短針と長針が気だるそうに
両手をぶら下げた午後四時半過ぎ
帰る時間には早すぎる
飲み干したグラスの氷はその形を無くし
ストローにもう一度口をつけるのには
あと少しの勇気がいるほどの温度になってる。
水滴がグラスの形を縁取ったようにテーブルを濡らし
解ってはいるけれど、そっとグラスを持ち上げて
その輪の正確さにほっとしたりする私の変なコダワリ。
こういうクセって歳を重ねたって直らないな・・・と
何時からこういう自分なのかと過去の記憶を手繰り寄せながら
無意識に顔は窓の外を眺めてる
ベビーカーを押した若い夫婦が横切り 元気な子供が走ってゆく。
自転車の荷台に座り本を広げるのは男
こんな時でも動くものが好き。
壁にもたれるのは女・・・ 女は揺るがないものに頼っていたい。
一期一会のこの構図 夫々に4時半過ぎを過ごしてる
「さぁ〜て」と元気良く私は席を立った。
本を片手に待ち人を待つ二人に芽生えてきた妙な嫉妬心を打ち消すため に・・・
