(8)2010年 猛暑の道東方面へ新渓を探る


 早目の夏休みで前半は二泊三日で横浜港の花火大会を特等席で観覧。

 後半は三泊四日で道東方面へ新渓を探りに愛妻を伴って行ってきました。



ちょっとは涼しさを感じていただけましたか。



道東方面へ新渓を探って


 札幌の自宅前から高速道でのんびりノンストップで3時間で終点の丸瀬布に到着。高速無料化のおかげでわずか750円。

 こんな政策ばかりで日本丸は沈没しないのだろうか?心配なり。

 マウレ山荘のチェックインまで近くの遠軽町観光。




マウレ山荘のロビーのディスプレーが釣り人を歓迎してくれる。


その1、武利川の源流を目指して。


第301新渓・第754釣行

 昨年はお盆の来訪で殺生を自粛。今年は満を持しての再来訪。

 標高1876mのナキウサギが棲息する武利岳から発する流れは十数本の支流持ち流程は丸瀬布温泉の武利ダム湖まで約40km。

 「2008年発行の北海道渓流釣り120選」によるとニジマス・アメマス・イワナ・オショロコマがいずれも大型で魚影がすこぶる濃いが羆には要注意とある。




ホテルから見る流れは絶好のコンデションと映る。




チェツクインもそこそこに先ずは源流を目指すもマウレ山荘から僅か3kmの名勝「山彦の滝」で通行止め。
昨年の台風による被害らしい。残念今回は源流を断念する。

下流のトムイルベシベ沢川出会いまで約1.5kmを釣り下りとする。




本流は玉石床でやや水勢はあるが遡行は楽なほうだ。
中流域なので平瀬でホイントは限られる。

河畔には赤トンボが群れて高原はすっかり秋めいてきたようだ。


余りの嬉しさでレンズが水濡れして焦点ボケ写真です。

続く第二投で強く重たい魚信。上流からの釣り下りで流れに逆らい糸が切れそう。
ようやくタモ網に納める。イカツイ顔つきの「居着きイワナ」だ。
パーマークもやや橙色の斑点も美しい。



こんな見事な源流イワナは渓秋の記録だ。
思わずバンザイの声が出る。
(アメマス系イワナの大型はかなり釣りあげているが源流の居着きイワナの40cm超級は初めてなり)




遠目でも魚体の美しい「源流居着きイワナ」
なぜか真剣なポーズの渓秋です。
(セルフタイマー撮影)




大きな白子を抱えたオスでした。




今回は真夏の長旅なので「塩漬け」にしてキープする。




オショロコマ20cm級、
この他にニジマスの20cm級数匹。




居着きイワナは美しい。25cm級。




釣り下り2時間、
武利川の渓魚の美しさと魚影の濃さを十分堪能して納竿。
川原には「ムシトリナデシコ」の
濃いピンクの花が一層きれいだ。


 山荘の夕食に間に合うように渓を後にする。



露天温泉付の山荘で初日の汗を流す。




大満足の釣りと地産の食材料理に思わず酒も進む。


その2、武利川の最大支流を目指して。


 今朝は4時半起き、薄い霧がかかった最大支流の「トムイルベシベ沢川」に入渓。

 例の釣りガイド誌によると大型のイワナの期待出来そうだ。




山荘のスタッフの情報では林道は羆の出没情報あり。
霧もかかり薄気味悪い。


 単独行なので無理は出来ない。本流出会いより2.5km地点より林道近接部を選んで入渓する。



川幅は3m程度。
水深も浅くオショロコマと小型のニジマス。
魚影は濃い。




大型を求めて1km下がって林道橋より
良さそうなポイントを見つける。


 羆避けの警笛を連呼で藪を抜け川原に出る。川幅・水深とも十分期待出来そう。



第一投で美しい居着きイワナ20cm級。




ニジマス20cm級




オショロコマ20cm級




背中の虫食い模様が鮮やかな居着きのイワナ30cm




大イワナは抱卵ものでした。




このイワナの大きな胃袋から出てきた「親指大のカタツムリ」。
イワナは貪欲なり。




最下流部の本流出会いより釣り上るも小型が数匹。

帰宅後地形図を基に記録を整理してい見ると、
林道橋との中間点に小さな滝が有るらしい。
ここを見落としたのは誠に残念なり。


 一旦竿を畳み、下流の武利川ダム湖でルアーを振ろうと下るも、どの枝道も全て通行止め。やっと小さな入り江に入るも水深が浅すぎて不向き。

 イントレット部分はキャンプ客のテントが100張りもあったろうか。

 とても釣り座を確保出来ずに断念。ただ一時間を無駄にする。




未練がましく上流にて最後の竿を出す。
平瀬でホイント皆無。


 でも、オショロコマとニジマス20cm級、を釣る。

 最近購読の「開高健・河は眠らない」より

 こんな倒木を「ナース・ローブ」と云うそうだ。この倒木が微生物の力を借りて朽ち。

 草木や昆虫や小動物の栄養源となりやがて森林を再生する.........曰く......ナース・ローブなり。




今朝も源流居着きの尺イワナに出会えたし
大満足の釣りだった。
 山荘の朝食に間に合うように「月見草」の咲く渓を後にする。

 昨夕と今朝で短い時間であったが銘流「武利川」の一端に触れあえた。

 来年は源流への道の開通を確認して、釣兄のTさんとじっくり攻めたいものだ。




その3、オホーツク沿岸のドライブ。

 丸瀬布を後に今夜の宿の網走を目指してサロマ湖・能取湖・網走湖を経由して網走市内観光。

 天都山・流氷館・北方民族館・網走監獄など見どころ多し。

 オホーツク流氷館にて気になる展示物発見。




これは「ダンゴ魚」体長2cm程度。
流氷の下に棲息。


 渓秋がこの夏孫たちにプレゼントした木彫レリーフの題材に取り入れたものだった。

 偶然にも一番下の3歳の孫娘のマスコットとして木彫したもの。

  (何気なくネット画像から引用した題材だった)



今夜の宿は待望の「かに本陣コース」ただただ「毛ガニ・タラバガニ・ズワイガニ」のフルコース。
今夜も酒が進む。うまかった。



その4、大雪ダム・石狩川源流を目指すも?。


生田原町で停滞の巻き。


 予定では、北見から石北峠を経由して大雪ダム湖にそそぐ石狩川源流と支流を探る予定だったのだが、北見より折り返し初めての「生田原町」方面に予定を変更する。

 同町の立派なホテルで昼食。

 メニューの「一番人気のヤマベ丼」を食べる。
 (しまった。食べ終えてから写真を撮るのを忘れたり)

 ご紹介出来ず残念。とても美味かった。

 このヤマベは天然ものかとウエートレスに尋ねるとマスターを紹介される。同氏が釣った天然ものだそうです。

 すっかり釣り談義が弾み「昨日の大イワナをデジカメで自慢する」

 こんな「大イワナ」この地でもかなかな釣れないと絶賛してくれました。

 町内の客に釣り名人と嬉しい紹介をしてくれた。

 町内を流れる生田原川は砂利床の清流でヤマベのメッカとのこと。

 同ホテルに投宿して釣りを楽しむ客も多いとのこと。




道東方面は林業が盛んでどの町にも「木の工芸館」を見かけかたが、この町のが一番見ごたえ有り。
渓秋の「木彫」にも参考になること多し。

写真撮影が許可されたので沢山納めてきた。



石北峠で再会の巻き。


 山釣りファンの皆さんはご記憶にあるでしょうか?

 昨年のお盆立ち寄り「武利川源流」への山道情報を尋ねた「大雪ドライブインみかみ」の女将さんと一年振りの再会です。

 女将さんも渓秋の山釣りファンになってくれた御縁でお付き合いをいただいています。




愛妻と二人の写真を
リピーターとして同店のホームページに紹介してくれるとか。
(横の男性は女将の兄上で北見在住で本日は手伝中とか)


 お返しに渓秋のHPにも紹介です。


大雪・石狩川源流断念の巻き。

 あちらにフラフラ・こちらに無計画にフラフラしているうちに大雪ダム湖に到着したのが丁度午後3時。

 これから釣りをしていたのでは、音更の親類2軒に立ち寄り実家の家族と今夜の宿に到達はとても無理と判断。

 愛妻は多少遅れても良いと理解を示してくれたが、思い切って断念。自分の計画の無さを悔やむも後の祭りとはこのことか。




本日の道東方面の気温は35℃。
やっと十勝川温泉に到着。
十勝川を望む大平原の夕日を眺めつつ
露天温泉付宿で汗を流す。




本日は一度も竿出さず残念。
でも美味しいお酒で満足です。



その5、十勝川本流でニジマスを狙う。


 十勝川温泉のホテルの窓からはすぐ前流れる十勝川本流が一望できる。

 これより10km下流の「幕別町」が渓秋の故郷です。

 少年時代は下流の「千代田堰堤」まで遠征?してウグイ釣りに来たものだ。




二十年ほど前に架かった大橋が
「春の白鳥」と共に名所となる。
至って便利になった。


 翌朝は20km程の小さな川でニジマスを狙いと思ったが、愛妻より疲れが溜まって危険だと御許しが出ず。目の前の十勝川本流でお遊び程度に竿出して見ようか。

 ホテルま窓からは朝・夕によく釣り人を見かけるが釣果はなさそうだ。

 今朝は4時半起床。大雪ダム湖で試せなかった新作ルァーを流芯をの大物を狙って一時間以上を振るもまったく当たり無し。

 200mほど下流で餌釣りらしき釣り人有り。時折竿がしなり、タモアミを出す。

 渓秋もルァーを断念して、餌釣りに転向。




札幌の三十代の釣り人でここは初めてとか。
25cm級のニジマスが最高とか...
渓秋はイワナ釣りが主だと云うと。
茶路川で60cmと45cmのアメマスを釣ったとのこと。
渓秋も十年ほど前に入渓したが当たりは皆無であった。




流芯を避けて岸よりの水深の浅い渦巻きが
餌の流れ着くポイントらしい。
一時間程で32cmを筆頭にニジマスが釣れた。




十勝川を目の前に望める渓秋の定宿Dホテル。
朝食のラストオーダーに何とか間に合った。


 今年の長い夏休みが終わった。三泊四日で1,052kmの走破でした。

 新渓の発見と居着き大イワナと再会と温泉と美酒。最高の夏休みでした。



最後の巻き。




孫達の夏休みに合わせて「夏バージョンの木彫レリーフ」
90cm×55cm 195ピース




末の孫娘のマスコット「ダンゴ魚


末の孫娘のお気に入り「人魚姫」




最後に小さな自庭のアサガオです。
ちょっぴり涼しげでしょう。


 次回、夏休み明けの釣行を報告します。