この渓は上流域に林道の橋が一本架かっているだけで積丹岬で山釣出来る渓としては唯一の自然河川と云えるだろう。 かって主峰・余別岳に迫る源流で橙斑点のある尺イワナを釣上げた美しく・楽しい渓だ。 林道の入口で2台の4輪駆動が止まっていたので、先行者かと国道の橋上から覗いて見ると大きなタモ網を持った二人つれが、熊よけの鈴を鳴らしながら下ってくる光景に出くわした。おそらくサクラマスを狙った密漁と思われる。......早朝より何とも情け無い光景を見たものだ。 二人つれの身支度は可成りしっかりしたもので、ルァ−かフライマンと見受けられた。.........渓魚を釣る資格の無いヤツラに天罰でも下って欲しいものだ。
O渓は下流に数基の砂防ダムがあり、玉石積み護岸がされている。 山釣としては、この下流域は魅力に乏しい渓だ。 しかし、10年ほど前より、全てのダムと奥の大ダムに魚道が構築されて、海から大アメマスの遡上が可能になった渓である。 地元の漁師によりサクラマスの稚魚の放流もしているようだ。 勿論、大ダム以遠は渓秋も数度源流を極めているが、尺五寸(45cm)級のイワナが群れる渓である。がまた、羆の巣とも云われる渓でもある。
これで何とか今年もイワナの薫製が出来る数が揃ったようだ。
冬場の「渓秋工房」の様子と「山葡萄ワイン」造りの編集を続けますので、引き続きお楽しみ下さい。 |