シゲチャン日誌・2003年1月

2003年1月4日

やはり、冬道はあなどれない。先週の夕方に、車で国道39号線の北見から美幌に向かう、緋牛内でのことである。
小雪が降って、通行する車が雪を圧縮し、サンドペーパーで磨き込まれたような下り坂となっている。「これはヤバイ」と思い減速したのだが、突然、スリップし横向きになって滑り降りていく。「ギャーッ」というココ(カミさん)の絶叫とともに、コンクリートの中央分離帯を跨る形で車は止まった。目の前を、この事態に気づいた大型トラックがゆっくりと通りすぎていく。いやぁ・・・命拾いをしました。
しかし、こんなことにめげるシゲチャンではない。今日も北見からの帰り道、あえて同じコースを通ることにする。いちど味わった恐怖感は同じ状況で克服しなければならない。これは鉄則であろう。「目には目をだ」とワケの分からないことを口走りつつ、車の流れなど無視し、極端に減速して、どうにか無事に下り終える。・・・・・・疲れました。この緊張から解放されたココは「冬は、相生から出ない」とポツリと小声でつぶやいた。


2003年1月10日

また、カメラの話で申し訳ないのだが、今回は短めに。
昨年末に東京に行ったおりにカメラ屋をハシゴして、二眼レフカメラを買ってしまう。前回手に入れたミノルタ・オートコードはご老体ですから、冬場はオイルが固まりやすいし、いつ、ポックリといくかもしれない。やはり、予備が欲しいということで、比較的最近まで生産されたマミヤC型というやつにした。ずっしりと重く体格の良い若者クラスである。
今、テーブルの上にはご老体と若者が仲良く並んでいる。「ウーンじつに美しい風景ではないか」とウットリする。「オーッと、イケない」いくらご老体といえども、男二人をウットリと眺めているというのは、あっちのケがあるみたいではないか?気をとり直しては、フィルムも入れずに、ジーチャッ・ジーチャッ!!とシャッターを切る。「ウン、大丈夫、大丈夫」といっては、ひんぱんにブロアーを使ってシュッ・シュッとホコリを吹き飛ばす。自分でもイヤになるが、この繰り返しである。これでは、ただの掃除好きではないか?。


びっしり!ひょうたん

制作中のひょうたん野郎たち。
このあと全員にヒゲをつけ、ヒョウ柄の腰巻きを巻きつける作業に入る。



2003年1月29日

いま作業場にある大きなテーブルは、ひょうたん野郎たちに占領されてしまっている。今年ランドに展示するために制作中なのだが、その数百三十体。これがまた、揃いも揃って大バカ野郎たちばかりである。作りものというのは、その作者に似るといわれるが、あながち嘘ではないらしい。
一番大きなひょうたん野郎は、カボチャなみの大きな頭の持ち主で針金を使ってスプリング状にしたものを差し込み、立たせてみたところ、これが、ビョーン・ビョーンと弾んでよく揺れるのだ。筋金入りの大バカ野郎なのだ。勝手に作っていながら、あまりの可笑しさに笑い転げてしまった。「とても、50を過ぎたものが作るものではないな・・・」とも思うが、可笑しいことはいいことだ。どうあれ、ランドに新しいスターが登場したのである。
雪融けを待って、このひょうたん野郎たちを展示する小屋の建設に入るが、5月1日のオープンに間に合わないのが残念である。


ひょうたん野郎(特大)

こいつが筋金入りの大バカ野郎。
体長60センチ。体重は体重計で測量不可能な軽さ。
性格は不明。



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