シゲチャン日誌・2004年7月

2004年7月7日

ランドの骨・耳ハウスの掃除を終えて、橋を渡った草陰から、いきなりキツネが飛び出し、低いうなり声をあげながらボクの方へ歩み寄ってきたので驚いた。キツネは明らかにボクに対し敵意をあらわにしており、3メートル手前でピタリと止まった。
キツネといえども野生の生き物である。低い態勢から、キッ!とボクを見据える眼光には無気味な迫力がある。さすがに、その気迫に押され、一歩後ずさりする。「これはヤバイかもしれない」と思い、持っていたホウキで身構えた。すると、突然キツネの後方でガサ・ガサッと音がして、草陰からヌ〜ッと2つのあどけない顔が出る。子ギツネであった。
なるほど。子連れの母親が我が子の身を守るため、身を挺してボクに立ち向かってきたのである。そうと知れば、この場から立ち去るのはボクの方である。母は強し。


ノーズハウスの新住人

ランドの怪鳥に続き、この春デビューした作品。体長2メートルあり、ノーズハウスに展示されている。



2004年7月10日

弱ったものである。あのキツネ達との縄張り争いが始まった。ココ(カミさん)が草刈りをした後には、必ずフンをして回るのだ。「ここは、我らの縄張りだ」と主張しているわけである。ボクも負けじと、フンの近場に立ションで対抗するのだが、敵はフンにとどまらず、ドライバーの投げ捨てたビニール袋やペットボトルを拾ってきては食い散らかし、縄張り争いはエスカレートするばかりである。ならば、最終手段として「こっちも大の方を・・・」と思うが、これではランド中がフンだらけになってしまう。仕方なく、泣き泣きスコップでフンを片づけることとなる。
しかしながら、広い草原で夕陽を全身に浴び、子ギツネ達が飛びはね、もつれ合い、じゃれ合うその傍らで、母ギツネが見守る光景というものは、何とのどかで、神々しいまでに美しいことか。この世の天国である。
この子ギツネ達も成長すれば、いずれランドから去って行くことであろう。その時までは、ここに居るがいい。


2004年7月19日

暑い、暑い日が続く。「完全にダリってます」。シュールレアリスムの有名な画家、サルバドール・ダリの代表作に、木の枝に引っかかった時計盤が水飴のように、グニャ〜リと溶けた絵があるけれど、あの時計盤のように「全身、もうーダリ・ダリだー」。



寂しげなタックン

今年はひょうたん親父がブレイクし、ランドの片隅へと追いやられ、すっかりいじけているタックン。誰か愛の手を・・・。



2004年7月21日

運転免許証の更新で北見運転免許試験場へ行く。7年前、ここで筆記試験を受けた時の辛い、辛い思い出がある。
受験前日まで、底意地の悪い問題集を相手に猛勉強し、39度の高熱を出す。いわゆる知恵熱というやつだ。その高熱を押して、試験に臨んだのだが、ボクの受験番号が「1番」と知らされ、ガ〜ンとプレッシャーがかかり、もうーメロメロとなる。
ところが、ここまでくると「ダメでもともと」と、逆に開き直ってしまった。これが幸いして、何と!!合格してしまったのだ。合格掲示板に「1」のランプが点灯した時には、思わず人に気づかれないよう、小さなガッツ・ポーズが出てしまった。50代からの勉強は辛いものがある。



LAND TOP