シゲチャン日誌・2011年12月

2011年12月2日

 作業場がまるで七夕のように極彩色の飾り旗で溢れかえっている。ランドがオープンして10年以上も過ぎると、あれもこれもと修復するところが出てきた。各展示館の脇に飾り付けていた飾り旗が、退色しボロボロに風化してしまったので新たに作ることにした。木の枝に極彩色の布を切りさいて縛り付けたのが7本8本と出来上がってくると、室内が色で溢れかえり、そのキッチュで派手なこと派手なこと。根が子供っぽい性格なのか?こういった類いのモノに囲まれると自然とニヤニヤしてきて気分が高揚してくる。興奮してくる。?そう、闘牛場の牛にでもなったかのようにである。
 しかし、いつまでも牛のように・・・この興奮に浸っている訳にもいかん。早く片付けて次の作業に取りかからなければならないのが、ちと残念。



2011年12月9日

 ソトサバのその後。先月、我が家の玄関先にソトサバと名付けた野良ネコがくるようになったと書いた。ココ(カミさん)が餌を与えるようになったので、当然ながら一日何度もやってくる。この前、25センチほどの積雪があり、いよいよ冬本番を迎えたが、雪をかき分けかき分けソトサバはやってくる。
 夜の10時も過ぎて、寝ようとしたら玄関先で自動点灯式の明かりが点いた。何か動物がきたな?と覗いてみたら、玄関の曇りガラス越しにソトサバのシルエットがぼんやりと・・・。野良は切ないのう?。奴も好きで野良になった訳でもあるまい。人を恐れず、人なつこい性格なので以前は飼われていたのは間違いない。この山村の相生もご多分にもれず過疎の村で、この地を離れる人は多い。その際、ソトサバは置き去りにされた口なのだろう。
 外の温度計は氷点下の18度を指していた。



ランドの飾り旗
ボロボロに風化したため新たに作り直した飾り旗。オープン当初は、これらが風ではためくと「不気味過ぎる…」と引き返す人が多かったようである。



2011年12月17日

 75歳になった今でもバリバリ絵を描き続けている人がいる。我がスーパースター横尾忠則である。今から40数年前にデザイナー・イラストレーターとして華々しくデビューし、その存在はジャンルを越えて、ロックスターのごとき輝きを放っていた。当時、ボクは小樽で使い走りのデザイナーをやっていて、寂れる一方の街の片隅で将来の展望も抱けず悶々たる日々を過ごしていた。そんなある日、横尾忠則の活躍ぶりを雑誌で知り「これは、いっちょう東京へ行かねばならぬ!!」と、雪が降りしきる鉛色の日本海を望む丘に立ち小樽脱出を決意する。
 あれから月日は流れ、時として彼の存在が薄れることもあったが、この9月に「雑念のゴミばこ」という本が出版され、再び横尾忠則がボクの目の前に立ち現れる。この本は、彼が約一年間ツイッターで流したものを一冊の本としてまとめたもので、ページをめくるごとにキラキラと輝くような金言のつぶやきに満ちている。75歳といえば、世間でいう後期高齢者の域に達しているはずなのに、日常がアートづくめの現役バリバリ。「絵は、人のため、世のため、自分のためでもない。インスピレーションの源泉に従う」とある。  ボクも・・・10年後には、こう言える自分でありたい。


少々ふくれっ面の子。



2011年12月25日

 クリスマス。今日はイエス・キリストの誕生日であることは誰もが知っている。そして、クリスマスイブにサンタがプレゼントをしてまわるという習慣も当たり前となっている。しかし、キリストの誕生と、サンタとはどんな関係にあるのだろう?伯父にでも当たるのだろうか・・・。



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