シゲチャン日誌・2008年3月

2008年3月4日

 今、シゲチャンランドの14棟目となる展示館フットハウス(足の館)を作っている。7つの建物で構成しようと思っていて、現在5つが完成した。作業場を訪ねて来た、さる人物が「これー墓の塔婆かい?」と言ったので、思わずコケそうになる。全く、意表をつく発想の持ち主である。とかく、人様というものは、自分の好き勝手なことを言う生き物ではあるけれど。各建物にはホールがあり、中が見えるように窓を作る。ホール内には、マリア様の像。骸骨が円陣を組んで祈りを捧げていたり、金色の大木に黒い牛が登っていたりと、作者本人も説明不可能なほど奇妙な世界が展開されておる。
 完成したフットハウスを並べてみたら、ちょっとした街角が出現したかのようで何とも楽しい。このハウス、足の館と名付けただけに移動可能であり、毎年設置場所を変えてみるというのも一興である。



2008年3月10日

ザリガニが脱皮した。このザリガニ、天然の国産物で、輸入物ではない。実は、昨年の暮れに、ランドの水源地へ行って土管の泥抜き作業をしていた時、ココ(カミさん)が霜柱とぬかるみの泥の中から目ざとく見つけたのであるが、作業をしていたボクの足元にいたものだから、あやうく踏み潰してしまうところを、ココが無事救出したのである。まだ子供のようで、体長も3センチほどであった。小さいながらも、ウルトラマンの映画に出てくるバルタン星人の爪バサミのような立派な爪が2本あり、グー・チョキ・パーのチョキをしている。こいつは、ジャンケンに弱いはずだ。チョキだけしか出せないのであるから。ココは、「ギャーッ・カワイイ!」と喜び勇んで家に連れて帰る。全く、ココは生き物を見つけたら、何でもかんでも家で飼ってしまう癖があるのだ。それが数日前から水槽の中で、ゴソゴソと音を立てて何事かやり始める。脱皮をする最中であったのだ。その抜け殻は、もう一匹ザリガニが生まれたのか?と思えるほど、爪先から尻尾の先まで完璧な姿で残っていたものだから驚いた。いやーお見事。天晴れ。ザリガニは年に何度か脱皮するという。今回は小学校の制服から中学校の制服へと着替えたというところか。次々と脱皮し続けて大人へと成長していく。それに引きかえ、ワ・タ・ク・シなんぞは・・・。

フットハウス
作業場で、ランドのオープンを待つフットハウス(足の館)。
何せ、直線切りと箱作りが苦手な僕であるが、これらが並んだ姿を想像すると、つい楽しくなって7棟作ってしまった。



2008年3月17日

 ココが参加している手作りと販売を目的に活動している「コットン・コレクション」のメンバーと帯広へ素材の買い出しに行く。立ち寄った店で、買い物などするうちに、シゲチャンランドの話になったという。
 それは、店のオーナーの娘さんの話なのであるが―その娘さんは何度もランドの前を通り過ぎたことがあるらしく、そのつど「怪しいなあー、何やっているところなんだ?」と、気になって仕方がなかったという。その娘さん達のパーティーの席などで、ゲームに興じ「罰ゲームで負けた者は、あの怪しいシゲチャンランドに行く!」などと、はしゃいでは座が盛り上がっているというのだ。そう来るか?!・・・。何であれ、話題にもならないというのも寂しい話ではあるが、ランドが罰ゲームの候補とは。まあー世の中こんなもんだ。



カエルの親子

今年のランドグッズにオタマジャクシとカエルが新登場。生みの親としては、別れが辛いが、清水の舞台から飛び降りたつもりで、涙の大放出。



2008年3月31日

 ランドで販売するカエルとオタマジャクシの作品を撮影する。風景など面白いと感じたものを撮影するのも良いけれど、やはり自分の作った作品を撮る時の方が気合いも入る。作って、撮って2度楽しめるのだから。


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