シゲチャン日誌・2008年6月

2008年6月2日

 今朝、カッコウが鳴いた。この日をココ(カミさん)は長いこと待ちわびていたのだ。「今年は、トウモロコシとキュウリを育てるぞ」と張り切り、早目に苗を買っておいたのだけれど、このところ霜が降りたり、冷え込む日が続き、畑に植えることが出来ずイライラがつのっていたのである。これでやっとカッコウからゴーサインが出たわけだ。
 カッコウが鳴くと小さいころを思い出す。ボクは津別の町はずれで育った。近くに砂山があり、この近辺の子供たちは「砂山グループ」と町中の子供たちから呼ばれていた。これが揃いも揃って学力が極端に低く、体力と運動神経の良さだけが取り柄という悪ガキばかりである。町中の子供たちは親から「砂山グループとは遊ぶんじゃないよ。荒くて無茶な遊びばっかりするからね!」と釘をさされたらしく、事実、我々の中に入ってくることはなかった。
 砂山グループは家の中で遊ぶより、野ザル軍団のごとく、もっぱら野山をかけずり回っては山遊びや川遊びばかりしていた。その最中、いきなり「カッコウー、カッコウー」と鳴く声が野山に響き渡り、遠くの山々までこだまする。その鳴き声は、遊びを中断させるほど力強い。しかしながら、どこかのどかで、ちょっぴり哀愁を帯びており、子供心にも共鳴する特別のものがあった。
 今でも、カッコウが鳴くと、あのころの事が鮮明によみがえってくる。子供のことだから、季節のことなど気にも止めていなかったが・・・そうか、あれは丁度今ごろ、6月のことであったのだ。



2008年6月18日

 今晩は、ボクが週に一度スパゲッティを作る日だ。最近はスパゲッティをパスタと呼ぶようになったが、これって例のグルメブームが騒がれ出したころからか。この「パスタ」という、たった3文字が言えない。抵抗があり、何か気恥ずかしいのである。昔からスパゲッティと言ってきたのに、何ゆえ急にパスタに変わったのかが解せない。スパゲッティは英語で、パスタはイタリア語か?と思い辞書で調べると、パスタとは、マカロニ・スパゲッティ・ヌードルなどのイタリアめん類の総称とある。何だ?!ボクはスパゲッティを使った料理しかしないので、今までどおりスパゲッティでいいではないかっ。
 ところが、人と話をしていて「大西さんは、何か料理をしますか?」と尋ねるので「スパゲッティを何種類か作るよ」と答えれば、「おや、パスタですか」とわざわざ言い返す輩がいるのだ。これには「スパなんだよ!スパ・スパ・スパッ!!」とオジさんは心の底で怒り狂っておる昨今なのである。


国旗の顔
ランドにはためくスウェーデンの国旗が破れてしまったので、マジックペンで目と鼻の穴を描く。風に揺れるとパクパク何やらしゃべり出す。



2008年5月27日

 以前から気になっていたランドにある倉庫の修理をする。倉庫内には、鉄屑や流木など作品を作る素材を収納している。ところが、建設して9年目で、上がり台や棚が波打つようにゆがみ出し、棚から鉄屑などが落下し、散乱する始末。これだから素人の仕事は二度手間となる。地面をてん圧し、固めてから作業に取りかかれば良かったのだが、砂は引きっぱなしで、角材をポンポンと置いただけであったから、長年のしばれ上がりを繰り返したすえ、地面は凹凸となり、棚などがゆがみ出したのだ。今日は一応の処置を施しておいたが、一体いつまで持つものやら。
 本職は、後々のことを考え、最初から手間ひまかけて仕事をするが、ボクは思いついたらすぐ形にしないと気が済まない性分で、つい先を急ぎ、後で苦労する。やっぱり、仕事は基礎工事の最初が肝腎のようで・・・・・・。


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