シゲチャン日誌・2007年5月

2007年5月7日

 シゲチャンランドの奥に、野球のグランドが2つとれるほどの牧草地と湿原があり、そこには見渡すかぎりボコボコと谷地ボウズが群生している。谷地ボウズは、湿原や泥炭地にスゲの仲間が世代交代を繰り返すうちに根株が隆起したものだ。
 この谷地ボウズを見るたびに、いつもゲゲゲの鬼太郎のヘアースタイルを連想してしまうのだが、頭だけを出し、何百という数の鬼太郎が土の中で息を殺して潜んでいる・・・。と、思ったらかなり凄い光景である。
 先日、ランドにきてくれた今年小学校に上がったばかりの女の子が、谷地ボウズを指さし「あれ、なぁ〜に?」と聞くので、とっさに「ゲゲゲの鬼太郎が寝ているんだよ」と答えてしまった。
 ランドに展示してある得体の知れない生き物達を見たばかりのその子は、ここは妖怪の住むところなのだと思い込んでおり、すっかりボクの言葉を真に受けてしまった様子である。その子の反応があまりにも素直だったものだから、ボクは愉快になり、ついつい「今、鬼太郎は寝てるけど、夜になるとみんな起き出してヒョウタン野郎を飾ってあるイヤーハウスの回りを、ゲ・ゲ・ゲーと歌いながら輪になって踊り出すんだ」と身振り手振りで踊れば、「早く、鬼太郎を起こしてよー」と足踏みしてせがみ出す始末。こりやぁー小さな子にまずいことを言ってしまったものだと後悔するが、ここまできたらゲームを続けるしかあるまい。大きめの谷地ボウズを足でけり「おい、起きろ!!鬼太郎ー。何?まだ眠いって?!」とひと芝居し、「ねぇーやっぱり、鬼太郎は夜にならないと起きないと言ってるよ」と言うが、その子は一向に気がおさまらない。必死になっていつまでも谷地ボウズをけり続けるのであった。いけないオジさんだ。
 このゲームの幕引きを失ったボクは、その場からそーっと消え去るしか手立てはない。幼子に、めったなことを言うものではない。と、反省しきり。



スキンハウス
冬の間、気合いを入れなおし完成したスキンハウス(皮膚の館)の外観。館内は写真の万華鏡状態で、「ウ〜ン!」と唸ったままかがみ込む人もいる。



2007年5月17日

 ココ(カミさん)が言うには、ボクは物凄いイビキをかくらしい。車を長時間運転した日は特に激しいという。そのイビキたるや、家がピシ・ピシッ!!と音をたてて揺れ出すのだと言うが、当の本人は寝ているわけだから知るよしもない。
 時々「クワーッ!!」と大きく息を吸い込んだかと思ったら、ピタッ!!と呼吸が止まることもあるそうな。ココは「死んじまったのか?」とボクをのぞき込むが、やがて息を吹き返し復活するらしい。それで寝つかれずに睡眠不足になるという。
 このように寝ていて呼吸が止まる無呼吸症候群という病気もあるらしく、そのまんま止まりっぱなしになる例も多々あるそうだ。今のところ、このようにぴんぴんしているので、そんなこともあるのか?と思うぐらいであるが、毎夜死んで、朝また息を吹き返すなんて、なんと充実した一日ではあるまいか。一日一生。素晴らしい。



マウンテンゴリラ

尺八を吹くマウンテンゴリラ。これでも極楽音楽隊の重要メンバーである。実はホラを吹くのが一番うまいという説も。



2007年5月22

 いやぁー参った。参った。この3日間の天候の急変には。2日前は、こともあろうに雪が降り、真冬日。昨日は晴れの17度。そして今日は、25度の真夏日。これでは、北極に行って、常夏のグアム島にトンボ返りするようなもんだ。何もこちとら、世界一周を最短時間で回り、ギネスブックの記録更新に挑んでるわけじゃぁ〜ないんだ。「も〜喝!!」。



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