シゲチャン日誌・2011年3月

2011年3月4日

 「帯状疱疹」って言葉聞いたことがありますか。いわば、大人の「水ぼうそう」のことで、今日知った。
 実は、一週間ほど前から背中の左半分から腕の脇にかけて、日本列島・インドネシア諸島のごとく帯状に点々と湿疹ができ、ピリピリ痛く痒いのである。市販の湿疹用の軟膏を塗り続けてみたけれどもいっこうに収まらないし、ココ(カミさん)が薬を塗る度に「ブツブツして気持ち悪い」というものだから、これは普通の湿疹ではないかもしれんと、念のため皮膚科の病院へ行く。先生、一目見るなり「これは、典型的な帯状疱疹だ。大西さん」と力強くいうが、この初めて聞く病名を耳にして「何か、とんでもない病気にかかってしまったのか?」と不安になり心は千々に乱れる。で、先生の説明を聞いてガックリ。子供のころの水ぼうそうのウイルスが、脊髄の神経節にじっと潜んでいて、体力的に抵抗力が落ちた時、つまり歳ということですね。そのウイルスが「シメタッ!!」と神経節に沿って出てくるというのだ。
 待合室で待つココに「水ぼうそうだってー」と報告するや「水ぼうそう?・・・シゲはやっぱ子供だぁー」とケラケラ笑うが、いったい何処にこんなしなびた子供がいるものか。
 しかし、本人はまだ若いつもりでも、身体が中古品だよと訴える。そのギャップに揺れ動く一日となる。


2011年のランドグッズ
いよいよシゲチャンランドはゴールデンウイークの5月1日にオープンします。今年は販売用の小型作品を多数作りました。全てレアな一点物ばかりです。



2011年3月11日

 以前から気になっていた高田漣のCDを買う。伝説のフォークシンガー高田渡の息子さんである。いいギターを弾くんですねえーこれが・・・。心地良い風に吹かれ、時がゆったりと流れるに身をまかす。そんなアルバムで、若そうだけど熟成している。やはり、血は争えないというのか、蛙の子は蛙とでもいうのか・・・。
 そういえば、戦後のベビーブームに生まれた団塊の世代の二世達が、このところ音楽や映画・スポーツ界での活躍が目立つ。音楽では、演歌歌手藤圭子の娘さんで宇多田ヒカル。映画では「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の監督大森立嗣は、70年代に注目を浴びた前衛舞踏家麿赤兒の長男。出演している俳優を見ると、松田翔太は松田優作の次男。やたらと演技のうまい安藤サクラは奥田瑛二の次女。柄本佑は柄本明の息子。という顔ぶれで、二世のオンパレードである。ボクも団塊の世代に入るが、彼らを見ていると、時代が一回転したのだと知らされ、実に奇妙な気持ちに陥る。彼らの出現と存在は、旬のモノにだけに許された特別な輝きとオーラを放ち、その時代時代の節目・アクセントなりをつけて時代が移り変わる。観客としての我が身に振り返れば、少し寂しい気がしないでもないが、他人の子とはいえ、彼らがこのまま伸びていって欲しいという気持ちが沸き上がってくるのも不思議なもので、若い時には感じ得なかった心情である。ボクとて、やはり人の子というところか。


2011年のランドグッズ
これも販売用で壁掛けタイプ。



2011年3月20日

 帯状疱疹とは、おさらばのようである。背中にはカサブタの跡がシミのように残っているが、これも時間と共にキレイさっぱり消えてしまうだろう。今回、ボクの症状は軽くて済んだけれど、重い場合には手術をしたり、入院することもあると聞くので、あまり甘くみてはいけないようである。
 今日、これでココがいう“子供”から大人へと目出たく帰還できた次第であります。



LAND TOP