シゲチャン日誌・2006年4月

2006年4月3

 先ほどから、エゾリスが我家の庭先にある餌台からクルミをくわえていっては、すぐ目と鼻の先ほどの雪の中に両手で押さえつけるようにして埋めている。雪の中に隠し、貯食しているつもりだろうが、このところぐんぐんと雪解けが進んでいるので、すぐに雪の表面に出てくるだろうに…。あっ、またひとつくわえていく。全くご苦労なことである。


これがひょうたん親父のフィギュア。身長は6〜7cmほどで、1000円ぽっきりで連れて帰れます。



2006年4月5

 いよいよ今年のシゲチャンランドも、長い冬の眠りから覚めてオープンする時が近づいてきた。その準備で何かとあわただしい日が続いているのだが、それにしても、やたら月日のたつのが早い。
 1週間が、3、4日ぐらいで、1年といっても、半分の6ヵ月ぐらいの実感しかないのだ。あとの月日は何をやっていたのか、さっぱり思い出せない始末で、これが老化現象の始まりなのかどうかは知らないが、とにかく早く感じるのだ。
 これは、ひょっとして・・・、どこの誰かは分らないが、ある作為・企みがあって時間をそっと早めているのではないか?という疑問さえ湧きあがってくる。「本当に実際、1日は1日で、1年は1年なのか?!」
 そう感じ出したのは、世の中が急速にデジタル化が進んでからのような気がする。時計や携帯電話に組み込まれているコンピューターが表示する時刻を誰もがうのみにしているけれど、もし、秒単位で少しずつ時間を早めていたらどうする。この件に関して、正しく時が刻み込まれているか否かをチェックしている人間、もしくは機関があるのだろうか。いったい、誰が何の目的で・・・。などと、しようもないことを考えながらも、今年のランドみやげとして新登場する「ひょうたん親父」のフィギュア作りに、せっせと励むのであった。


2006年4月11日

 桜が散る。早いでしょう、この時期の北海道にしては。実は、先週の中ほどだったか、ココ(カミさん)の友人から、桜の小枝を数本ゆずり受け居間の窓辺に飾っておいた。それが、いつの間にか蕾の先が紅色に色づき始め、あれよあれよという間に満開となり、昨晩あたりからハラリハラリと散り出したのである。しかし、窓の外はまだまだ一面の雪景色である。


この春ランドに新設された首の館ことネックハウス。電話ボックスの中にカエルがギュウギュウ詰めで賑やか。



2006年4月21日

 いま、作業台の上には、台座付きの小さな「ひょうたん親父」が整列している。これから、最後の仕上げとして、ひょう柄のパンツを履かせるところだ。ココが粘土をこねて原型を作り、オーブンで焼きあげたのちに、ボクが着色してから顔を描いていく。まさに絵に描いたような家内工業である。
 2年前に「ひょうたん親父ストラップ」をランドみやげとして作ったところ、これがバカ受けであった。今回は、そのひょうたん親父シリーズの第2弾だ。
 ひとつひとつパンツを履かせて、再び作業台に整列させてみたところ、その可愛いことといったらありやぁしない。まあ、ふつう己の作品の仕上がり具合をみて嬉々とするということは、ひと昔前の作家であれば言語道断であろう。そこは眉間にひとつ、深い縦ジワでも立てて「ム・ム・ム・・・」などとやらねばイカン!という風潮があったように思う。が、何せ、ひょうたん親父だからなぁ…。



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