(7)'08年氷雨の納竿日

 今年も締めは西積丹神恵内村の珊内川選んだ。

 ここ数日雨続きできっと渓も増水しているだろうと見計らい小雨の予報の中を釣行する。

 昨夜より一気に冷え込み、札幌郊外の手稲山も初雪途中の積丹の当丸峠も初雪がうっすらと積もる。

 9時到着、渓は小雨時々みぞれ、気温3℃で強風が吹き抜ける。

 待望の水量は予想に反して、超減水状態これでは大アメマスの遡上は望めないと、覚悟を決めて入渓開始。


 例年より落葉が遅いようだ。渓にはまだ紅葉が残る。
 入渓地点にこんな物が???? 何だろうか?? 流量計かな???
 予想通り? さっぱり魚信が無いなか、途中でムキ茸の群生を発見。

 ポリ袋いっぱい収穫すると水を含んで数キロの重さなり。

 最後までこの重さに苦戦する。帰宅ご早速味噌汁の具にする。

 味ですか? 肉厚でホリュームたっぷりだが、旨くも不味くもなし。
 他にバター炒めなどに.....
 この渓で下流域では珍しく、小型の居着きイワナが数匹。

 他に、小型のヤマベの餌取りが多数。......すべてリリース。
 こんな絶好ポイントが連続するも、魚信はさっぱり無し。
 入渓4時間残りあと僅かのホイントで釣兄Tさんに強い引き込み。
 やや緊張気味のTさんのポースです。
 早速の計量。38.5cmのアメマス。
 最後の難所をヘズッテいよいよ本日の目的の滝壺へ。
 連続する滝壺。大物期待の大場所もさっぱり魚信無し。

 ついに渓秋もみぞれに打たれてギブアップ。

 久々のボウズとなる。

 「この奥の滝壺を右にヘズッて行くと更に滝壺が連続していて期待のポイントだが岩面が滑って危険と判断し断念」

 氷雨の中を黙々下山、途中の熊戻りの沢からの分岐点で水辺に真っ赤な落ち葉が.......本日の苦労が報われる気持ちの「燃える赤」だ。

 この沢より、林道へ抜けてまた黙々と車までたどり着く。

 午後3時、みぞれ、アラレが一段と激しくなる中を寒さに震えながら着替えると渓はもう一段と暗くなって帰りを急かされるように初冬の渓を後にする。