シゲチャン日誌・2006年6月

2006年6月1日

 眼下にオホーツク海を見下ろす能取岬へ行って来た。朝からどんよりとした黒い雲が空を覆って肌寒い。こんな日は、荒涼とした断崖絶壁の岬に立って海を見るのも一興かと思い立ったのである。だいたい昔から、人が立ち入るのを拒絶するかのような殺伐とした厳しい風景が好きで、近場でいえば、能取岬、野付半島などが気に入っている。花畑などを見るよりは、岩や海の漂流物を見ているほうがまだましである。
 やはり、数年前の寒い日に能取岬に行った時、広大な岬の入口にポツンと一軒、老夫婦らしき2人が営む小さな売店があった。その売店は、オホーツクの厳しい風雲に長年堪え、息を殺して必死にへばりついているかのようであり、まさしく北のさい果ての地にふさわしい風情であった。あの売店で、またお世辞にも旨いとはいえないラーメンを食べるのも、これまた一興であろう。ところが、その売店はこつ然と消え去っており、さら地となっていた。きっと、寄る年波で身体の具合でも悪くしたのか、訪れる客も少なくなったので店を畳んでしまったのだろうか・・・。
 さすがに、今日みたいな寒空に岬を訪れる物好きはなく、がらんとした駐車場に車を止めて降りようとしたら、白い乗用車が一台スルスルと入って来た。運転席には30代の女性が、そして後部座席には老婆2名の3人連れである。車は止まったが降り立つ気配はない。3人は口々に何かいいながら「能取岬」と書かれた立て看板に向けて指を差したかと思ったら、いきなり車はバックして、もと来た道へと引き返してしまったのだ。その間、5秒ほどの出来事であった。いったい、この3人は何をしに来たのであろうか?看板だけを見て帰る?!こんな観光もあるのかと呆気にとられてしまった。世の中、人さまざまとはいうけれど、変わった人たちもいるものである。


シゲチャンクラブの旗

今年も恒例のシゲチャンクラブでピーナツマン作りの季節が近づいてきました。何事もチャレンジ!!傑作を期待してます。



2006年6月11

 ランドのひょうたん親父たちが住むイヤーハウスで空気の入れ替えをしていたら、駐車場の方が騒がしい。ココ(カミさん)が、コラーッ!!と叫びながら小石を拾っては、木の上めがけて投げつけている。何事かと、木に目をやると、カラスが白い包みをくわえている。また、パン屑を盗まれたのだ。
 昨年からランド近くにカラスの夫婦が住みつき、ココが毎日パンを与えて餌付けしてしまったのである。最近は人を恐れず1メートルまで寄ってくるし、ココが歩く後から糸のついた凧のようについて回る始末で、ランド中を我物顔で飛び回っている。だから、戸外でビニール袋やバックなど置きっぱなしにしておくと、間違いなくもって行かれる。先日も餌をせびり、鳴き疲れて喉が荒れたわけでもあるまいが、のどスプレーを盗まれる。それでも、毎日パンを与え続けるココの性格が分からない。


金魚
このところ天候がめまぐるしく変化しています。体長の管理には気をつけてね、と、2匹の金魚も申しております。



2006年6月17日

 このところ刃物ばかり研いでいる。草刈り用の鎌とかホー、そして鉈などである。これらの刃物は切れないまま放っておけば、ただの鉄屑で、切れれば道具なのだ。当たり前か。やはり手入れすればするほど、その道具としての持ち分が生きるし、気持ちが良い。研いで刃先にそっと指先を当てるとゾクゾクとくる。そして試し切りとて、刈らなくともいい草をスパッと切ってはニンマリとする。てなわけで、近ごろチト危ないオジさんになっているのだ。


LAND TOP