シゲチャン日誌・2006年1月

2006年1月4

 作業場には流木やさまざまなガラクタが雑然と転がっている。それらを眺めていると、ひとつの流木と錆だらけの鉄屑がスポットライトを浴びたがごとく光り輝き、互いに交信し合い、呼び合い一緒になりたがっていることに気づく。そして、作品のイメージが浮かんでくる。これらの素材は、何の気なしにひょいと拾い集めてきたものばかりである。そんな偶然の結果なのだが、実は遠い昔から互いに赤い糸で結ばれていて、出会うべくして出会ったのではないかと思えてくるから不思議だ。そう思うと、もう早く形にしたくて、作りたくなって、たまらなくなるのだ。
 完成した作品が、かつて地球上に生存したことのない未知なる生き物であった時なんぞ、作った張本人であるのに、その生き物に一番最初に遭遇した、つまり歴史上の第一発見者ということになるのだから、こんなに面白くて楽しいことはない。


屋根の雪降ろしを終え無事だったノーズハウス。この屋根に車が・・・と思うと、おいどんは生きた心地がしなかったとです。



2006年1月11日

 全身が痛くて重い。昨日、一昨日とランドの屋根の雪降ろしを日が暮れるまで続けたからである。
 まぁ、年末からよく雪が降る。しかし、山陰や東北地方はとんでもない大雪で、積雪は4mを超えたと聞く。何もかもが雪に封じ込められ、そんな大雪が・・・と思い浮べただけでも閉塞感で息が詰まってくる。水分を多く含んだ雪が屋根に1m積もると、一般的な家屋でその総重量は10トンに達するというから驚いた。我家はともかく、ランドの各展示館には部分的ながらも1mほどの雪が屋根に乗っかっている。
 そこで、10トンという重量を目に見える形で計算してみると、なんと!!大型のRV車が4台分となる。ランドの全ての屋根に車が乗っかっている光景を想像する・・・。そ、そんな恐ろしいことなど考えてもみたくない!!一刻も早く「屋根から車を・・・いや、雪を降ろしてしまわなければ!!」と、おいどんはスコップをかついでランドへと駆けつけたとですよ。今年の雪は油断ならんぞ。


このキャラクターは紙を丸めたりはったりして作った。最近この手のものを作っていないなあ。



2006年1月21日

 ココ(カミさん)と2人そろってカゼをひいてしまった。どうも室内が乾燥しすぎているようで、加湿器を引っ張り出してシューシューやっている。この加湿器で思い出したが、10年前にこの相生に越してきた当時、我家は甘い木の香りがぷんぷん漂う木造の新築で、それに加えて森の中に建てたものだから湿気が多い。クローゼットやゲタ箱の中に収納した衣類、特に革製品のジャケットや革靴などは湿気をたっぷり吸い込んで、もうもうとカビが生えてしまい、手に取るのさえ嫌になるぐらいであった。このままでは、我家はカビに汚染されてしまう。
 そこで、乾燥剤を山ほど買い込んでは、クローゼット・ゲタ箱の段ごとに置いたところ、1・2週間ほどで乾燥剤の容器は吸い取った水で満杯となる。これではいくら新しいものと取り替えたところでらちがあかないと、一年ぐらいして気づく。次なる手段は「モーター式の除湿機で吸い取ったる!!」と、湿気との戦いはエスカレートするばかりで「我家から湿気を追い出し、0にするのだっ!!」と、人さまにとっては「どーでもいい戦い」が3年ほど続いたでしょうか・・・。で、今回カゼをひき「室内が乾燥しすぎるだとぉ?!」。こんな、ドンデン返しがあろうとは。


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