(3)2006年 道南・1年振キャンプ釣行記

今年は昨年に続いて種々雑多な出来事が多し

落ち着いて山釣りの計画も出来ず。北海道は早や、秋も一段と深まる季節となつてしまった。

山釣りの季節も後1ケ月となってしまつた。釣兄のTさんとも7月始めのタケノ子取り依頼のご無沙汰だ。


ましてや、キャンプ釣行は昨年の7月以来の1年振りだ。

今回は満を持しての、道南:熊石の渓々を巡る釣行だ。

札幌から250kmk一泊二日の釣行報告です。

第1入渓:K渓支流二股川

700釣行
 この渓は本流から1.1km迄は禁漁区で、それより以遠には魚道の有るダムが数基続き、3.0kmで中滝に至る

 この滝上より2.0kmで魚止めの大滝がある魅力的な渓だ。

 ここまでは、日本海からの遡上する60Cm級の大型アメマスや尺ヤマベ狙いの釣りとなるが、遡上の条件である、産卵期の大雨直後のタイミングが遠く離れた札幌にいてはとても難しい。

 今回で3度目の挑戦となったが.......釣果は如何に。

 林道では早速、羆の糞のお出迎え、とにかく道南は羆多し。
 2日前に道南地方には雨が降ったはずだが

 期待に反して渓はご覧の通りの涸れ渓なり

 減水の魚道を登坂するTさん。
 11号のイワナ鈎と大ミミズに来たどん欲なヤマベ、今夜のテンプラに最高。
 中滝も減水で全く迫力が無い、滝壺も底が見える。

 まだ陽が高いのか大型の魚影が走るもヒットしない。


 超大型の魚影を見るも、餌・ルァ−に何の反応も無し

 渓秋の考えるにどうやら、サクラマス(禁漁)かと思う。



 余りにも喰いの悪さに遂にルァ−の登場。

 夕刻になりやっと32cmがヒット
 それでも粘ること4時間、餌釣りでの34cmを含めて今夜のキャンプのご馳走には十分な釣果に大満足。

 ただ3年目にしても大物が釣れず心残りだ。
 キャンプ地への途中、熊石名産のアワビを仕込み今夜は贅沢な宴会が出来るぞ。



1年振りのキャンプの宴

 先ずは今夜のご馳走の数々をご覧あれ

 定番の塩焼き
 活きアワビとイワナの刺身
 アワビの踊り焼き
 やまべときの子のテンプラ
 長野の田中青年直送新米寿司
 締めのイワナ汁の味を調えるTさん
 一年振りの山釣りの語らいに秋の夜長が続く



第2入渓:A渓支流ポンノボリ沢

288新渓 701釣行

 此の渓の本流には数年前に入って驚いたものだ。

 渓に水が全く流れて居ない玉石だらけの涸れ沢だった。

 半信半疑で1kmほど登ってやっと水源に辿り着いた

 そこから先は大型イワナの楽園であった。思い出の渓だ。



 今回は同じ山上ダム湖から分かれる支流を探索する釣りだ。

 昨夜半からの雷雨で早朝5時にはテントを畳み、小雨と遠雷の中を一路新渓を目指し一気に山上ダム湖まで駆け登る。

 予想はいていたとは云え、延々と続く涸れ沢を先行するTさん

 水源はまだかと粘り強く登こと遂に4.0kmを超える。
 とにかく道南は羆が多い、用心の警笛を鳴らしつつ進む。
 やっとかすかな水脈に到達す、此処から更に登り詰めることしばし。
 大岩をはむ渓相が現われ期待が高まる。
 居着きイワナ25cmを確認するも、雷と雨と途中見つけた釣り跡を考え合わせて此の一匹を確認して尺物の思いを断ち切って下山を決意。

 渓谷では時には、思い切る勇気も又大事だ思う。
 下山の途中の雨に濡れるトリカブトの鮮やかな紫がいくばくかの慰めになる。



第3入渓:H渓支流中滝沢

702釣行

 此の渓は3年前の春に入渓早々に羆の痕跡を発見大事をとって途中断念をした渓だ。今回は秋で木々見通しも良くなったのでいくらか安心だ。それでも警笛連呼で慎重に遡行する。

 日本海から遡行する流れには多数の魚道の付いたダム構築されいて立派に機能している。此のゲイト下が魚道の無い最終ダムである。これより上流は居着きイワナの世界だ。


 林道はどこもゲイト有り、Tさんの呪いで開門なり。
 本流との出会い付近は入渓跡あり、魚影も薄く中型多しやっと尺物級に出会う。
 減水気味の小さなポイントで大物を取り込むTさん。
 Tさん32cmの抱卵大物、鮮やかな斑紋の居着きイワナ特徴だ。
 上流域から盤床で小さな滝の連続となり、どの滝壺には尺物が潜む楽しい渓だ。

 そろそろ帰途の時間を気にしてると、やや晴れ間の戻った空が急に雨雲に覆われて来た。渓もいよいよ急峻な源流域に到達、ここまでは滅多に釣り人は入り込まないだろう。此処から先は高巻きも難しい。水中泳ぎ遡行となるが秋の水は冷たく、これまでと最後の一投に今回一番の大物が来る。

 最後の最後の一投に来た42.0cmの大イワナ。

 3年振りの40cm超級の獲物に渓秋の顔もほころぶ。


 ふと見ると渓流添いに可憐なリンドウが一輪、こころなごみ下山の気力が湧いてくる。


 山釣りファンの皆さんには、今年6月以来の釣行報告が出来ました。

 此の道南・熊石方面は渓流が多く一泊二日でも、タイミングが良ければ期待を裏切らない場所であるが、今回は3年前のリベンジと意気込んで来たが又もや徒労に終わった感あり。来年にご期待あれ。


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