シゲチャン日誌・2010年12月

2010年12月4日

 今、ランドの駐車場にあるレバータワーのミニ版を作ろうと、その準備に追われている。本格的に雪が降り出し、積もる前に大まかな骨組みだけは組んでおいて、来春に残りの作業を始めたいところだ。このところ晴天の日が続いているが、いったん太陽が山に沈むと、作業をしている所が日陰となり、一気に底冷えがしてくる。しかし、12月といえども太陽が照っているかぎりまだまだ暖かく作業もはかどる。つくづく太陽はありがたい。さすがは、お天道さまである。
 ところが、この頼みのお天道さまも山に隠れてしまうと、暗くなるのが早い。街中であれば、ネオンや街の明かりなどで、まだ明るく感じるだろうが、ここ山里の相生なれば、日が沈んで半時ほどで真っ暗闇となる。カール・ルイスの走りより早い。日照時間が短く、一日があっという間に終わってしまう。師走というのは、ここから来たのじゃないだろうか。
 やはり、この時季は早寝・早起きが三文の得のようだ。



ヒョウタン三人組
ランドのヘッドハウス中央に鎮座するヒョウタンベビー・ヒョウタン娘・ヒョウタンジイーの三人組。そういえば歌謡界の大御所田端義夫が「ひょうたんジルバ」を歌っていたっけ・・・。



2010年12月8日

 朝、起きたら雪が降っていた。今年は暖かいので雪は遅いのでは?と思っていたけれど、やはり、きましたね。湿った雪だったので、家の前の木々や森には真っ白な羽毛状の氷片が凍りつき、樹氷となってあたり一面が薄化粧したかのように華やいでいる。
 街に買い出しのため、山道を行くと、道の両脇には白い桜が咲きほこったかのごとく、桜のトンネルがえんえんと続き、この世か?あの世か?と目を疑うほど美しくも幽玄なるトンネルを通り抜ける。何という?ぜいたく。自然は、時々凄いものを見せてくれる。


2010年12月18日

 前日、晴れていれば戸外の作業もはかどると書いたが、とんでもなくサ・ブ・クなってきた。今朝はマイナスの20度。日中でもマイナス5度だ。ランドをオープンする10数年前など、大晦日の夜まで外で作業をしたものだが、今年は寒さが骨にしみる。歳のせいなのか?それとも集中力・気力とも衰えがきたのか?と自問自答す。


素材のビール缶
昨年、ひまを見つけてはビールの缶を切っていた。これらを貼り付けてコーヒーテーブルを作るつもり。



2010年12月24日

 12月に入ると、ラジオや街角からクリスマス・ソングが流れてくる。このクリスマス・ソング、これまでにも海外では、エルビス・プレスリー。カーペンターズ。ワム。ビング・クロスビーなど数多くの歌手達が歌ってきた。
 ところが、昨年あのボブ・ディランが「クリスマス・イン・ザ・ハート」を発表したものだから驚いた。特に、長年ディランのファンだった者にとって、このニュースには衝撃を受けたのではないだろうか。何といっても、ベトナム戦争に対する反戦歌や反体制的な歌でデビューし、その後もどちらかといえば難解でとても一筋縄ではいかないヘソ曲がりである。
 最もポピュラーなビング・クロスビーが歌うクリスマス・ソングは、どこまでも明るく平和で、家庭的で温かい。天国のイメージだ。ところがどっこい。ディランは塩辛声のダミ声で暗くて重い。極悪人と悪魔どもが、鬱蒼とした森の奥深くのほら穴に集い、ロウソクを灯し、酒盛りでもしているかのようであり、まるで地獄のクリスマスなのだ。これがボクには可笑しい。おまけに、バックコーラスと「ア〜メン」とハモられると腹を抱えて笑ってしまう。好きだなぁ。このアルバムのディランの印税は、飢えに苦しむ世界の三千五百万の人に寄付されるとのこと。ア〜メン。


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