シゲチャン日誌・2009年4月

2009年4月3日

 夕方に犬を散歩させている人の姿をよく見かけるけれど、犬と飼い主が連れ立って歩く光景は、何やらのどかであり、見ていても気持ちが安らぐものだ。事実はどうなのかは分からないけれど、飼い主と犬とが、ある信頼関係で結ばれているからであろう。ところが、犬を飼ったはいいが、鎖に繋ぎっ放しにし、散歩に連れて行ってもらえない犬は可哀相である。 
 以前、美幌の町中で車の中から見かけた犬の散歩は、笑いを超えて犬が哀れであった。見たところ高校生ぐらいの男子と、黒い中型犬のカップルで、この場合・・・カップルと呼ばないか?それはともかく、草むらの大きな野立て看板の下で、突然その黒犬はピタリと歩みを止める。どうやら、大の方を催したのか?腰を落とし「いざ!!」という体勢に入った。ところが、その男子は始末用の袋を忘れたか「これは、イカン!!」とばかり強引に綱をグイグイと引く。ところが犬も必死である。腰をかがめ尻尾をプルプルと小きざみに震わせておる。これは、かなり危険な状況だ。すると、その男子は身体を反らし渾身の力を込めてその場から犬を引きずるように駆け出したではないか。限界に達していただろう、その哀れな黒犬は、あられもない体勢のままつい堪え切れず黒い塊を路上にポトリ・ポトリと落としながらズルズルと引きずられて行ってしまったのである。
 しかし・・・だ。兄ちゃん、立場が逆だったらどうなんだよ?ボクはすっかり犬に同情しましたね。これから犬を散歩させるときには、始末袋を忘れないでくれ。


看板を撮影
ランドの看板を中国のオモチャカメラ「ホルガ」で撮影した懐かしい写真を発見。これは失敗作ではありません。故意に二重撮りしたものです。



2009年4月6日

 今日は天気もいいし、久し振りにココ(カミさん)とボクがお気に入りの弟子屈にある辻谷商店までドライブする。阿寒湖を抜け、阿寒横断道路へ向かう左手に壁のごとく雄阿寒岳の雄姿が迫ってくる。未だに、頂上から中腹あたりまでは白い雪に覆われており、裾野は黒々とした深い針葉樹林である。その黒々とした針葉樹も、残雪の頂上にいくにつれグラデーションをかけたかのようにまばらとなっていく。一本一本の木の立ち姿は、ちょうど鎧・兜で身を固めた古武士のようだ。それら古武士の群れが、急斜面をあえぎ、あえぎながら雄阿寒岳を征服するためと頂上を目指し登って行くようで可笑しい。ここから、弟子屈までの雄大な峠道を越えるたび、この近辺に暮らしていることを幸運に思う。


極楽音楽隊

極楽音楽隊のオルガンを担当。左右に揺れながら演奏する姿に酔いしれるファンも多いと聞くが?



2009年4月26日

 網走の北方民族博物館の主催で、ワークショップ「楽しくリメイク・ボクのマンモス・キミのマンモス」に指導役として行ってきた。同館に展示している剥製の巨大なケナガマンモスを、参加した20名の子供達と古着や毛糸を使い作ってみようということだ。今回は、壊れにくくしっかり作ることに重点を置いたのだけれど、やはり低学年の子供達には技術的な面で難しかったようである。骨格作りだけで予定時間の2時間が過ぎてしまったのだ。しかし、参加した子供達は、マンモスの最大の特徴である、あのフサフサした長い毛に仕上げたくて堪らないのだ。そりゃあーそうだろう。その熱意が嬉しい。
 で、もう1時間を延長した末、ボクの想像を上回る傑作が次々と完成し、元祖マンモスの足元に置いてみれば、平成生まれの赤ちゃんマンモスがポコポコ生まれたかのようで、楽しいワークショップとなった。


LAND TOP