製品です。
記憶が確かならば、このボディはスプレー缶で塗ったと思う。
おそらくクリアもクレオスの光沢缶だね。
簡単量産、ストレスフリー模型だな。
形状も磨きやすいし、言う事無しの一品。
しかし写真で見ても墨入れがクドめですね。
赤には茶色が定番と言うがそれも薄めがいいのかな。
・TAMIYA 1/24 TOYOTA カローラWRC
1998年のマニュファクチャラーズ優勝車。
半ば、WRCから追い出された形になったトヨタが
セリカに代えて、執念の復帰で優勝を手にした伝説カー。
そして、雪辱を晴らしたと言わんばかりに、
その年で撤退というカッコ良さですよ。
日本では全く馴染みのない車ですが、
間違いなく"カローラ"です
車好きに言わせると全く逆なんでしょうが、
レースファンとしては、セリカより好きです。
キットとしては出来は言うまでもなく良いですが、
カストロールのデカールが一部でとっても難しい食わせ物。
今回は、ある模型番組で見た「汚し工程」を
そのまま全て実践してみた実験作品。
失敗した個所、多々ありつつも、
最終的にとても気に入っている完成品です。
埃や砂は、全てエナメルの砂ぶきですね。
一度、光らせる完成品として磨ききった後で、
上から汚しております。
しかし、ワイパーの拭き跡が微妙なクオリティ。
車のワイパーがそんな軌跡を描くかな?
・TAMIYA 1/24 miniクーパー
当時、肘を骨折して入院した際に、
完全に「皮肉」としてお見舞いで貰った品。
暇つぶしにって、腕折ってて作れるかボケw
しかし、この車種そのものではないのですが、
miniは先輩が乗っていた車なので、
よく、お隣に便乗させてもらった思い出があるのですよ。
本当に小さい車です。
このボディに、エンジンや排気系統まで含めて、
綺麗に詰め込んだ模型としての技術は、素直に凄いよね。
とっても、可愛いキット。
適当に作ったので、色々と違う点があります。
どーやら、屋根の淵はボディ色らしいぞ。
これも、お気楽スプレー缶模型。
タミヤのラッカー缶「コーラルブルー」が、
見事に実車色の再現になります。
しかしどんな色でも合うよね、この車。
・TAMIYA 1/24 ジャガー XJ220
・究極のスーパーカーでしょう。
美しすぎる。
80年代のお馬鹿開発競争の中から生まれた車ですが、
開発が遅れに遅れて、結局世に出たのは1993年?
それって、もう最盛期は終わってるよね。
このデザインはオンリーワン。
フェラーリも、ランボルギーにも、この車の頭の悪さに比べれば、
まだまだ大人しいってもんですよ。
ダッシュボードの上から、背面のエンジンカバーまで、
ほぼ一体の透明構成ってなんじゃらほい。
シートの裏に剥き出しのエンジンとか、
一体、乗ったらどんな音が聞こえてくるんだ?
極めつけは、当時、実験的に出ていたレースで、
この車がとっても「遅かった」という点でしょう。
スーパーカーはそうでなくては(^^;;
キットとしては、少々タイトにすぎるかな。
もっとも性質の悪いのがクリアパーツ部分。
弄れない材質の割りにどーも上手くハマらないのですよ。
あと、ボディとシャーシ整合性も一筋縄ではいかないぞ。
ただ思いっきり暴れてくるキットではありつつ、
ボディ整形、完成図のカッコヨサで完成後に全て許せる良作。
写真にはありませんが、丸見えのエンジンがデフォでは寂しいので、
少々、パイプ的な物を加えております。
メジャー車だけに、エンジン画像がネット上に沢山ありますから、
工夫はやりたい放題ですね。
色はワインレッド。
普通は紫、次点で銀の車なのでしょうが、
何のイメージからか、自分はXJ220と言えば赤で決め打ちでした。
・TAMIYA 1/24 Opel Astra V8 DTM
・2001年度DTMのオペルカー。
上記のCLK Classとほぼ同時期の車種。
やはり、DTMカーは独特のアレンジが良いね。
これで、Audiが居れば当時の三ワークス揃い踏みで完璧なのだが、
一度も日本のメーカーからはキット化されていないのであったとさ。
早くレッドブルカラーのA4を!
白と黄色という、難しい色を二色要求する上に、
このボディは一発成型の全部セルフ塗り分けだぜ〜
一応、マスキング用の型紙が説明書にサービス印刷。
そして、圧倒的に細長い曲線デカールの連続と続く
実にエグイキットなのですが、完成した際の感動も一味違う。
オペルのDTMカーキットが存在するというだけでテンション上がります。
なお、この完成品では潰してしまいましたが、
ガルウィング機構が再現されております。
タミヤはすげーなー
ちなみに、こいつが一番のお気に入り。
今でも、ケースに入れて部屋に飾っていたりします。
・FUJIMI 1/24 ケーニッヒスペシャル コンフォート
・カスタムメーカーですね。
元はフェラーリのテスタロッサ。
この一つ上のクラスが、伝説の1000馬力カーでございます。
80年代頭悪すぎ〜
どうも、ケツ側の幅を盛りすぎていて、
あまりカッコイイ車とは思えない。
この目で、実車を見ると違うのかもしれませんが…
キット自体は悪くはない。
全体、バリが多めで少し根気が要りますが、
そんな物はただの手間の問題です。
問題は、形が悪いとは思えないながらも、
絶妙に安っぽい全体の雰囲気だろうか。
特にライト周りは一工夫必須に思えます。
こちらは素組。
なお、内装も相当に安いので、
こだわる人は弄り甲斐があるでしょう。
繰り返しですが、手堅く悪いキットではないのです。
赤がメジャーでしょうが、
赤だったら、まんまフェラーリになっちゃうじゃん。
(模型の箱絵は白!)
・TAMIYA 1/24 メルセデス ベンツ SLK
・21世紀の丸みを帯びたデザインで、
一般の欧州車が作りたい。
そんな願いは、日本の模型メーカーからはほぼ適いません。
数少ない選択肢が、このベンツのオープンカーですね。
冒頭に挙げBMWのZ3と同じく、一つ格上な一般2シーターです。
「スポーツカー」と言う表現を用いるのでしょうか。
これも繰り返しですが、この時期のタミヤの仕事に問題はありません。
とても組みやすい良いキット。
ベンツと言えば銀なのですが、今回は次点の黒。
理由は後述。
黒は最も映り込みが激しい色でございます。
普通に道路を歩いていても、黒い車のボディは鏡と一緒。
実に磨き甲斐がありますよね。
この写真も、手前の作品カードが綺麗に真っ直ぐ映っていて上々。
基本は、照明マジック+ファインダーマジックですが、
まぁ、ボンネットと、ドアくらいは、段階的に気を使って平らにしていけば、
誰が磨いてもこの程度にはなるもんです。
難しいのは、全ての面における均一感でしょう。
・TAMIYA 1/24 ポルシェ 959
・↑が黒な理由は、同時期に作っていたこちらが"銀"だったから。
同じ色は気が乗らないよね。
ポルシェの959様が優先権を主張すれば、
ただのベンツのSLKモデルなど、道を譲るしかあるまいよ。
ポルシェは良いね。
他車スーパーカーのいかにもと言ったカッコを付けたデザインと違い、
こんな柔らかくオシャレな形状をしつつも、
中身は化け物なんですよ。
このギャップがオンリーワン。
80年代当時のキットですが特に問題は無い良作です。
ギミックがほとんどありませんが、
素で組んでただ飾るだけでは外面がよければOK。
これは、何度、黒下地から銀を塗っても気に入った質感にならず、
黒→銀→黒→銀…の無限連鎖に陥った記憶があります。
何回、重ね塗っただろか。
おかけで、最終的にはソコソコ気に入った銀色が出ております。
80年代欧州車の銀ってこんなイメージ。
後部を除けば、とっても磨きやすい形状ですし。
・TAMIYA 1/24 プジョー206 WRC 2003
・この時代は、スバルもプジョーも居りまして、
WRCがまだまだ楽しめた時代ですよね。
この2年後に、見事、日本でのWRC開催へと繋がるわけですよ。
汚し塗装の第二段。
上記のカローラが、乾いた砂地での汚れとして、
コチラは、雨の日のグッダグダの泥コースを走ったならば、
このくらいは汚れるだろうかという発想です。
ここまで突っ込むと、土台も居るだろうと、
紙粘土とアクリル塗料、それに石膏で適当に製作。
やはり、一度磨いた後で、エナメル砂拭きで汚しております。
206の銀は、そこまで明るくはないイメージだけど、
さすがにくすませすぎたかな。
スケール物ばっかり作っていると、
たまに、こうやって、自分の脳内だけである程度自由に
作り出せる工程を踏むと、妙に楽しくなってしまうのであった。
・? 1/32 CLK Class DTM
・HMEのバザーで購入した、よくわからないメーカーの1/32キット。
DTMというだけで購入。
さすがに、ボディ形状にも結構不満がありますが、
DTMカーがDTMカーである所以は、デカールなんだな。
これが、厚くて堅くて、非常に野暮ったい仕様でして、
とてもじゃないが、模型として綺麗には作れない代物でした。
もし、本気で作り込みたいのであれば、
スキャナで取り込んで、自作デカールという事になるのでしょう。
適当に貼って、可能な限りにクリアを厚吹きして、
ゴシゴシと削って磨いた代物。
1/32というサイズも悪くはない。
・フジミ 1/24 ポルシェ ケイマン
・3桁後半で買えるということで、
これもギリギリ欧州一般車(?)シリーズになるのかな。
数少ない日本メーカーの欧州車キットです。
さすがにケイマンは、相当な数を道路でも見かけますよね。
新バージョンでもポルシェ以外の何者でもないと、
一発で納得できるデザイン性は見事ながら、
それでも古い丸目の方が好きかな。
元々、赤い下地を限界まで白くしたキット。
何度か白を下地で繰り返し吹いた上で、
ガイアEXの隠蔽力は神だなと呟くためだけの作品。
フジミの堅実さが光る良作。
・TAMIYA 1/24 メルセデス CLK DTM ヴァルシュタイナー
・厳密には自分個人の作品ではないのだが
ボディだけ塗って放置されていた物を
分業で完成まで漕ぎつけたキット。
上記のチームD2と同じ型のデカール違い。
やはりベンツは銀と黒!
クリア超厚吹きなので、水っぽい質感なのがたまに傷。
自分ではやらない手法なので新鮮と言えば新鮮ですね。
さすがにデカール部分を跨いでも、
映り込んだ一本の蛍光管が全く曲がらないのは見事。
自分は、クレオスのスーパークリアIIIが好きなのですが、
この模型は、ガイアのEXで塗られたんだったけか。
やはり、気に入ったキットなので、
上記のASTRAと並べて、やはり部屋に飾っております。
あまりゴタゴタ並べたり、いかにもなスーパーカーだと、
何か小学生みたいな部屋になって嫌なので、
せいぜい、同時に飾るのは二台までだな〜
それも、何の車か説明が必要なくらいのマイナーレースカーがベター(^^;;
・TAMIYA 1/20 フェラーリ F2000
・ミハエル=シューマッハのタイトル初獲得カー。
みんな忘れているけど、1996年にフェラーリに移籍してから、
タイトル獲得までに4年間もかかったんだよ。
あれだけ、パっとしなかったフェラーリを常勝チームに作り変えたのは、
間違いなく彼自身の力。(+ ジャン=トッド + ロス=ブラウン)
速いチームに鳴り物入りで入った奴とは違うわけね。
だからこそ、シューマッハは誰よりも偉大です。
欧州車はあまり発売されないし、DTMカーなど夢のまた夢。
作りたいキットが枯渇しているとなれば、、
最後に、F1に手が伸びるのは自然な流れでしょう。
ただそのF1にしたところで、欲しい車種は発売されていないんですけどね。
さて、タミヤ様のスーパー技術を堪能するには最高のキットでしょう。
パーツを切りとって、組み合わせて遊ぶだけで、
軽く2時間異常は楽しめてしまう神構造の宝庫。
自分なりの製作順序を組み立てるだけで満足感の得られる模型など、
良い代物に決まってるよね。
F1は、ただただ純粋に結果だけを追い求めて、
速さを突き詰めた技術の塊のくせに、
そこから生まれるデザインがカッコイイと言うのだから、
世の中、不思議なもんだよね。
再現されたキ○ガイ構造の数々も楽しめる素敵な一品。
デカールは、一部分割必須個所や、
開き直ってマスキング塗装で済ませる部分がありますが、
基本的には楽なキットです。
デカールはな…………
・BANDAI 1/100 MG ヴィクトリーガンダム
・たまにはガンプラ。
人から貰ったので作ってみました。
今まで、ガンプラに手を出した事も多少はありますが、
2010年近辺のマスターグレードは初体験。
ギミックの技術は確かに極まっていますが、
製作側へ、模型としての優しさが全く感じられないあたり、
玩具メーカーの域は出ていないと感じましたね。
もちろん、バンダイは意識して出ていないのだろうけどね。
動かして遊べる作りは大事でしょう。
ただ、削って、やすって、色を塗ってということは、
さほど優先事項になっていないキットなのは間違いないです。
ABSパーツ多さも閉口だし、使い物にならないシールを入れられても困る。
それでも、組み上げた瞬間、訳のわからんギミックの連続が、
ちゃんと見知ったガンダムの形に変わる瞬間に
ある種の感動は約束される一品。
普段作らないジャンルなので舐められてはいけないと思い
自身の持つ基礎技術を全て用いて丁寧に丁寧に作った
完全な「素組」
白、青、赤、間接色の事実上4色だけで済むので、
一応、作りやすいキットなのではないだろうか。
成形色通り、コレだけのパーツ数の重ね合わせながら、
特に工夫が必要な場所もないのは見事。
・TAMIYA 1/24 トヨタ・スープラ
・所謂、4代目 A80型。
あるいは、最終型と言えば良いだろうか。
僕の模型にしては珍しく国産スポーツカーで、
ややヤンチャな客層の車種となったのは
手近な所からタダで譲り受けた物のため。
HMEに間に合えば何でも構わなかったと言うのでは、
模型製作の態度としては疑問が残るかな。
色選びも、経験を積むための"黒塗装"で、
黒スープラに拘りがあったわけではなく、
どうにも、模型モチベの低い一年だった事が伺える。
黒の光沢仕上げは何度挑戦しても難しく、
今回も、塗り自体は上手くいっていたのだが、
磨きにおける不均一っぷりが見事に結果に残ってしまう。
カメラレンズが汚れてくすみすぎな点を差し引いても、
綺麗な仕上がりとは言い難いだろう。
・TAMIYA 1/24 プジョー 205 ターボ
・WRC、グループBで一世を風靡したモンスターマシン。
言うまでもなく、最も過激で頭の悪かった時代の産物で、
ミッドシップエンジンの4WDと言う謎仕様が光る一品。
この時代特有のロマンが、小さな模型からも溢れてくる傑作キット。
苦手なWRCデカール貼りも光沢仕上げも、
かつてない程に上手くいったのだが、
それだけに、細かい部分に凝る時間がなかったのが残念。
特に、資料が豊富に手に入る恵まれた車種なのに、
内装全般を簡素に終わらせてしまった点は悔やまれるね。
ラリー車なのに汚さなかった事も、出来が気に入った証拠かもしれない。
この写真からは伝わり難いかもしれないが、
ボディ色が若干赤みがかっているのが謎。
途中まで光源の関係でそう見えると思い込んでいたが、
どうやら、周囲に聞いても赤いらしい。
白しか使っていないはずだが、何故だ………
・TAMIYA 1/24 SUBARU BRZ
・長年の開発期間を経てようやく21世紀に蘇ったトヨタ86のスバル版。
車キ○ならば、一般人でもギリギリ買えるラインがコンセプトの簡易スポーツカーだが、
少々、価格と使い勝手には疑問が残る一台。
さて本当に、一般人が買う気になる水準だろうか。
模型としては完璧な完成度はもちろん、
何より作り易さが最重要視されている
実に2010年台ライクな気軽なキットだろう。
最初からボディにミラーを差し込む穴まで開いている親切さには
さすがに驚かされた。
ライト周りの多重パーツ構造も工夫に満ちており、
見事の一言。
この時代のタミヤ模型は、特に顔の見せ方がカッコ良いと思います。
厳密には半分の工程が終わった状態のキットを
他人から譲り受けて細かい仕上げを繰り返した物。
SUBARA車種をわざわざ赤く塗ったのは僕の趣味ではないので
悪しからず。
・TAMIYA 1/24 フェラーリ F40
・上記のBRZと同時期に製作していたキット。
同じ経由で譲り受けた物だが、こちらは作業工程がほぼ残っていたので、
より自分好みの製作が楽しめた。
80年代のスーパーカーは数あれども、
この車種におけるデザインの洗練っぷりは別格だね。
細かいパーツ周りを取り上げれば多少の古臭さはあれども、
全体のライン自体からは全く時代を感じさせない。
今なお、誰もが一目でわかる「カッコイイ車」のスタイルで有り続けているだろう。
キットとしてはタミヤの黄金期。
顔のスマートさ、エンジン周りの再現度の高さも当然だが、
何より、開閉可能なボディ後部のギミックが珠玉の出来で、
最後の最後にボディを載せた後、何のストレスもなく動作する完璧な整合性には、
感動すること請け合い。
このエンジン重視のコンセプトからは、
ディティールに拘る意欲も沸くというものだろう。
ただコチラは、製作期間の都合から素直に組んで終えた一品。
エンジンパーツは、相応の金属色で塗り分けているが、
わざわざ開いて見せるでもない程度かな。
加えて、せっかく磨きやすい形状の車種でありながら、
少々、光沢の均一感に甘さが残ってしまった点が悔やまれる。
・TAMIYA 1/20 タイレル P34 1977 モナコ GP
・サークル内でフリー模型として提供されていたシリーズだが
未完成タワーの肥やし消化に迫られて
結局、僕が作る事になってしまった。
伝説の六輪車!
まずは、P34自体の薀蓄や外観を調べるたびに、
当時のF1カーが持つ力強さに圧倒され、
続けてタミヤ様のオーバーテクノロジーにもおののかされる、
何とも、70年代リスペクトで心が一杯になった製作期間でした。
現代の視点からすれば、決して作りやすい構造ではないのですが、
(例えば、中心の白カウルが左右合わせのモナカ仕様とか、今のタミヤはやらんよね)
エンジン周りの多層構造なギミックや、細かいパーツの造形への拘り等、
ユーザー側の技術と手間を良い意味で信じて恐れない
実に作り手との信頼感に満ちたキットです。
現在、模型キットは本当の意味で進化しているのかと、
ついつい疑問に思ってしまう程の傑作でございました。
なお、いくら調べても、この車の本来の質感が掴めなかったのは残念かな。
一般的な磨き工程を踏んではいるのですが、
おそらく当時のF1カーは、現在の光沢とは違うはずなんですよね。
サイズの怪しい古い写真、古い動画ではそこまではわからん……
古いキットにおける資料の大事さを思い知った一品。
・Hasegawa AH-1S コブラ
若干パーツが怪しい状態で転がっていたキットを製作。
基本、ミリタリーキットは作らないのだが
捨てるくらいならと軽い気持ちで始めた割に
ずいぶんと時間をかけてしまった。
特に難しい箇所は無い良作キットにもかかわらず、
シンプルなボディのモナカ形式の左右合わせ目を処理するだけですら
作り慣れない形状や凸モールドをケアしながらの作業に
手間取ってしまったのが恥ずかしい。
グレイの均一感をを散らすつもりで吹いた強めの下地が
最後まで主張して予定より暗めの仕上がりになっている。
半乾きの筆でウェザリングをかけて終了。
完成度は低いが普段はやらない工程が多く楽しめた一作。
どんなジャンルも経験は身につきますよ。
・アカデミー 1/25 AC289 COBRA
上記のAH-1Sと並べて「コブラとコブラ」という
くだらないネタにしたかったのだが、
時間が合わずに別の機会に製作。
元々、メッキパーツを全て剥がすトコロから始めた
モチベーションの高いキットだったが、
長期間に渡り寝かせすぎたことで
製作再開時には金属系の塗料が大して揃っておらず、
結局、メッキ落としの成果を大して得られなかった可哀相な模型。
そのテンションで資料も見ずに「コブラカラーリング」をやったせいで
イメージ先行の微妙に胡散臭いペイントになっているね。
アカデミーのカーキットは初体験。
ツッコミ所や手間のかかる修正箇所は多々あれども、
全体としては作りやすい内容で纏まっており
思っていたよりは遥かに良キットだったのが印象深い。
・ハセガワ 1/72 F-15C イーグル
普段は作らないジャンルの頂き物。
やや古めのキットであるのに加え
凸モールド版なので苦労ポイントは多かったが
元々のデザイン再現度は高い良製品だろう。
ほぼ初経験の戦闘機模型になったが
今までに貯めてきた基礎技術を全て問われるような
オールスター感を味わえる作りになっていて
下処理一つ、パーツ合わせ一つ、マスキング一つ、パテ盛り一つ、接着固定一つ…
どれをとっても、下手を打てば即致命傷になるような繊細さが
全編に漂っていた素敵な体験が印象深い。
結果、さして褒められない完成度にはなってしまったが
元々がプレイヤーのテクニック面に尊敬を抱く性質なので
自身のレベルを噛み締められただけでも
模型製作の楽しさを再確認できる良い期間になった一品。
実作業時間で30時間超くらい?
スケジュール的に突貫作業で作ってしまったが
もっと余裕を持って細部まで拘る時間があれば
より楽しかったかもしれないね。