シゲチャン日誌・2007年10月

2007年10月2日

 3度の食事以外には、めったなことでは間食しないので、ココ(カミさん)から「シゲは口がきれいだ」とほめられる。なに、そのつど歯を磨くのがめんどうなだけだからだ。
 しかし、街の肉屋とかスーパーなどで揚げ立てのメンチコロッケが店頭に並ぶと、あれだけは―無性に食べたくなる。
 東京に住んでいたころ、休日の夕方にココと連れ立ってスーパーに買い物に行く時など、幕の内弁当などに入っている小さな醤油入れを持っていくのが常であった。店を出る間際にメンチコロッケを買い、アツアツのうちに醤油をたらし、ぶらぶら歩きながら食べるのが実にうまかった。
 この相生に住むようになってからは、車での買い物になってしまったので、あの時のように歩きながら食べるというわけにはいかなくなったのが、ちょっと寂しい。



2007年10月11日

 ランドの周りの山々が紅葉しだしたと思ったら、我々もとばかり黄・赤色した奴らが飛んできた。そう・・・テントウ虫だ。昨年までは、目にするテントウ虫は一匹残らず掃除機で吸い取りまくらないと気が済まなかったが、今年から心を改めることにする。テントウ虫に対する憎悪と敵対心は、年々エスカレートするばかりで、やがてノイローゼになっていくのは目に見えている。
 すでに、その徴候はあらわれていて、壁や天井の小さなシミひとつ見ただけで「くそっ!!テントウ虫の奴」と思い込み、とっさに掃除機に手が延びてしまう始末である。ここまで我が脳内は奴らに侵されており、かなり重症のところまできておるのだ。残りの人生をいつまでも奴らと付き合っている暇はない。よって、今年からは少し目をつぶり、ホドホドにしておこうと思う。
 テントウ虫も、ボクを嫌がらせるために飛びこんでくるのではない。ネコもそうであるが、彼らは温かい場所を見つける名人で、ここが温かくて気持ちがいい。生きていける。と身体で察知しているのであろう。「これって、自然なことじゃあーないのか?」と、思ったら何故かジーンとしてしまったのである。人を出し抜くために脳の髄までふり絞って策略をめぐらす人間どもより、よっぽど上等ではないか。



作品
板に色付きのトタンを張り付け、ランドみやげとして制作した作品。毎年数10点を冬の間にせっせと作っている。



2007年10月17日

 津別のジャズバー「セッション」で「ガイア クアトロ」がライブをやるので行ってきた。メンバーは、ピアノがヘラルド。ヴァイオリンとヴォーカルが金子飛鳥。ベースがカルロス。パーカッションがヤヒロ トモヒロという4人である。2年前にも、このグループが「セッション」でライブをやった。「いやぁー何もいうことはない。文句なし!!」前回に比べ、一段と音の深みが増し、数段スケールが大きくなっていた。ただただ酔わせてもらいました。
 しかしながら、客が少なかったのが残念である。田舎・・・いや地方でこれほどのライブはめったにお目にかかれるものではない。勿体ないなぁー。いい音楽を作り、いい演奏することを至上の喜びとする4人の姿を見ながら、ボクも初心に帰ろうと胸に刻む。


GAIA CUATRO

ジャズファンのみならず音楽好きは必聴のガイアクワトロによるセカンドアルバム「UDIN」のCDジャケ。
ヨーロッパツアーで大絶賛されたというのも当然でしょう。凄いグループです。



2007年10月23日

 秋も深まり、ランドに木枯らしが吹き荒れる。枯葉が砂利道に散乱し、木枯らしが吹いたり止んだりするたび、枯葉は寄り合うようにひと固まりになったり、川の流れのごとく同じ方向へカサカサと音を立て舞いながら飛んでいったりを繰り返す。それは、幼児らの遊びにも似て、にぎやかで取り留めがない。あと、1週間ほどでランドも冬期休館となる。


LAND TOP