シゲチャン日誌・2010年3月

2010年3月4日

 いま住んでいる相生地区には、子供がまったくいない。超がつくほどの高齢化が進み、年寄りばかりでは、いくら頑張ってみたところで子供はできまい。
 北見・美幌などの街に買い物に行ったおりに遭遇する小学生の下校風景をぼんやりと眺めているのが好きだ。別に子供が好きなわけではない。彼らの行動が面白いのである。 授業を終えた低学年の子供たちが「ペチャクチャ・ペチャクチャ」と何やらお喋りしながら学校の校門からはき出されるようにゾロゾロ出てくる。だいたいが、二人連れとか、数名のグループで固まって歩いているのだが、そのグループごとにランドセル・帽子・防寒服などの色や好みが似通っている。
 それが、全員といっていいほど、子供の酔っぱらいのごとく、右へ左へとフラフラ歩きながら、道路脇にある雪だまりから雪をすくっては、小さく丸めて雪玉を作ったり、投げつけたりして遊び回るのだ。
 中には、それが暗黙の決まりごとなのか?数名が突然に雪山めがけて駆け登り、雪をふんづけたり、固まりを抱えたりしては、わざわざ高い所、高い所を選んで歩いている。まるで猿山の小猿たちのように雪をオモチャにキャッ・キャッと遊ぶ。親からは「勉強が終わったら、まっすぐ家に帰ってくるんだよ」と、いつもきつく言われているのに違いないはずなのだ。
 しかし、子供には、そうーはイカン。こんな、何ら意味もない遊びに戯れる姿を見るにつけ、つくづく子供たちがうらやましい。「いいなあー」と思う。これがボクの理想的な姿なのである。人は成長するにつれこんな他愛のない遊びを忘れてしまう。別に一緒になって遊びたいとは思わないが、そんな邪心のない子供たちの姿を見るのが好きなのである。



アートクラフト・ARM
シゲチャンランドがオープンして10周年。
この節目に椅子、テーブルなどの家具から飾り物まですべて手作りによる一点物を製作し販売するアートクラフト「ARM」がスタートします。



2010年3月12日

 トイレで感心してしまった。座って用を済ませたところで、トイレットペーパーが切れていた。新しいロールを出そうと袋詰のパックに記載されている会社名と住所を何げに見て驚いた。東京都中央区京橋とある。てっきり、埼玉・茨城といった地方と勝手に思い込んでいたのである。京橋は東京でも一等地のビジネス街だ。その一等地に、下の始末だけしか用のないトイレットペーパーの会社を構えているのである。意外であった。まさか、女子事務員と社長の二人きりで細々とやっている小会社でもあるまい。下の始末の紙切れといえども、それなりの社員を抱えているはずである。
 トイレットペーパーなる商品は、今や世界を相手にしのぎを削るIT関係・自動車業界とは違って、さほどの創意工夫の必要性は考えられない。せいぜい香水を付けるとか、キャラクターを入れてみるとか・・・そんなところであろう。会社的には、かなりゆるい業種じゃなかろうか?それとも、内実は激しい便秘にも似たご苦労があるのであろうか?ところがドッコイ!この会社・・・優秀かつ猛烈社員からなる精鋭部隊で構成されているのかもしれん。凄いですねえー、激しくトイレットペーパーを売りまくる猛烈社員部隊。まあー他にもティッシュペーパー・オムツ関係などの商品まで取り扱っているのであろう。
 しかし、紙切れ一枚のトイレットペーパーといえども、人間の生活での根源に関わる重要な問題である。「下の後始末関係は、一手に引き受ける」と、この一点に狙いを絞っているところなど、かなり冷徹なまでに世間を観察した結果と、ボクは見た。う〜む、切れる奴。たかがトイレットペーパー。されどトイレットペーパー。


クマヤキ引換券
開館10周年記念として、5月1日より今人気の相生道の駅「クマヤキ」を先着100名様にプレゼント。(写真は引換券)



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