(3)2010年 「晴耕雨読」と渓秋の散歩コース


その1・「晴耕雨読」

 「晴耕雨読」この四文字の熟語は高校の時に習った覚えがある。

 以来、小生の理解では隠居生活に入ったら過ごす「理想的な老後」を意味する言葉として刻み込まれてきた。

 数年前に近くの「焼き肉屋」で焼酎一升瓶の陳列棚に「晴耕雨読」のラベルの貼った瓶に出会ったが、小生は焼酎を一升瓶で買う習慣がないのでなんと素敵なラベルだなぁ〜と思った記憶がある。

 今年の3月にスーパーのお酒コーナーにその「晴耕雨読」の四合瓶を見つけて即買い込む。

 小生は酒飲みではないが毎日少量の晩酌を楽しむ勿論、休肝日はきっちり取っています。

 酒類・銘柄は特定せずに陳列棚から蔵元・銘柄・ネーミングをじっくり眺めて時間を掛けて買い求めるのが常である。

 あれこれとチビチビやっているうちに件の「晴耕雨読」を呑みきった。「お湯割り・ロック・水割り」とも、まろやかな呑み口が小生に合いとても美味かった。


 空瓶を捨てるのもおしいので、例によって渓秋の「山釣り陳列棚」にディプレーしてみました。

 同時に「晴耕雨読」の漢詩の出典を知ることができました。

 学生時代の思い描いた隠居生活に片足を架ける歳となりました。



表面

裏面



 空き瓶に渓秋仕込みの「またたび酒」を詰めて、裏面にラベルを貼ってみました。

呑「晴耕雨読」の漢詩の出典ラベル



渓秋ののような者のための和訳解説、為になる焼酎です。


 因みに小生の数少ないテレビドラマに水谷豊が主演する「相棒」があります。

 その場面に時折、岸部一徳扮する警察庁官房長官の執務室の壁に「月釣耕雲」の大書の額が映ります。

 毎回気になりちょっと調べてみました。

 禅宗・曹洞宗の開祖・道元禅師の言葉とのことです。

果たして、その意味するところは???......ご思案あれ。




その2・渓秋の散歩コース

 昨年正月に突然体調を崩してから、減量と動脈硬化防止に散歩を心掛けています。以前からも散歩は良いと解っていましたが何時も三日坊主で長続きしませんでした。

 今回はさすがに身の危機に迫られて、週三間日以上続けられるようになりました。

 コースは自宅から数百メートル北側にある札幌丘珠空港通りを横切り、ここから北に展開する「丘珠の玉葱畑」の中を流れる伏古川沿いです。往復 8,000歩で約一時間です。

 今年の正月からは、ストックを使った「ノルデッイク・ウオーキング」にしました。更に散歩の効果があがりました。
 同時に「二の腕」が鍛えられて「クロスカントリー・スキー」のトレーニングにもなり効果抜群です。

 「皆さんもお試しあれ」

 前編のニセコ連峰釣行記でも触れましたが、地球温暖化の影響が無いのか札幌も雪解けが例年より遅いようです。

 我が家の小さな庭の「小さな野草園」も日記を見ると芽吹きが10日ほど遅いようです。



たった一株になってしまった「エゾエンゴサク」

 春一番は雪の下から芽吹く「福寿草」ですが、今年は葉だけで花はつかなかった。


 これも年々減り続ける「行者ニンニク」今年は収穫を止め、渓谷から新しい株を移植増やそうかなと思っています。


札幌丘珠空港の滑走路の東端の延長線上を横切る「伏古川」



 三面護岸の味気の無い小河川ではあるが、鴨が数十羽留鳥し、流れには、ウグイと小ブナが群れる。

 その流れの先を遠望すれば、厚田村・浜益村・増毛町に連なる暑寒別岳連峰の残雪を頂いた白い峰々が美しい。



 そして、驚きは60cmを超える大鯉が十数匹悠然と泳いでいるのです。



 水面の反射で見ずらすが50cm超の大鯉が4匹



 この空港は、小型旅客機が道内主要都市を結ぶビジネスマン足として便利。

 小生も現役時代は良く利用したものです。その便もこの秋で全日空が撤退するので半減することに。数年まえより小型ジェット化に備えて滑走路の延長と周辺整備に巨額の投資をしたのが無駄にならなければいいのだが.....

 この他に、陸上自衛隊、北海道警察、札幌消防署のヘリコプター基地と民間小型セスナ機の基地として一日中発着が絶えないが、我が家は南側に位置しているせいか騒音はさして気にならない。孫の昼寝に気を使う程度。


 5月10日ころには唯一の河畔林の桜数十本が見事に咲き誇ります。
(5月17日満開の画像に差し替えました、土手の左端に群生しているのはイタドリの幼葉です。簡単甘酢漬けで美味しい一品が出来ました)


 一帯は丘珠玉葱農家が点在し、大きな市民公園と団地や工業団地もあります。この小さな流れの土手には野草や山菜が沢山自生しています。


 ニセコ連峰で見つけられなかった「ふきのとう」を摘んで調理しました。出来は上々。釣兄Tさんのお土産にしようかな。


(5月17日こんな奇妙なタンポポを発見、大きな茎に花を15個付けています)


(5月17日大振りのエゾエンゴサクが咲いてしました)



 釣兄のTさんへのお土産に「ふきのとう味噌」「またたび蜂蜜漬け」「ふきのとう三升漬け」をラベルを造って瓶詰めにしてみました。



 「晴耕雨読」を飲み干し連休の初釣果前の番外編でした。


 連休明けの初釣果記に御期待下さい。