(8)’08年の番外編

 今年も番外の釣りをしてしまった。

 前回は釣り竿納めとしては物足りなかった。

 釣兄Tさんに再度の釣り納めを誘ってみたが大物に気を良くして大満足の先輩はその気にならず。


 11月に入ってからは又、暖冬の陽気が続いてどうしても、もう一度本当最後の釣り納めを単独行で敢行した。


その1、積丹・沖村川にて

 毎年の竿始め・納めには必ず覗く渓だが前回は氷雨の荒天と時間切れで断念した。

 今回は単独行なので安全第一で先ずこの渓を選ぶ。



 午前9時の入渓地点、気温3度薄雪化粧 遡行1時間全く魚影なし。
 何時もの深場でやっと当たり有り
 この深場とその上流で33cmのアメマスを4匹。
 更に遡行、大ダム直下に期待するも小型のヤマベのみ

 流木に絡む藤蔓を収穫して渓を切り上げる。
 この藤蔓の流木を何に使うのかって???それは後のお楽しみ。

 曇天の下で握り飯を食べながら、さてもうひと渓はどこへ、空模様も怪しいし、初冬の日暮れはつるべ落とし 半島の岬を目指すか、帰り道で新渓を試すか。と思案す。


その2、余市・ヌッチ川にて

第295番新渓 第737釣行


 結局、帰り道の新渓を目指すことに、しかし地形図の用意を忘れた。道路地図をたよりに国道から10kmの余市ダムに到着。

 このダムはかって、ブルーギルの不法放流でその駆除と対策で新聞・テレビ報道された場所だ。

 このダムより日本海に向けて田園地帯を流れるのがヌッチ川である。古い情報誌によるとイワナが棲息している。

 渓秋も積丹釣行の折には海岸沿いの国道の橋より何時も眺めている川だが、あまり魅力の無い小渓である。

 時間と安全第一でこのヌッチ川を今年の竿納めの渓とした。

 うっすらと雪化粧の余市ダム。渇水で不透明の水が残る。

 これより源流への林道はゲイトに施錠。

 渓秋の呪いで開錠可能だが、来年のベストシーズンのお楽しみに残しておこう。
 ダムより少し下流の橋より、枝沢との合流点を発見。

 本流は谷地水系でやや臭い有り。.....

 ダムとこの橋の間に住友鉱山の看板とゲイトがあるがその影響か?

 枝沢は苔むした大石の点在するボサ被りで釣りにくいが清冽な流れで小型の魚影を確認....多分イワナであろうか?

 しかし、深追いは次回の楽しみとした。

 本流は減水気味ではあるが変化の少ない開け沢なり。小型のヤマベの当たりが有るも、イワナ鈎10号には掛からない。
 氷雨の降り始まるころ、やっと18cmのヤマベがつれる。
 氷雨が本降りとなる中、下流の深場で24cmのヤマベ。
 良くご覧あれ。このヤマベはエビを捕食していた。川エビか?海エビか?

 かって春一番の釣りで沖村川の大アメマスが無数にいる横エビを捕食したのを釣ったことがあるが。

 ヤマベがエビを捕食は初めてなり。

 氷雨も本降りとなり日暮れて、気温が低下。

 今年の釣りもこれで竿納めなり。


 帰途は例によって、余市の魚屋で甘海老3kg一箱を1500円の格安でゲット。今夜は海老刺しを熱燗で一杯。納竿の余韻を愉しもう。

 今年も一年間渓秋のホームページをご愛顧誠に有難うございました。

 シーズンオフは、読書とフィッシュ・カービングで過ごそうと計画しています。

 勿論運動不足解消にCXスキーも頑張ります。


 今年秋の「開高健記念館」訪館に思い立って絶版ものを取りよせてみました。



 沖村川の流木とフィッシュ・カービングの試作品です。


 これをモデルした、2009年山釣りカレンダーを製作中です。ほかにもマニヤックなカレンダーもあります。

 ご希望の方、メールでも電話でもご連絡下さい。喜んで差し上げます。


 2009年歳明けは、フイッシュ・カービングの奨めを製作リリースの予定です。ご期待下さい。



少々気が早いのですが、山釣りファンの皆様 良いお歳をお迎え下さい。