シゲチャン日誌・2004年2月

2004年2月8日

今年の6月に函館大谷学園の講堂が建設されるということで、講堂内に設置する作品の依頼を受けている。4点制作し、天地2メートルほどの特大ヒョウタン野郎をメインとすることに決める。作ってみたかったんですね・・・特大のヒョウタン野郎を。
ところが2メートル級という特大のヒョウタンが、この世の中にあるわけがない。そこでグラスファイバーを使って原型を作ってもらう案を思い立ち、札幌にある美術工芸社に発注し、先月に打ち合わせもすませておいた。その完成品が今日送られてきた。
頭のまわり190センチ、首まわり67センチ、腰まわり80センチの大バカ野郎は笑えます。実はランド用に、もう一体レプリカをぬかりなく発注しておいたので、この春ランドがオープンしたら、いますよ、あの特大バカが。


ホネQ

あの大雪のころ作業場にこもって作っていたホネQたち。他に骨の作品が10点ほど完成。
ちなみにホネQはシカの腰骨。



2004年2月11日

網走にある北方民族博物館は面白い。何度行っても飽きることがない。ここは道東の宝でしょう。しかしながら地元民の入館者が少ないようで、もったいない。
あれは7年前だっただろうか、冷やかし半分で入館し、その展示品を目にした瞬間に、雷に打たれたような衝撃を受ける。「こ、こんな凄いところが道東にあったのかー」。展示品はもとより、展示品を保存するための空調設備といい、展示法といい我がシゲチャンランドと比べて、金のかけかたのケタが違う。道立だものな・・・。
まあ、箱物は横に置いといて、展示品のスケールと質には舌を巻く。 我々の先人である北方民族たちが、この極寒の地で生き抜くために生みだしてきた知恵と工夫の数々には感動するしかない。人間って凄い生き物だと思う。猟をするための道具・衣服・住居など、機能の面ばかりでなく、その装飾性にも造形物としても群をぬく力強さと美しさがある。厳しい長い冬、乙女や母親たちが、家の中で火を囲みながら皮の衣服に布やビーズなどを、思い思いに飾りつけながら黙々と手仕事をする姿を想像するだけで胸がジーンとしてくる。
北方民族博物館は、ボクが制作に行きづまったり、迷いが出た時など、きっと何度か足を運ぶことになるだろう。ものを作る原点を忘れないためにも。


ぶらさがりざる

「冬のシゲチャンクラブ」で猿の作品を募集したところ、札幌市の野崎遥ちゃん(7歳)の「ぶらさがりざる」に大賞が決定しました。



2004年2月17日

この春に出版する予定で進行していた「シゲチャンランド大図鑑」(仮題)がある事情によりストップする。ここでは詳しいことを記すことができないが、出版を楽しみにしていた方々にはお詫びするしかない。本の内容も明確になって像を結びつつあり、かなり面白いものになるという確信が出てきただけにボク自身も残念である。いずれにしろ、何らかの形でいつか出版したいと思っているので、今度は具体的に進行した段階でお知らせすることにします。


2004年2月27日

朝、ココ(カミさん)が「目をいれなきゃ・・・」といい、ボクは「歯」を入れるのを忘れていた。朝っぱらから妙な会話が飛び交っている。何のことはない、ココはコンタクトレンズを入れようとしたのであり、ボクは入れ歯を入れ忘れていただけの話しである。近い将来「脳を入れるの忘れちゃった・・・」という日があるかもしれん。


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