シゲチャン日誌・2011年2月

2011年2月2日

 ずっと寒い日が続いていたけれど、今日はいきなり気温が上がり、日中はプラスの陽気となる。除雪車で削り取られ、角ばって残る雪の壁も、みるみるこの陽気で雪解けが進み、雪全体がへたって丸みを帯び、食パン・フランスパン・クリームパンをばらまいたような雪景色となる。ほんの僅かずつ季節が動いている。



2011年2月7日

 夜、トイレに立ってから寝つけなくなることがある。と、いっても月に一度か二度ぐらいなのだが。早く寝ようと焦れば焦るほど寝られなくなってしまうから嫌なものだ。普通は、トイレに立ち、ベッドに戻れば「1・2の3グウー」と夢の中へと突入する。
 ところが、その寝つけなくなる原因は、サバ(飼いネコ)にある。ボクは、明け方の四時ごろにトイレに立つのが習慣になっているが、昼間中寝っぱなしのサバは、この時を見計らったかのように起き出し、狂ったように騒ぎ出しては部屋中を駆けずり回る。トイレまでついてきては、一緒に遊ぼうと誘うのである。こっちは、眠いし、うるさいので、サバを強引に捕まえベッドで寝かしつけようとするが、遊んでくれていると勘違いしているサバは、暗闇の中で眼を爛々と輝かせ狭い物陰へと逃げ隠れる。そんな攻防戦を繰り返すうちに、ボクの頭のスイッチがONとなり、完全に目が冴え切ってくる。サバの、実にくだらない遊びに付き合わされた末、ベッドに入ってからも悶々として寝返ったりもするが駄目だ。
 まぁーこうなった場合、無理に寝ようとするのを諦めて本を読むのに限る。半時から一時間ほどで、字が霞みだしたところで本を閉じ、枕元のランプを切ると、頭もONからOFFに切り替わり、深い眠りにつくことができる。その分、きっちりと朝寝坊をしてしまい、朝っぱらからココ(カミさん)が不機嫌になっていることを覚悟せねばならない。今日が、そうだった。



ARM・2011年の新作
シゲチャンランドの新たな顔アートクラフト「ARM」の新作は、古材にランド産のクルミを埋め込んだ飾り物で、和風洋風の空間を問わず渋く映えるはず。



2011年2月16日

 日本茶が好きだ。外食した時でも、料理そのものより、後のお茶でその店のランクが決まる。自己流ながら茶にはうるさく(?)家では、ボクがお茶を入れる係で、友人の娘ミカンちゃんから「エゾ茶坊主」と命名されたほどである。特に、食後のお茶は、何も考えられず、ボンヤリ過ごす。この時間がいい。この時ばかりは、日本に生まれて良かったと思えるのだ。


アカドン
ランドに展示している赤く首の長い「アカドン」という異名を持つ恐竜の子供が誕生。体長は20cmほど。



2011年2月24日

 明け方、ふと目が覚め、寝ぼけまなこでカーテンを開けてみて、あっ!と息を飲み込む。何と、我が家の庭に数え切れないほどの動物達が押し寄せており、白熊・ヘラジカ・エゾシカ・オジロワシ・白鳥をはじめキツネ・タヌキなどの小動物などが悠然と木の実や草を食べているのだ。北半球に生息するあらゆる動物が一同に集まり、野生の王国のごとき光景である。これは?今日に限ってのことなのか?それとも以前から続いていたことなのか?・・・我々が夜寝ている間に、こんなにも壮大な光景が展開されていたとは・・・いやぁー知らなかった。驚いた。
 ・・・ここで目が覚めた。ごめん、夢でした。人の夢の話なぞ、最も白ける話題のひとつであろうが、あまりにも動物達の行動や姿が鮮明に脳に焼き付き忘れられなかったものだから。しかし、もっと続きが見たかった・・・。同じ夢でも、覚めないで欲しい夢もある。



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