シゲチャン日誌・2007年8月

2007年8月4日

 毎晩のように寝る前の30分ほど本を読む習慣が続いて10年になる。寝る前だから難解なものはなるべく避けている。頭が冴えてきて眠れなくなってしまうのも困るのだ。だから、文章が読みやすくて、ユーモアがありつつ、深いところを突いてくるものばかり選んで読んでいる。
 ところが、時には浮気心がうずき、少し毛色の違ったものを・・・ということで、脳や科学・哲学や明治の作家あたりのものを読んでみるのだが。やっぱり、見たこともない漢字や、専門用語、旧仮名づかいの多い文が出てくると、目だけはうつろに字面を追うのだけれど、壁に投げつけたゴムボールのごとくはね返されるばかりで、全く先へ進まない。そのうちに、高いびきをかいて寝入ってしまうのである。このように、近ごろは新しい知識・理論などに対して脳はピクリ!とも反応しないのだから弱ったものだ。すでに、我が脳ミソは錆つき、廃物化して退化の一歩をたどるのみなのであろうか。
 それにひきかえ、他人の子など、この前までヨチヨチ歩きの赤子とばかり思っていたのが、知らぬ間に大学に入るだの、やれ結婚するだの・・・と、いつの間にやら一丁前の成人へと成長していたりする。それと、家の前の樹木だって、目を見張るほどの立派な大木へと育っていたりするのだ。とかく、己のすべてが固まり、縮むばかりで、他のものの成長の速さには驚きっぱなしの昨今なのである。



エルボータワー
7月に完成したエルボータワー。松の木にウキで作ったカエルが林立。



2007年8月10日

 今年の夏は蒸し暑い。湿気が多く身体からカビやキノコが生えてきそうである。
 この蒸し暑さのせいか、蝶と蛾・その他の虫がやたら発生している。ランド内に蝶が舞っていると、都会からきた人などは「まあー素敵〜。蝶が・・・」なんて酔いしれるが、ボクにはただの邪魔者である。
 それはともかく、遠目からでも蝶と蛾の見分け方に気付いた。近ければ触角の形などで区別がつくが、遠目ではそうもいかん。壁などに止まっている時に、羽を閉じているのが蝶で、開くのが蛾だ。そんな事なぞ子供でも知ってるか・・・。でも、自分で気付いたことが嬉しいのですよ。


2007年8月16

 今日は朝から小雨で、先日までの猛暑とうって変わり肌寒いぐらいである。キップのもぎりや来館者の対応に追われたお盆休みも終わり、久し振りにココ(カミさん)と揃ってゆっくり昼食がとれた。ココが餌付けしたカラスの勘太と勘助が飛んできて、すぐそばの電信柱に止まりパン屑をくれるのを待っている。ココが地面にパンを投げるや、交互に降りてきてパンを口一杯にほおばりピョンピョンと地上を跳ねまわる。
 う〜ん・・・のどかだ。


招きひょうたん

チケットハウスの小窓に鎮座する招きヒョウタン。石のヘソをナデナデしてから入館する人も多数いる。



2007年8月26

 29日からランドの定休日を利用し東京へ行ってくる。6月にも上京し、このあとも二度ばかり予定があるので、今年は珍しく東京へ行く用事が多い。
 問題は今回だ。東京から越してきて、はや11年目。自分でも驚くほど、暑さと寒さに敏感になった。すっかり、北国順応型の体質へと変わってしまったのである。今年の蒸し暑さにはへたり、何とか持ち応えたが、果たしてあの東京の酷暑に耐えられるのであろうか?生きて帰れるのであろうか?先日、東京から来たという女性が「来る前の東京は凄かった。覚悟していらっしゃい!」と、威すのだ。これでは、まるで東京に果たし合いにでも行くような気分になってきた。



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