(2)ニセコ連峰の渓明けを楽しむ

2004年の竿始め、4月9・10日の釣行記

 尻別川は支笏湖の西にそびえる標高1064mのフレ岳に源を発して西に下り大滝・喜茂別・京極・倶知安・ニセコ・蘭越を経由して日本海に注ぐ延長129kmの流域に283の支流をもつ大河なり。

 空沼・無意根山塊、羊蹄山、ニセコ連峰・昆布岳山塊をめぐり流れるこの大河の本支流には、幻の大魚イトウから幽谷の妖精オショロコマまで北海道の河川に棲息する全て魚種に出会える貴重な自然が残っている。

 早春の後志・胆振の大河 尻別川の蘭越町豊国橋より羊蹄山とニセコ連峰を望む

 早朝7時の中州に気の早いフライマンが一心にロッドを振るのが遠望出来る
 9日早朝5時起きで一路ニセコを目指すが途中の余市川の源流部に立ち寄る。夏場はヒドイ藪コキも早春の渓は固雪で難なく攻められる。


注:余市川は余市岳に源を発し日本海に注ぐ単独河川・尻別川の支流に非ず
 単独入渓で春一番の釣果・越冬尾鰭欠けアメマス 35cm 今夜は刺身で乾杯だ
 ニセコ山系J渓。渓流のフキノトウが遠来の二人を迎えてくれる
 釣兄 Tさんに初物の尺イワナ
 ニセコ山系J渓の尺イワナ
 渓秋にもやや小振りのイワナ
 春の固雪も落とし穴にご注意

 渓秋も過去に落とし穴で、竿折れ/腰鉈・タモ網・餌箱紛失の苦い経験有り
 苦行3時間の遡行の下りは固雪の滑り台に興じるTさん
 ニセコの春一番の恵み
 今夜の宿は秀峰・目国内岳1203mをバック静かに佇む秘湯・新見温泉


 ニセコ連峰XCスキ−の新見30kmコ−スのスタ−ト地点でもあるので、今夜は泊り客も多いとか

 中央に構えるのは秘湯のご神木の樹齢400ミズナラの古木
 目国内岳を遠望し未だ雪に埋もれる露天風呂.....醜態で失礼
 安着と今年の好釣を念じてカンパイ。夕暮れの山に感謝しつつ尽きることない語らいが楽しい、明日のXCスキ−のために深酒は禁物だ。


 宿の女将に無理を云って別室食なり・感謝
 秘湯の湯治場は台所が有るので山釣り料理が楽に出来て嬉しい

 持参の山葵でイワナの刺身はとびっきり美味い。


 イワナ刺身・イワナ漬け・イワナ内臓塩辛・ヤチブキ辛子醤油・ギョウジャニンニク醤油漬け

 フキノトウ酢味噌和え・画面外についもの山菜入りイワナあら汁。
 10日、一夜明ければ快晴・無風絶好の春スキ−日和


 日本でス−ズン最後のXCスキ−大会で毎年1000人参加で22回の歴史を誇る
 釣兄でXCスキ−師匠のTさんは腰痛棄権で単独トライなり


 標高850m・15kmコ−ス折り返し地点・遠くに積丹半島と眼下に日本海と岩内町を望む
 ゴ−ル後の楽しみは大会を裏で支えてくれる蘭越町の皆さんとの語らい、特に毎度歓待して下さる蘭越町建設協会の幹部Hさんと婦人部の方々、また来年も宜しくお願いします。

 感謝・感謝のニセコ連峰XC大会。


 昨年釣って保存のヤマベ・毎年この日の為に天麩羅の揚げたてをご馳走にして下さる。

 誠に美味なり、これまた感謝・感謝。