シゲチャン日誌・2008年1月

2008年1月4日

 20年という月日の流れに、今さらながら驚いている。
 週に一度、北見・美幌に買い物に出たら、最後は本屋に立ち寄るというのがコースになっている。で、雑誌などをパラパラめくっていると、どうも聞き覚えのある名前や顔に出くわしてハッ!とする。
 それは、カメラマンだったり、スタイリストやデザイナーだったりするのだけれど、「えっ!!まさか、あいつが・・・」と我が目を疑う。と、いうのも、20年前に東京で同じマンションの住人だったり、知人の紹介で顔見知りになったカメラマンの卵・スタイリストの卵だった面々なのである。
 当時は、皆20歳そこそこの若さで、カタカナ職業に憧れて地方から出てきたというようなアンちゃんネエちゃんで「フニャ・フニャしていて、これでやって行けるのかな?」と余計な心配をしていたくらいだったのだ。それが、20年たった今、押すに押されぬその道のスターとして活躍しておるではないか。特集が組まれ、その中で堂々とインタビューに応える顔写真を見るにつけ「あれが、こうー化けたのか?」と、当時を振り返り、そのギャップを埋めるのにしばし時間を要する。「あ〜、オレは人を見る目が無いなあー」。若者にいらぬ心配をするものではない。彼等彼女等には、この20年という間に様々なドラマがあり、それなりにもがいて来たのであろう。
 しかし、ボクの目に狂いがあったとて、こう見事に化けていてくれたというのは嬉しいことであり、年月の流れと重みに驚くばかりなのである。



わかさぎ釣り
阿寒湖上でのわかさぎ釣り。快晴ながらも湖上を渡る風は身を切るような寒さであり、骨がきしむほどであった。この種の寒さは相生でも経験したことがない。



2008年1月10日

 作業場にトイレはない。家までの距離は、たったの20歩ほどであるが、靴を脱いで家に上がるのは面倒である。そんなわけで、そそくさと作業場のそばの森に、体内に溜まったものを放出しに行く。雪の中、森に向かって放物線を描くという行為は、実に気持ちのいいものである。これぞ、男の特権というものか。「そんなことが、アルカイダ!?」。
 こんな時に、特に考えることはない。ふと、見上げた木の枝の先に、濃い赤紫色の小さな冬芽が身を丸めるようにしているのが見える。他の木に目を移せば、姿形は違えど、やはり同様に身を固く丸め、この厳しい寒さをじっと耐えている。
 これが木々たちの冬の姿なのか?と改めて見直してみれば、その健気さに胸打たれる。しかし、冬はこれからが本番である。



フラダンスを踊る

ランドのヘッドハウス内で、トウモロコシの皮を腰に巻き一人フラダンスに興じる能天気な奴。アルコールのピッチが上がるにつれ、その踊りはエスカレートするばかり。



2008年1月14日

 ココ(カミさん)が昨晩から「どっか、行きたい。行きたい!!」とうるさいので阿寒湖へ行く。阿寒湖は、何やら冬のお祭りの最中らしく、スノーバギーやスケートなどで遊べ、わかさぎ釣りも出来るとあって大勢の家族連れなどで賑わっていた。
 ココは、わかさぎの天プラが好きである。今晩のオカズに挑戦と、釣り道具一式を借り、テントに潜り込み釣り糸をたらす。ボクは、一時間ほどブラブラし、ココの様子を見に行けば、小指くらいの小さなわかさぎが一匹釣れたらしく、氷の上で転がっていた。
 それからも、しばらく粘っておったが、湖上を渡る風が冷たく、身体の芯まで冷え込んで来たので引き上げることにする。
 帰ってから早速、一匹一五〇〇円也の高い高いわかさぎを天プラで揚げて、半々に分けて食す。それでも―ココには大満足のようであったが、「また、わかさぎを釣りに行きたい!」なぞと、ほざき続けるのであった。


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