(7)渓秋の2004年釣り納め記

 今年もあっと云う間に過ぎて、晩秋の釣り納めの日を迎えた。

 今年も釣り納めは手近に積丹半島の二つの渓狙うことにした。

 しかし、例年のキャンプは止めて漁村に宿を取ったが夕刻の予約なしでは素泊まりを余儀なくされた。夏場はあんなに盛況だった海鮮食堂も閑散として午後5時には閉店となる。

 旬のアワビ料理で釣兄Tさんと杯を傾けるも、あわただしくて落ち着かない。テレビ以外何にも無い無愛想な宿で7時前には床に着く。たっぷりの睡眠の翌朝は取れたてのイカ刺と大ホッケの開きで美味しい食事にありつく。

 宿の老女将?に大漁(だいりょう)をしてねと見送られる。


 晩秋の寂寥とした渓からの釣り納め記をご覧あれ。


第一日目

641釣渓  西積丹:珊内川

 岩魚橋より5時間の遡行で魚止め滝に到達。大物はもう

 降海したのか遂に魚影を見ず。こんな年は初めてなり。

(この魚止め滝は例年40cm超級が潜む場所なのだが......)
 唯一の救いは25cmのヤマベに出会えたことかな。
 さっぱり魚影もなくキノコ取りに転進のTさん

 小春日和の林道をちょぴり無口でトボトボと下山す.........!


 晩秋の渓で余りの好天日和は何時も魚影はサッパリ見えない事が多いようだ.......木の葉も落ち、水が澄み遮るものはなんにも無くて魚も本能的に警戒心が強くなるのだろうか........魚の気持ちであれこれ思案しつつ



第二日目

642釣渓  北積丹: 幌内府川

 晩秋の陽光は低く水面に反射して遡行が大変だ。

 今年は親鱒の産卵遡上が特に多い、随所でホッチャレをみる。
 遡行一時間にして漸く良型アメマス33.0cm
 釣行二日で唯一の獲物 を取り込むTさん
 遡行3時間でアメマス35.0cmの良型
 遡行4時間で竿納めにふさわしい大型と格闘
 今回の一番の尾鰭の大きなアメマス38.0cm
 遡行5時間超、10号のイワナ鈎に時折つれたヤマベ

 山釣り会の新年会の貴重な肴に!ゲット
 晩秋の陽はつるべ落とし、下山の林道は9月の台風18号の風速50mの爪跡の倒木のヤマだ。

 果たして、来年の渓々はいかにと案じつつ帰途につく。


 2004年11月窓の外は小雪のチラつく渓秋工房より