シゲチャン日誌・2011年11月

2011年11月4日

 ランドは冬期休館に入った。けれど今年は、どうもピンとこない。終わった気がしない。11月だというのに、ポカポカ陽気で小春日和のような暖かい日が続いているのだ。表に出した「冬期休館」と書かれた看板も何やら気恥ずかし気に太陽を浴びている。


2011年11月7日

 連日、ココ(カミさん)とランドできこりをやっている。ランドの奥まったところに、見渡すかぎり牧草と谷地ボウズが群生する広い土地がある。ところが、この数年の間にオニグルミの木がみるみる生い茂り出して辺り一面が鬱蒼としてきたのである。クルミの木には、鈴生りのように大量の実がなる。その実が地面に落ちて発芽したならば、その全てが木に育つのだ。クルミの繁殖力は実に凄まじいものがある。それに加えてクルミの実は、ネズミやリス達が一番好む食べ物であり、保存用として方々に隠し回る。それを後で全て食べてくれれば良いが、隠したのを忘れたりする。それが発芽する。結局、リス達もクルミの木を増やしつつ広げているわけである。  無闇に木を切り倒したくはないが、このまま放置しておけばこれまでの広々と心地良い景観があと5年を待たずしてクルミの森と化してしまうであろう。  そういうわけで、今日もせっせとオヤジは木を切る。♪ヘイヘイホォー。


パイプの記憶
「パイプの記憶」パイプタバコの穴をティッシュペーパーで掃除したら、ヤニの跡がついて「あら?不思議」偶然のイタズラに勝るものなし。カミは日常に宿る。



2011年11月17日

 パイプタバコを吹かした後に必ず掃除をする。タバコを詰める穴にティッシュペーパーを突っ込んでグルグル回すと、丸まったティッシュにヤニの跡がつく。それが、てるてる坊主の顔のように見える。毎回それぞれに表情の違いがあり、偶然の面白さがあって飽きない。これは、撮影して記録しておいた方が良いと思い立ち、すでに40点ほど溜まっただろうか。このティッシュとヤニだけで出来るという、実にお手軽なところが気に入っている。いずれプリントしたものを「パイプの記憶」シリーズとしてまとめてみるつもりでいる。


コルクのトナカイ
コルクで作ったトナカイ



2011年11月28日

 サバ(飼いネコ)が、情けないことになっている。最近、サバに良く似たオスの野良ネコが、我が家の玄関先にやってくるようになった。ココは、以前から外ネコを飼うという強い憧れがあり、これ幸いとばかり、ソトサバと名付けてエサを与えている。このソトサバ、以前は人に飼われていたようで、全く人を恐れないし大人しい性格である。
 サバとの相性はいかに?と興味がわき、サバをいつものように鎖を付けて玄関の柱につなぐ。そして、サバ用の座ブトンを置く。サバは対面するなり、凄い剣幕でフギャーと吹きシッポを膨らませたが、威嚇らしきものは、後にも先にもこの一回ポッキリだ。これに対しソトサバは、一向に動じる気配もなく、鎖につながれたサバの周辺を悠々と歩き回る。これを嫌ってか?サバは逃げるように避けるようにして身を交わす。これが・・・狭い玄関先といえども、10年に及び己の縄張りとしてきた者が取る態度であろうか?終いには、サバの座ブトンに、ソトサバは我が物顔でドタリ!と横たわり毛づくろいをする始末。サバといえば、これ見て見ぬふりを決め込んであらぬ方向を見ている。全く人が良いのか優しいのかは知らんが?飼い主としては、せめて己の座ブトンだけは死守してほしかった。情けない・・・。


LAND TOP