2001年12月10日

トム・ハンクス主演の「キャスト・アウェイ」のビデオを見る。舞台は無人島。ということは海岸のシーンが必ず出てくるはずだ。海岸には流木や漂流物などが流れつく。はたしてどんな物が流れ着いているのだろうか。映画の中なので拾いに行けるわけではないが、それでも見てみたいのだ。
海岸のシーンが出てくるとストップし、流木の形・大きさなどを食い入るように確かめる。「う〜ん。いい枝ぶりだな」とかブツブツいいながら喜んでは見る。他で見た映画で題名は忘れたが、アフリカが舞台で草原に横たわっていた倒木もよかったな。
地球上にあるあらゆる海岸や倒木を見てみたい。これがビデオを見る最大の楽しみである。

2001年12月13日

今の大きな窓からは入れ代わり立ち代わり小鳥たちがヒマワリの種と肉の脂身を食べに餌台にやってくるのが見える。ヒガラ、ハシブトガラ、そしてシジュウカラ、ゴジュウカラ。このシジュウカラ、ゴジュウカラの鳥名だが駄じゃれみたいでいつも気になってしかたがない。40、50歳から何がどうするというのだ。つい、つっ込みを入れたくなる。
そして古典的な悪人面のシメ。白黒をはっきりとつけたがる性格なのか、白と黒の羽が雪景色によく映えるアカゲラ。図体の大きさに比例してがさつで、小鳥たちを追い散らして餌を独り占めする食い意地のきたないカケス。このカケスに対抗して餌台争いで常に優位に立つのがヤマゲラ。
このヤマゲラは唸るほど美しい。頭部から首筋にかけてのグラデーションがきれいで、背中から尾の先までの淡い緑が実に鮮やかである。羽先は白と黒のストライプで全体をギュッと引き締めている。オスのくちばしから頭部にかけて渋めの赤がアクセントをつけて見事としかいいようがない。「ヨォ!!千両役者」と拍手を送りたくなる。このヤマゲラの登場が単調になりがちな山里の冬景色に色どりを添えて華やいだものにしてくれる。

アイハウス内 Works
アイハウスのユーモラスな住人
ノーズハウスの作品
びっくりするような素材が使われています

2001年12月16日

12月14日から26日まで東京のペーターズショップアンドギャラリーで、僕の個展が開催される。シゲチャンランドに展示してある作品の中から60点ほどを選んでの展示ということになる。その飾りつけとオープニングを済ませて帰路につく。
初日は同業者の方々が多かったのだが、宇野安喜良さん、唐仁原教久さん、オサムグッズでお馴じみの原田治さん、鉄道員(ポッポ屋)の表紙絵を飾った井筒啓之さんなどなど5年ぶりのなつかしい人々が来てくれた。次々と北海道での暮らしぶりなどの質問攻めにあう。滞在中の4日間というものは毎夜旧友たちとの酒また酒と続き、さすがに胃の調子が気にかかる。最近タバコは止められそうもないが、どうやら酒のほうは止められるほうかな?と思いはじめていたのだが、こうして旧友たちが僕の上京を楽しみにしてくれて付き合ってくれる。このような酒がうまくないわけがない。
ついつい話は弾んで膨らみ続け、胃袋のほうも膨らみっぱなしで朝の5時だ。女満別空港から家に辿り着いた時は、ボロ雑巾のように床にへたり込んでしまった。

LAND TOP