シゲチャン日誌・2002年9月

2002年9月6日

ひさしぶりに家の近場を散歩する。人影はなく静かな夕暮れどきである。刈り取られる前の青々と育った牧草と田畑は目にも優しく、気持が安らぐ。
ゴム長靴でブラ・ブラと歩いていると、たわわに実るスモモの木があった。ひと粒もぎとり、歯を立ててみれば、カリン!という音とともに子供のころよく食べた、野性味たっぷりのなつかしい酸っぱさが、口の中で広がってくる。そういえば、子供のころ毎日のように、近所に住む悪ガキたちが集まっては山に入り、冒険ごっこや、チャンバラごっこに明け暮れたものだ。夢中になって遊び続けているのだが、必ずその中の誰かが、スモモやクワの実、コクワの実を見つける。いったん、遊びは中断され、実のまわりにみんな集まってきて、口々にほおばり始める。舌が切れるほど食べてから遊びは夕暮れまで続くのである。本当にみんな揃いも揃って体育だけが得意な鼻たれ小僧ばかりだったな…。
ココ(カミさん)は道端の草むらから摘んだ黄色いトモエソウ、紫のトリカブト、白いサラシナショウマを両手いっぱいに抱えている。明日、ココハウスの入口に飾るという。…いい休日だ。

2002年9月7日

上の歯がグラグラする。食後はこれでもかというぐらい入念にブラッシングしてきたはずなのに。指で押してみると大きく揺れる。神経は死んでいるようで、あまり痛みはない。ランドが冬期休館になったら歯医者に行こうと思っていたが、今日抜くことにする。
まず、ラジオペンチとウイスキーを用意し、ラジオペンチで歯をはさんでみるが、どうもつかみが悪い。仕方がないので指でしっかりとつかみ、グリ、グリと回わして、思いきり引っぱれば、べリッ!と抜けた。出血はあまりない。ウィスキーでうがいをして消毒する。長い間、ご苦労さんと礼をいって、ヤスリで磨き込む。いずれ何かに使うことがあるだろうと、昆虫採集用のケースに納める。


冬期休館の看板

チケットハウス前にある小屋。ひとり退屈そうにぶらさがっている奴がいる。

覗いてみて!

いよいよ、シゲチャンランドも10月29日(火)が最終日となり、冬期休館に入ります。
さて、来年はどう展開しようかな?・・・。



2002年9月15日

ついに、クラシックカメラを買ってしまった。ミノルタオートコードという、今から40年前に生産されていたカメラで、レンズが上下に2個ついていて、箱型の上からのぞいて撮るやつである。修理のことを考えるとやっかいなので、いったんはあきらめていたのだが、北見にあるカメラ屋の中古カメラコーナーで遭遇してしまったのだ。遭遇してしまった瞬間、「ヤバイ!!」と思いながらも、あまりの安さに買ってしまった。これで魔界に一歩片足踏み入ってしまったわけである。
しかしだ、カメラを抱えてみると、はずかしいくらいに嬉しさが込み上げてくる。この時、気に入らない奴にビンタの1・2発くらってもカメラを抱えたまま、ニタ・ニタと笑っているのではないかと思えるほどだ。

2002年9月18日

引き続きカメラの話で申しわけないのだが、先日買ったカメラのスクリーンのよごれが気になり、北見にあるカメラ修理屋さんに行く。応接間に通されて驚いた。今まで本でしか目にしていなかった憧れのカメラ達が、壁一面にズラ〜リと展示されているではないか。「ドッカーン!!」ついに、脳が爆発してしまいました。
スクリーンの件はほどほどにして、逃げるように退散する。車の中で待っていたココは、このパニックぶりに「私が運転する」と運転を代わってくれたのは正しい判断であった。

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