シゲチャン日誌・2005年12月

2005年12月5

 3日の日、釧路芸術館において、釧路の「じゅう箱のスミ」編集部が主催する「シゲチャンとコルクアートで遊ぼう」に招かれて釧路へ行ってきた。雪景色の相生から、釧北峠へと登る峠道はツルツルのアイスバーンとなっていて、車のハンドルを握る手が汗ばむほど緊張する。ゴトン!ゴトン!と氷の固まりをタイヤが踏みつける。その振動が握るハンドルまで伝わってくる度に、まるで心臓をおろし金でもって、ゴシ!!ゴシ!! とこすり続けられるような心持ちになってきて、全くもって生きた心地がしない。
 先日、相生にも多少雪が積ったけれど、峠を登るにつれ雪かさは増し、かなりの深さに達している。山側の片斜面は除雪車がざっくりと削り取った跡も生々しく、峠はまさに真冬であった。峠の頂上からは、恐怖の下り坂である。「引き返してしまおうか?・・・」。しかし、戻ってみたところで、同じ下り坂なのである。ましてや、釧路には30名ほどの受講生が待っているのだ。このまま行くしかない。
 まさに、運を天にまかせて下り始め、何とか無事に阿寒湖半まで辿り着き、釧路方面へと再び下って行くと、あろうことか、道路はカラカラに乾き切っており、あたりの風景を見渡してみたれば、雪の「ゆ」の字もないのである。釧路市内なんぞ、相生・阿寒から見れば、ポカポカ陽気の秋景色ではないか。これには、いささかキツネに騙されたみたいで呆気にとられてしまった。と、いうことは・・・阿寒・釧北峠を中心に半径20キロ以内は冬。その外側は秋ということなのだ。この時期は、ひと山越えただけで、これほど風景が一変するものなのだということを身を持って知り、驚いてしまったのである。


この鋭く長い口バシで刺されたら即ショック死するかもしれんと、作り始めから完成するまでそう思いながら作っていた。今アイハウスに冬眠中。



2005年12月10日

 おっと!!もう10日である。今年は東京・釧路・網走と出張続きで、それに雑事がからみ、ランドが閉館してから作品が1点も完成していない。焦る。


頭は桃の種で仕上げた三人娘。
実はコーラスグループで芸名はモモネーズ。歌謡界は昔から三人娘が定番だ。



2005年12月27日

 ついに買っちゃいました。ゴム長靴を。例のトラ柄の毛が3センチほど履き口のところに張り付いているやつだ。いわゆるオジさん達がご愛用のゴム長である。ファッション的にも、少し・・・いや、かなり抵抗があったのであるが・・・。玄関の上がり口で何なくスポン!履けるし、部屋に上がる時も、スポン!と脱げるし、非常に楽なのである。このスポン!スポン!がいい。しかも、足元も暖かい。冬用のワークブーツなどは、いちいち前かがみになってヒモを縛ったり、ほどいたりするのが意外や面倒臭いものなのだ。10、20センチの新雪の時でも、気にせずどんどん雪の中に入っていけるので、なかなかの優れ物なのである。色も黒だけじゃなく、オリーブグリーンとかの渋めの色があればいいのだが。
 歳とともに、姿形よりも楽さを求め出すもので、やっぱり人間というものは自然と楽な方へ楽な方へと流れて行くものなのである。まぁ、これでボクも、オジさん度が20ポイントほど上がってしまうのは致しかたない。で、毎日のようにスポン!スポン!とゴム長を履いて動き回る姿を見て、ココ(カミさん)が、「そのゴム長姿で、街に行くのだけは止めてね!!」と、強く念を押されているのだけれど。さて??・・・。


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