シゲチャン日誌・2006年3月

2006年3月1

 いつものように夜寝る時ベットに入り本を読んでいたら、突然「ギュルギュル・グルグル・ゴロゴロ」と腹が鳴りだし、腹の中でカーチェイスでも始まったかのように騒々しい。どうやら、晩ごはんに出たイカを食べすぎて下痢ってしまったようだ。
 イカといっても、これが並のイカではない。肉の厚さが1センチを超える超特厚で、赤ミソで味付けをしているイカのステーキなのだ。最初これを見た時、こ・これはハンペンじゃぁーないのか? それともカマボコではないのか・・・? カニもどきとか、水産加工業者もあの手この手で目先を変えてくるからね。と、疑ってしまうぐらいぶ厚いのだ。このイカステーキ、歯ごたえも柔らかくて実にうまい。昨年末あたりから店頭で姿を見かけなくなり寂しい思いをしていたのだが、また出始めたようでココ(カミさん)が買ってきてくれたのだ。今晩それが出たものだから「いんやぁー久し振り!!」とばかりろくに噛みもしないで、3、4人分をペロリとたいらげてしまったのである。まぁーこれじゃ、ふつうは下痢る。「こりゃーイカン」といってもあとの祭りで、ここ当分イカなど見たくもない。


2006年3月6

 朝起きて一番気になることといえば、今日一日の天気のことである。午前・午後と電話で何度も予報を聞くことがある。子供のころは、雨が降ろうが、雪が降ろうがそんなことおかまいなしに外で遊んだものだ。気にする時といえば、楽しみにしていた遠足や運動会の前日ぐらいなものか。
 やはり、大人になると天候によって、その日の予定と行動が左右される。何ごとも天気しだいということか・・・と、つくづく思う今日このごろである。


フィイルムを整理していたら、こんなサルが出てきた。ランドのどこかに展示しているはずだが、ちょっと自信がない。



2006年3月14日

 津別のカメラ屋にフイルムの現像を出しに行く。相生から恩根・津別へと抜ける裏道をいつも通るのだが、この景色が素晴しい。これほどの場所が家のすぐ近くにあるというのはなんとぜいたくなことであろう。
 小高い丘陵を登ると広大な田畑が広がり、はるか彼方に日高の山々、雄阿寒岳やイユダニヌプリを望む。頭上の空はどこまでも広くて高い。まだ田畑は雪に被われ、まっさらな雪原で、その雪原を、まっぷたつに立ち切ったかのように、漆黒のアスファルトの道が一本の帯となって延び、路肩の雪が砂丘のようになだらかな曲線を描いて続いている。この道を通るたび、たとえようもない幸福感で満され、身体の芯から生きていて良かったと思えてくるのである。


5月1日のオープンに向けてせっせと販売用の作品を作った。手元に置いておきたいものが数点あるが…大放出します。



2006年3月29日

 サバ(飼いネコ)の頭の中は、実にシンプルだ。前々から、そう思ってはいたが、今日ビデオを観ていてはっきりした。画面がまっ白となり、そこに小さく写った人物がノミのようにピョンピョン跳ねだすと、それまでボクの脇で寝ていたサバが、ガバッ!!と飛び起きてモニターの前に座り込み、その人物が飛び跳ねるのに合せて頭を振り続けたのである。それまでの町中などでのシーンでは寝っぱなしであったにもかかわらずだ。視覚的に整理され、ごくごく単純な動きのものに対してのみ反応を示す。サバの頭脳は実にシンプルなのだ。今日という今日は、サバの頭の中がどうなっておるのかを、のぞいてしまったような気がする。


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