(2)2010年
  釣春がやって来た


その1

釣春までもう僅かな日々を木彫でその日を待つ

ブローチのディスプレーを製作(深紅のベッチンを求めて生地屋を探す)


アクセサリーBOXを製作(再利用の総桐です)


4人の孫たちに皐月人形レリーフを製作(910×550の130ピース)


 昨年夏に孫が友達からもらってきた、メダカの稚魚の飼育係りが高じて「熱帯エビ」に魅せられてはまってます。

 高価ものなので水温・水質管理を怠ると一瞬で全滅するとペットショップのイケ面お兄さんにきつく指導を受けました。

香港(中国)原産で、「赤・白」の突然変異種は日本原産だそうです。


名称は「レッド・ビー・シュリンプ」体長は15mm〜20mm程度



その2

先ずは初釣りの前に。


 恒例の4月第一週の日曜日の蘭越町で開催のニセコ連峰XCスキー大会15kmをエントリー。

 その前日の土曜日は初釣りと山釣り料理と温泉で過ごすの恒例であるが、今年は実に平成17年以来の5年振りの参加なる。ところが釣兄のTさんから、故郷の青森に帰省する用事が出来たとキャンセルの連絡あり。

 単独行ではせっかくの楽しみも味気ないので今年もキャンセルかとガッカリしている小生を見兼ねて、愛妻が同行してくれることに。但し、美味しいものといいホテルを用意することが条件なり。

 そこで例年の湯治宿はキャンセルして、露天温泉付きのホテルを予約していざ出発となる。

 先ずは高速を飛ばして小樽運河通りでの散策と名物寿司屋通りで昼食。

ヴェネツィアミュージアムでショピングとティータイム。


ついでに妻に乗せられてこんな遊びをしてしまいました。
「マルコポーロのスタイルです」、妻の名誉のために彼女の写真は割愛させていただきます。



その3

 待ちに待った釣り初日が来る。

 1時間の約束で妻を車に残して。

 これも恒例のニセコJ一号川とJ二号川の合流点で尺イワナを狙って入渓する。

先ずはニセコ連峰の主峰ニセコアンヌプリ1308mを望む。


午後2時半の入渓だが雪が固く締って歩きやすいが渓明けも遅く、積雪も多いようだ。


これは、キツツキが虫を探してカラマツを裸にしてしまったか。


やっと春を対岸に見つける。ズームを使ってシャターを切る。


丹念に粘って1時間半なぜか魚影皆無。あきらめのポーズです。
多分、十数年通っているがボーズは初めてなり。ガッカリ・残念の初釣り記です。



その4


 なんとも残念な初釣りとなったが、今夜の宿を目指して30分スキー客もすっかり減ったホテルに到着。


2時間の釣行で冷え切った体を部屋付きの露天温泉で温める。


地ビール、地酒三点利き比べと山海特別料理コースで一日の疲れを癒す。
明日のXCスキーの健闘を誓って乾杯。



その5

 絶好のXCスキー日和。気温マイナス5℃から徐々に上がる。

 今年参加人員は約400名とか、かっては1000名を超える大会だったのに少し残念なり。主催の蘭越町の皆さんもガッカリとか。

 この大会は今年で第28回を重ねる由緒ある大会です。

 3年前に雪不足で中止が一回あったのみ。ただ昨年は濃霧で5kmで折り返し短縮大会となったらしい。小生も数年前に10km折り返しの短縮大会を経験しています。

 今年は、雪解けが遅く、締った固雪で絶好のコンデション。

 この大会は日本列島で最も遅い開催と銘打って、タイムを競うことなく、ニセコ連峰の雄大な自然と日本海の眺望を楽しむ大会です。コースは5km,10km,15km,30km。

 日本海を望むには15kmの折り返し地点到達が必要となる。

蘭越町建設業協会の重鎮H氏・T氏と久々の再開。
大会の裏方として支えてくれています。感謝々々。


午膳10時30分、打ち上げ花火を合図に一斉スタート。
とにかく、折り返し地点までは登り一方のきついコースです。


15km折り返し地点のシャクナゲ岳とチセヌプリを結ぶ稜線を遠望す。
スタート地点からの標高差は350m。


ダテカンバが続く林間コース。こんな曲者もあり。


ひたすら登り一方で、だんだんバラけてくる。


10km折り返し地点。シャクナゲ岳(1017m)をバックに。

 すっかり体力も衰えたり。この時点で約束の午後1時までにホテルまで戻るには危ういので、日本海の眺望は断念して折り返す。下りはザクザクの雪とXC用スキー板と林間コースなので危険がいっぱい。ふもとから吹き上げる風も冷たく体温が一気に下がり鼻水をたらしながらの下山となる。

 かっては、30kmが2コースあり何れも踏破したものだが今はそんな気力も元気なし。


毎回、地元特産物が当たるお楽しみ抽選会で初の四等が当たる。
これも参加者が減ったためだろうか???


これも恒例。裏方さんの楽しみに参加させていただく。


 地元の釣師でもあるT氏の「やまべ」昨年晩秋の釣果をこの日の為に保存していたものです。毎回の名物でもあります。

 とにかく旨いのひと言です。以上 今年の初釣り記でした。


 釣果もさりながら二日間好天に恵まれて、愛妻とゆっくりと休日を楽しみました。帰りは余市町の市場で「活大甘エビ」を仕入れて晩酌の肴にしました。ああ旨かった。

 最後に妻からの返礼プレゼントを紹介。


ヴェネツィアの「幸せの仮面ブローチ」。


 階級差のあった中世では仮面を付けることで身分を隠し、世俗と離れて何人の隔てなく自由をたのしんでいた。

 仮面を付けることで人は幸せな時を得ることが出来た。

 仮面にはそんな力が宿っているそうです。

 渓秋はもう、身分・肩書きの必要としない生活が身に付いて気楽な毎日です。


 次回は初釣果と山野草を目指して行ってきます。ご期待下さい。