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旧浜益村のK渓は写真中央の釣り鐘のような単独の黄金山739mの右側を流れる。
源頭は知来岳988mである。
流程は約10km弱で岩盤をえぐるダイナミックな渓である。
今回は山側の林道から入る予定だがゲイトが閉じていれば、徒歩では晩秋の日暮れは早いので無理。
予備に近くの「幌地区」の新しい渓を目指す予定だ。
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国道から分岐する林道入り口に古い道標がある。
営林署林道右14km。浜益村林道左13km。
この二つの林道はK渓の中流域地点で合流しているのである。
この山側林道は12年前に若き釣友A氏と登ったが、粘土質で急峻な林道に太い倒木が有り断念したものだ。
今回は立派な標識が有り通行止めであった。
念のために村道の林道を探ってみたら荒れ果てているが崩落個所は復旧していた。
しかし、これでは釣人が容易に入渓出来る。
12年間渓は守られていると信じていたがあやしい限りだと不安が過ぎる。 |
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二つの林道が交わる渡渉地点。
渓はここから遡行4時間半で魚止めの大滝だ。
かって出会った釣人の話によるとこの源流地帯に朱点あるイワナが棲む云う。
しかし、15年前に魚止めの大滝まで遡行したが出会えなかった。
今回こそはと願いつつ遡行を開始する。 |
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晴天・無風の中、渓は大岩帯が続き高度を上げていくがさっぱり魚信は無い。 |
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遡行すること1時間。
下流域の最大のポイントに到達。
昔はここで必ず尺上サイズがヒットしたものたが今回は全く魚信が無い。
透明な渓水で水底まで透けて見える。
下の画像と比べると、今回の方が滝壺が埋まり浅く広がっているようだ。
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この画像は8年6月にAさん・Tさん・Yさんの4人で釣行した時のものです。
この場所でこの日一番の大物が上がった思いでの場所だ。 |
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渓はここから急に高度上げ大岩盤帯の連続である。
渓水が流れるのではなく走るのである。 |
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かっては、岩盤帯の続くプールで必ず大イワナが釣れたがものだが、今回は全く魚影無し。 |
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連続する岩盤帯の絶好ポイント。
しかし、魚影は全く無し。 |
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3か月振りの釣行の釣兄も余りの魚影のなさに力が入らないようだ。 |
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魚影の薄さに丹念に探りすぎたのが2時間半を要して、中間地点の滝に到達する。
滝は二段で10mほどあるがこの滝は魚止では無い。
古い釣誌には陸の孤島と云われた昭和30年代前半の頃。
滝川からオートバイで来て渓の入り口に有る開拓農家に一泊して釣行した釣師の話として、画像側の竹藪の中を大イワナがまるで蛇の様に身をくねらせて遡上するのを踏みつける処だったと記されている。
今回は秋の渇水期で右側の岩盤面水が流れていないが平成8年6月の時はこの大岩にも水が流れていて登るにの苦労したものだ。 |
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期待の滝壺も丹念に探るも魚影は全く無し。 |
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思ったよりも時間が掛かり過ぎた。
源流の大滝まではとても無理。
でも後1時間くらいのヘズリのポイントまでは確かめたいと思い滝上から振り返ると、釣兄は竿を畳んでこのポーズ???。
上へ登って来いと合図するとさらに×マークのホーズ。
滝横の大岩を尻滑りして降りて見ると、もうこの滝は登れ無い・勘弁してくれと泣きが入る。
「函館の龍さんが山は逃げないとの格言をくれたばかりだ」
もう二人も歳だし無理は出来ないと自覚。
再び訪れことが出来るだろうか? |
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12年間の間に釣尽くされのだろうか?、本流と繋がっていて何の人工物の障害もない渓だから海からの親アメマスが遡上しているはずなのに不思議なり。
と思いつつ下山開始。
復旧のなった林道を下山。 |